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「駆動」って言葉、なんかカッコイイ_Mitz

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December 30, 2025

 「駆動」って言葉、なんかカッコイイ_Mitz

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  1. 開発・エンジニアリング領域の 「駆動」 Engineering Driven テスト駆動開発 (Test-Driven Development / TDD) •

    定義: まず「失敗するテスト」を書き、そのテストを通る最低限のコードを書き、リファクタリングする手法。 • 効果: コードの品質担保と、変更に対する心理的な安心感を得られる。 • 例: 「テストが全部緑(合格)になった時の快感」だけで生きており、実際の画面デザインが崩壊していることに気づかない。 ドメイン駆動設計 (Domain-Driven Design / DDD) • 定義: 業務知識(ドメイン)をソフトウェアのモデルに反映させることを最優先する手法。 • 効果: 開発者とビジネスサイドの認識のズレをなくし、複雑な業務ロジック変更に強いシステムを作れる。 • 例: 居酒屋の注文時も「それは OrderコンテキストにおけるBeverage集約ルートですか?」と聞いてしまい、店員を困惑させる。 ふるまい駆動開発 (Behavior-Driven Development / BDD) • 定義: 「ユーザーがどう振る舞うか(仕様)」を自然言語に近い形式( Given-When-Then)で記述し、テストする手法。 • 効果: 技術者以外(ステークホルダー)とも仕様の共通認識を持ちやすくなる。 • 例: プロポーズの言葉も「Given: 交際3年, When: 指輪を渡す, Then: Yesと言う」とシナリオ記述してしまう。 モデル駆動開発 (Model-Driven Development / MDD) • 定義: プログラミング言語ではなく、 UMLなどの図(モデル)を描くことで、そこからコードを自動生成する手法。 • 効果: 設計図そのものが動くコードになるため、設計と実装の乖離を防げる。 • 例: 完璧な設計図を描くことに全精力を使い果たし、それを壁に貼って満足してしまい、実際に動く製品が一つもない。
  2. ビジネス・プロジェクト管理領域の 「駆動」 Business Driven 1 データ駆動 (Data-Driven) • 定義: 経験や勘ではなく、収集・分析されたデータに基づ

    いて意思決定を行うこと。 • 効果: 客観的な判断が可能になり、再現性のある成功確 率を高めることができる。 • 例: 今日のランチすら「過去の来店頻度・カロリー・価格 の相関データ」で決めるため、結局いつも同じ牛丼屋に なってしまう。 2 顧客駆動 (Customer-Driven) • 定義: 顧客の声、フィードバック、ニーズを起点に製品 開発や改善を行うこと。 • 効果: 独りよがりな製品開発を防ぎ、市場に受け入れ られる製品を作れる。 • 例: 顧客が「もっと速い馬が欲しい」と言ったので、必 死に遺伝子操作で足が 8本の馬を作ろうとしている (本当は車を作るべきだった)。 3 価値駆動 (Value-Driven) • 定義: 「何を作るか(機能)」ではなく「どれだけビジネス価 値(利益や効果)を生むか」を優先順位の基準にする考 え方。 • 効果: 無駄な機能開発を省き、最小の労力で最大のビジ ネスインパクトを出せる。 • 例: 「この会議に価値はあるのか?」と問い続けた結果、 すべての定例会議を欠席し、自分の席がなくなってい た。 4 仮説駆動 (Hypothesis-Driven) • 定義: 正解がわからない中で「まずは仮説を立て、それを検証する」サイクルを回すこと。 • 効果: 不確実性が高い状況でも素早く動き出し、失敗から学ぶことで成功への最短ルー トを探れる。 • 例: 「ショートケーキにマヨネーズをかけたら美味いのではないか?」という仮説を検証し 続け、ただお腹を壊す。 5 パーパス駆動 (Purpose-Driven) • 定義: 「なぜ我々が存在するのか(存在意義)」を軸に経営やプロジェクトを進めること。 • 効果: 組織の求心力を高め、長期的に応援されるブランドやチームを作れる。 • 例: 「なぜ我々は働くのか」を問い詰めすぎて、プロジェクトメンバー全員で山に籠もって悟 りを開こうとしてしまい、納期に遅れる。
  3. 日常生活における 「駆動」 Life Driven 締切駆動 (Deadline-Driven) • 定義: いわゆる「夏休みの宿題」状態。締め切り直前にならないと着手できない状態。 •

