Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
8年物のJavaのシステムをKotlinに変えていく選択に至るまで
Search
Atsushi Takayama
November 05, 2021
Technology
2
1.1k
8年物のJavaのシステムをKotlinに変えていく選択に至るまで
Atsushi Takayama
November 05, 2021
Tweet
Share
More Decks by Atsushi Takayama
See All by Atsushi Takayama
最高の開発者体験の追求が開発生産性を改善し続ける文化を生み出した話
edvakf
3
1.2k
NeurIPS 2021 論文読み会: How Modular should Neural Module Networks Be for Systematic Generalization?
edvakf
0
160
ピクシブ社内のImageFlux利用事例紹介
edvakf
1
2.8k
学びの文化を育む社内読書会のススメ
edvakf
0
270
フルCDNアーキテクチャでサービス設計した話
edvakf
5
3.9k
Goでバイナリを読む+α
edvakf
1
940
お前はこれまでに作ったAPIの数を覚えているのか?
edvakf
0
2.5k
「ふつうのRailsアプリケーション」についての考え方
edvakf
2
830
ggplot.galleryというお遊びウェブアプリケーションを作った話
edvakf
0
400
Other Decks in Technology
See All in Technology
2025advance01
minamizaki
0
130
Azure Developer CLI と Azure Deployment Environment / Azure Developer CLI and Azure Deployment Environment
nnstt1
1
130
ローカル環境でAIを動かそう!
falken
PRO
1
170
kintone開発組織のDevOpsへの移り変わりと実践
ueokande
1
130
GoogleのAI Agent
shukob
0
140
Zero Data Loss Autonomous Recovery Service サービス概要
oracle4engineer
PRO
2
7.2k
FastMCPでSQLをチェックしてくれるMCPサーバーを自作してCursorから動かしてみた
nayuts
1
220
Devin&Cursor、それぞれの「本質」から導く最適ユースケース戦略
empitsu
8
2.5k
会社員しながら本を書いてきた知見の共有
sat
PRO
3
690
テストを実施する前に考えるべきテストの話 / Thinking About Testing Before You Test
nihonbuson
PRO
14
2.1k
RDRA3.0を知ろう
kanzaki
2
440
人とAIとの共創を夢見た2か月 #共創AIミートアップ / Co-Creation with Keito-chan
kondoyuko
1
720
Featured
See All Featured
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
55
5.6k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
129
19k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
6
660
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
42
2.3k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
331
21k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
53
11k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
12k
Code Review Best Practice
trishagee
68
18k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
667
120k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
92
6k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
172
14k
Transcript
8年物のJavaのシステムをKotlinに 変えていく選択に至るまで Server-Side Kotlin Lounge #1 2021.11.04
会社紹介 & 自己紹介 NewsPicksとKotlin 開発者体験とKotlin 会社のメイン開発言語を変えるということ なぜ「NewsPicksは」開発言語を変更するのか これから 01 02
03 04 05 06 2 目次
会社紹介 & 自己紹介 NewsPicksとKotlin 開発者体験とKotlin 会社のメイン開発言語を変えるということ なぜ「NewsPicksは」開発言語を変更するのか これから 01 02
03 04 05 06 3 目次
None
None
None
None
自己紹介 8 高山温 2020年にNewsPicksにCTOとして入社しました。 会社の長期的な競争力に繋がる技術的方針を担当。 「開発者体験」信者。 開発者体験を上げて 開発者がどんどん高速に開発できるようになることが、 どの会社にとっても最重要の注力技術。
Developers Summit 2021
その他の発信
会社紹介 & 自己紹介 NewsPicksとKotlin 開発者体験とKotlin 会社のメイン開発言語を変えるということ 改めて、なぜ「NewsPicksは」開発言語を変更するのか これから 01 02
03 04 05 06 11 目次
現Chief Product Officerの文字(もんじ)が 2017年にサーバーサイドKotlinについて発信
None
NewsPicks アカデミア 検索基盤 課金基盤 JobPicks レコメンド NewsPicks
2021年8月 NewsPicks本体と呼ばれる メインのシステムで Kotlinを使えるように 今後は段階的に移行予定 15
会社紹介 & 自己紹介 NewsPicksとKotlin 開発者体験とKotlin 会社のメイン開発言語を変えるということ 改めて、なぜ「NewsPicksは」開発言語を変更するのか これから 01 02
03 04 05 06 16 目次
開発者体験を後押しする数々の言語機能 17 今更ですが • null安全 • イミュータブル • 高階関数 •
代数的データ型 • Javaとの親和性 • etc.
