Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
社内ツールを Rustに書き換えてみた件
Search
morimorikochan
November 09, 2019
Technology
0
9.5k
社内ツールを Rustに書き換えてみた件
Rust Kansai Meetup Osaka #0 にてLTで発表したスライドです
https://rust-kansai.connpass.com/event/152446/
morimorikochan
November 09, 2019
Tweet
Share
More Decks by morimorikochan
See All by morimorikochan
バッチ処理で悩むバックエンドエンジニアに捧げるAWS Glue入門
diggymo
3
320
LIFF CLIとngrokを使ったLIFF/LINEミニアプリのお手軽実機確認
diggymo
0
320
TypeScriptでモジュラーモノリスやってみた
diggymo
0
350
DynamoDBの"Replacement"時にデータが消されないようにCustom Resource Provider Frameworkでカスタムリソース作ってみた件
diggymo
1
890
過去のインプットとアウトプットを振り返る
diggymo
0
260
Amazon BedrockとPR-Agentでコードレビュー自動化に挑戦・実際に運用してみた
diggymo
0
2.4k
個人開発でLIFFとMessagingAPIを使ってわかった5つのこと
diggymo
0
1.1k
Reactのuse()って何なん?
diggymo
1
2.4k
Figmaを通したエンジニアとデザイナーの連携について
diggymo
0
7.6k
Other Decks in Technology
See All in Technology
20250913_JAWS_sysad_kobe
takuyay0ne
2
260
バイブスに「型」を!Kent Beckに学ぶ、AI時代のテスト駆動開発
amixedcolor
3
590
20250910_障害注入から効率的復旧へ_カオスエンジニアリング_生成AIで考えるAWS障害対応.pdf
sh_fk2
3
280
複数サービスを支えるマルチテナント型Batch MLプラットフォーム
lycorptech_jp
PRO
1
1k
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
10
75k
Modern Linux
oracle4engineer
PRO
0
170
要件定義・デザインフェーズでもAIを活用して、コミュニケーションの密度を高める
kazukihayase
0
120
メルカリIBISの紹介
0gm
0
870
Autonomous Database - Dedicated 技術詳細 / adb-d_technical_detail_jp
oracle4engineer
PRO
4
10k
KotlinConf 2025_イベントレポート
sony
1
150
まずはマネコンでちゃちゃっと作ってから、それをCDKにしてみよか。
yamada_r
2
120
実践!カスタムインストラクション&スラッシュコマンド
puku0x
0
570
Featured
See All Featured
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
45
7.7k
Embracing the Ebb and Flow
colly
87
4.8k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
352
21k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
113
20k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.2k
The Language of Interfaces
destraynor
161
25k
Done Done
chrislema
185
16k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
285
14k
Practical Orchestrator
shlominoach
190
11k
Transcript
社内ツールを Rustに書き換えてみた件 morifuji koudai
• 名前 • morifuji • twitter : @marooon88 • 仕事
• atma株式会社 • PHP/Nodejs/Vuejs • 趣味 • Rust(勉強中the bookとチャリ本1週しただけ) • NitendoSwitchのインディーゲーム • katana zero • The friends of Ringo Ishikawa • moon • Celeste 自己紹介
会社紹介 絶賛採用中 • Vue.jsフロントエンドエンジニア • Pythonサーバーサイドエンジニア 特徴 • 西中島のAI系ベンチャー •
服装自由 • フレックス勤務(朝11時から) • 週2リモート勤務 etc...
• 現状の課題 • 解決策 • 新たな課題 • Rustで実装してみた • Rustで実装してみた(mpsc)
• まとめ • appendix-その他所感 • appendix-わからなかったこと 目次
• 誰がどのぐらいどのPJで何をしているか把握が困難だった • 作業時間の明確な記録がなくPJの振り返りが困難に • 誰が何をやっているかわかりにくい • いくつかのPJでは毎日作業報告書に記載する作業が必要だった 現状の課題
現状の課題 • 誰がどのぐらいどのPJで何をしているか把握が困難だった • 作業時間の明確な記録がなくPJの振り返りが困難に • 誰が何をやっているかわかりにくい • いくつかのPJでは毎日作業報告書に記載する作業が必要だった 誰でも気軽にPJに紐づく作業時間の記録の仕組みづくりがあれば...