    効果: 短時間で火事場の馬鹿力のような超人的な集中力を発揮できる(品質はさておき)。 • 例: 「明日納品だから、今夜は神が降りてくるはずだ(ただの徹夜)」と信じて疑わない。 通知駆動 (Notification-Driven) • 定義: 自分の意思ではなく、スマホの通知やメールの着信に反応して一日が終わってしまう受動的なスタイル。 • 効果: 即座に反応することで「仕事が速い人」という錯覚を与えられる(自分の仕事は進んでいない)。 • 例: 「よし、集中して資料作るぞ!」と決意した 3秒後にLINEの通知を見て、気づいたら 1時間が経過している。 天候駆動 (Weather-Driven) • 定義: 気圧や天気によって体調ややる気、予定が決定されること。 • 効果: 自然のリズムに身を任せることで、無理な努力によるストレスを回避できる。 • 例: 「今日は低気圧だから、サーバーも私もダウンしています」と上司に報告したくなる。 残量駆動 (Battery/Resource-Driven) • 定義: スマホのバッテリー残量や、冷蔵庫の食材の残量によって行動が決まること。 • 効果: 資源を無駄なく使い切り、フードロスやバッテリー切れのリスクを最小化できる。 • 例: 「充電20%切ったからカフェに入らざるを得ない」「賞味期限切れそうな卵があるから夕食はオムライス一択」 積読駆動 (Tsundoku-Driven) • 定義: 本を買うという行為そのものがモチベーションの源泉となること。 • 効果: 「いつか読む」という可能性を保有することで、知的好奇心を満たし出版業界を支える。 • 例: 難解な技術書を買っただけで、もうその技術をマスターした気分になり、本棚に飾って満足する。
  4. コミュニティや登壇における 「駆動」 Community Driven 登壇駆動 (Take the Stage-Driven) • 定義:

    ネタや成果物が完成していない状態で、先に勉強会やカンファレンスの登壇枠に申し込むこと。 • 効果: 「発表しなければならない」という強制力が働き、短期間で爆発的な学習と成果物創出を実現できる。 • 例: タイトルと概要だけ立派なことを書いて応募したら採択されてしまい、開催前日は泣きながら資料を作っている。 受動的 呟き駆動 (Passive Tweet-Driven) • 定義: 「〇〇興味あるなー」と呟いたところ、イベント主催者や編集者に見つかり、「やりませんか?」と巻き込まれること。 • 効果: 予期せぬチャンスメイクができ、わらしべ長者のようにキャリアが展開する。 • 例: 「焼肉食べたい」と呟いただけなのに、いつの間にか「焼肉テック」という謎のイベントの登壇者にされている。 能動的 呟き駆動 (Active Tweet-Driven) • 定義: 「〇〇なイベントあったらいいのに」と呟いたら、「やってください」という空気が形成され、引くに引けなくなること。 • 効果: 強制的にリーダーシップを発揮することになり、コミュニティリーダーとして覚醒する。 • 例: 「誰もやらないなら私がやる」とカッコよく宣言したものの、準備が大変すぎて「過去の自分を殴りたい」と後悔しながら会場設営をしてい る。 機器駆動 (Gear-Driven / Gadget-Driven) • 定義: 高価なPC、ガジェット、機材などを「先に買ってしまう」ことで、元を 取るために活動せざるを得なくすること。 • 効果: 高額投資の「痛み(罪悪感)」を、登壇や開発という「成果」で正当 化・昇華できる。 • 例: 100万円の機材セットを買ってしまった罪悪感を消すために、詳しくも ないのに「高解像度配信の技術」というテーマで登壇し、機材を経費とし て正当化しようとする。 嫉妬駆動 (Envy-Driven / Jealousy-Driven) • 定義: 同世代やライバルの華々しい登壇や活躍を見て、「悔しい!」とい う負の感情をエネルギーに変換すること。 • 効果: 健全な競争心として機能すれば、現状維持を打破する強力なブー スト機能となる。 • 例: 同期のあいつが大きなカンファレンスでチヤホヤされているのを見 て、ギリリと歯ぎしりし、「あいつより面白い話をしてやる」と無謀なテーマ で応募ボタンを連打する。
  5. わたしの2025年 思いつき駆動 (Whim-Driven) • 定義: 「あ、これ面白そう」という一瞬の閃き(Whim)だけを燃料に、設計 も後先の運用も考えずに開発に着手してしまうこと。 • 効果: 圧倒的な行動力とプロトタイプ生成能力を発揮するが、飽きるのも早

    いため、「野良アプリ」や「作りかけの廃墟」で溢れかえる。 • 例: フォルダの中身が「AI_Test01」「New_Project_Final」 「MyApp_v2」など、本人でも中身が何だか分からないプロジェクトで 埋め尽くされている。 はたして失敗か成功か…