社内の開発者の声(続き) 18 書きやすい やっぱボイラープレートコードが減る! 入門しやすい (良い意味で)Javaとそんなに変わらない! IntelliJでJavaからKotlinにコピペしたら自動変換される! モダン C#だと遙か昔から当たり前にできてたことがちゃんとできる! (逆にJavaは最新版でもそこまで行ってない)
ぶっちゃけどっちでもいい 書く必要があれば書くし、必要が無ければ書かないし
社内の開発者の声 19 「ぶっちゃけどっちでもいい」 • この意見はすごく重要 • アーリーアダプターの皆さんが思うほど、他の人は気にしてない • しかし、「絶対NG!!」は無かった ◦
Java→(Go, Ruby, PHP, Erlang, Rust, etc.) だとあるはず ◦ Java→Scalaでもウィザード以外はチョットツライ ◦ これも開発者体験
会社紹介 & 自己紹介 NewsPicksとKotlin 開発者体験とKotlin 会社のメイン開発言語を変えるということ 改めて、なぜ「NewsPicksは」開発言語を変更するのか これから 01 02
03 04 05 06 20 目次
開発言語は会社の重要戦略 21 そもそも開発言語を増やすのは高くつく • Googleは数万人規模になるまでメイン開発言語は C++, Java, Python, JavaScript だけ
◦ 最近 Go も追加 • 他のGAFAも似たような状況 多くの会社にとって、開発言語選択は数年に1回あるか無いか • 完全な移行はまず無い。長期間併存する前提 • 社内文化がどうしても分断されがち • 金銭的にも大きな投資 • 間違った選択をしたときの長期的リスクが大きい → ほとんどのケースでは移行なんてしないほうが合理的
会社紹介 & 自己紹介 NewsPicksとKotlin 開発者体験とKotlin 会社のメイン開発言語を変えるということ 改めて、なぜ「NewsPicksは」開発言語を変更するのか これから 01 02
03 04 05 06 22 目次
チームビジョン “個の強みを活かす。 ワクワクしながら 不確実性に飛び込む。 現状維持ではなく、 未来を創るための挑戦をしよう。”
「NewsPicksにとっては」Kotlinは合理的な選択 24 Java→Kotlin がメンバーにとって自然だった • アーリーアダプターにとってはテンションが上がる • 「絶対NG!!」が居ない 4年以上積み上げたボトムアップの実績 •
「非公式」から「公式」になることで、その流れが加速 • トップダウンだけでもボトムアップだけでもうまくいかない みんなで使うツールをみんなで良くして開発者体験を高めていく文化 • プログラミングに強いエンジニアも、UXに強いエンジニアも、テストに強いエンジニアもそ れぞれの得意領域で活躍してほしい 変化のコストとリスクを会社として負う • そのための意思表示としてのチームビジョン • 開発しにくいところは基盤開発のチームが全面協力
会社紹介 & 自己紹介 NewsPicksとKotlin 開発者体験とKotlin 会社のメイン開発言語を変えるということ 改めて、なぜ「NewsPicksは」開発言語を変更するのか これから 01 02
03 04 05 06 25 目次
決断してからが本番 26 レイトマジョリティまで含めた巻き込み • 2週に1回「社内Kotlin知見共有会」 ◦ 初心者歓迎!質問歓迎! • Kotlinで書きにくい処理を書きやすくする優秀なコピペ元を増やす •
社内外への発信 • 現在開催中の Kotlin Premier 2021 の発表もリアルタイムで翻訳💪 やるからには日本一を目指す • 「使ってるだけ」ではなく「日本一使いこなしている」へ ◦ この点でもJavaよりKotlinのほうがチャンスありそう
27 NewsPicksでは Kotlinを日本一使いこなしたい エンジニアを募集中です!!