解決 →誰でも気軽にPJに紐づく作業時間の記録の仕組みづくり SlackBot GoogleAppScript GoogleSpreadSheet 作業時間 作業内容
解決策 slackで /workと打つ spreadsheetに記録され responseが返る
解決策 これで平和になりました
解決 これで平和になりました
新たな課題 1,2ヶ月後から徐々にタイムアウトエラーの発生が増えて来た
新たな課題 1,2ヶ月後から徐々にタイムアウトエラーの発生が増えて来た GASからのレスポンスが 遅くなりすぎてSlackBotが レスポンスを受付けず タイムアウトエラー
新たな課題 ←理想 GoogleAppScriptは同期的なので実現できない
新たな課題 Rustを使って....
新たな課題 →Rustを使って非同期で処理させる Rust
Rustで実装してみた Rustでやりたいこと 1. 即座にレスポンスする 2. gasに対してリクエストを投げる 実現方法 →リクエストをキューに入れ 即座にレスポンス。 別スレッドでキューから取り出し、gasにリクエストを投げる
Rust
Rustで実装してみた フレームワークは? →actix-webを採用 • 理由 • 他に比べてスター数が多い • actorモデル というのがキューを処理するのに適してそう
• ベンチマーク最速?速そう • 安定しているらしい • 懸念点 • クエリ・ボディのデータの取り出しが大変そう
Rustで実装してみた 実装しました✍
Rustで実装してみた ←別スレッドでキューからタス クを取り出し、gasにリクエスト を投げる処理
できたけど微妙なコード... →actixを使ったactorモデルはなんとなく理解できたが使い方で詰まった →諦めてオレオレキュー(Arc<Mutex<VecDeque<Task>>>)を作ってし まった Rustで実装してみた
Rustで実装してみた できたけど微妙なコード... →actixを使ったactorモデルはなんとなく理解できたが使い方で詰まった →諦めてオレオレキュー(Arc<Mutex<VecDeque<Task>>>)を作ってし まった (rust-jpのactix-webチャンネルにて) 「一般的なRustプログラムの場合はmpscを使いますよ」
Rustで実装してみた(mpsc) mpscとは? >Multi-producer, single-consumer FIFO queue communication primitives 複数の生産者が単一の消費者に投げるのに特化したキュー リクエストから発生するタスクを
同一のスレッドで捌くのにぴったり! 同様にspmcというものも存在するらしい
Rustで実装してみた(mpsc) •
Rustで実装してみた(mpsc) mpscは • 可読性が高い • APIが簡単で書きやすい
• 改善した結果→エラーがなく作業時間を記録できて気持ちいい • rust-jpのスラックは優しい方がたくさんいらっしゃる • mpscはキューを実装する場合に便利 • actorモデルを理解するとよりactix-webがわかる repository↓ https://gitlab.com/morifuji/rust-practime-log/tree/master/time-tracking
まとめ
appendix-その他所感 • actix-webのホットリローディングの仕組みが少し大変 • vscodeのRLSが遅い • actix-webは(PHP,Nodejs)のwebフレームワークより少し取り回しが大 変 • Dockerのビルドが10分以上かかる
• マルチステージビルド必須 • ステージ1. →主要なライブラリダウンロード・コンパイル • ステージ2. →ステージ1のキャッシュを使い差分のみビルド • actix-webについて • 豊富なサンプルがついているので実装で特に困ることなかった。
appendix-わからなかったこと • actorモデルの使いどころがわからなかった • 結局メッセージを送るのに従来のStateを使用せざるをえなさそう • →可読性ではmpscの方がよい?