$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
最高の開発者体験の追求が開発生産性を改善し続ける文化を生み出した話
Search
Atsushi Takayama
November 07, 2023
Business
3
1.4k
最高の開発者体験の追求が開発生産性を改善し続ける文化を生み出した話
CHIYODA Tech #2 で発表した内容です
https://nikkei.connpass.com/event/293282/
Atsushi Takayama
November 07, 2023
Tweet
Share
More Decks by Atsushi Takayama
See All by Atsushi Takayama
NeurIPS 2021 論文読み会: How Modular should Neural Module Networks Be for Systematic Generalization?
edvakf
0
180
8年物のJavaのシステムをKotlinに変えていく選択に至るまで
edvakf
2
1.1k
ピクシブ社内のImageFlux利用事例紹介
edvakf
2
2.9k
学びの文化を育む社内読書会のススメ
edvakf
0
290
フルCDNアーキテクチャでサービス設計した話
edvakf
5
4k
Goでバイナリを読む+α
edvakf
1
970
お前はこれまでに作ったAPIの数を覚えているのか?
edvakf
0
2.7k
「ふつうのRailsアプリケーション」についての考え方
edvakf
2
890
ggplot.galleryというお遊びウェブアプリケーションを作った話
edvakf
0
420
Other Decks in Business
See All in Business
Mercari-Fact-book_en
mercari_inc
2
30k
強みのデザイン入門 / Introduction to Strengths Design
tbpgr
0
370
Speee_2025年9月期 通期決算説明資料
speee_pr
0
700
誰も置いて行かない、freee QAのAI活用戦略 / Inclusive freee QA's AI Strategy
ropqa
0
250
ファブリカホールディングス_2026年3月期第2四半期説明資料
fabrica_com
1
5.2k
Mercari-Fact-book_jp
mercari_inc
7
180k
HENNGE会社紹介資料/company_introduction
hennge
3
210k
Srush Corporate Brand Book
tomomifuruya
1
9.3k
らんみるぷろじぇくと採用情報
ranmil
0
190
株式会社クーリエ 会社紹介資料 / Courier_Company Deck
courier_inc
0
220
pmconf2025_-_現役教師のたこ焼き屋さん___現役PMの駄菓子屋さんが未来に挑む___ユーザーコミュニティ主導のプロダクトマネジメント_.pdf
mindman
0
2.5k
ドキュメント作成の3原則
naohiro_nakata
1
110
Featured
See All Featured
Visualization
eitanlees
150
16k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
80
6.1k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
269
13k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
65
8.1k
Writing Fast Ruby
sferik
630
62k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
84
9.3k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
46
2.6k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.7k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
697
190k
A better future with KSS
kneath
240
18k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
52
3.5k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
329
39k
Transcript
最高の開発者体験の追求が 開発生産性を改善し続ける文化を 生み出した話 2023.11.7@CHIYODA Tech #2 NewsPicks / 高山 温
©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. 01 はじめに
01 NewsPicksとユーザベースについて ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved.
\オフィスは東京駅から徒歩3分、Apple Storeの隣で好立地です/ テックイベントの共催などもぜひ!お待ちしております。 (Server-Side Kotlin Meetupの様子) 50名~80名規模の イベントスペース有 2022年7月からの
新オフィス
01 自己紹介 ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. 高山 温 NewsPicks
VP of Data Engineering 2020年にNewsPicks入社、当初はCTOとして入社したが、グループ内で 役割を変更し、現在はVP of Data Engineeringに。データ基盤を中心とし て基盤開発チーム4つのマネージャー。 同時にユーザベースではUB Researchという企業研究所の所長も兼任。
01 今日のあらすじ ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. 2020年に1人から始まった「最高の開発者体験」へ の取り組みが、3年かけて組織文化として完全に定 着するまでのお話をします。
©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. 02 もし明日から知らない会社の 基盤改善責任者になったら?
02 という発表を2021年のデブサミでしました ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved.
02 結論:この本をベースにやれば良い ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. 2023年の今であれば、この本に沿ってやればまず間違い無 い。 良い内容というだけでなく、業界標準の一冊になっているた
め、受け入れられやすい。 デブサミの発表: 2020年にこの本を社内で布教して、取り上げられている指標 のうち「デプロイ頻度」だけにフォーカスして、 CI/CDを整備して 高速化していったら開発者体験が劇的に改善した。( DX Criteriaで計測)
©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. 03 その後どうなったの?
03 2年ほどでデプロイ頻度は頭打ちに ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. SREチームと共に進めた CI/CDの改善活動は2年ぐら い続き、その間に1人あたりのデプロイ頻度は倍々で
増加し、頭打ちに。 SREの力だけで開発者体験を改善できることはだい たいやり尽くした感もあった。 そんな頃…
03 トップダウンの取り組みも積極的に推進 ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. 開発者体験 可視化ツール導入 Findy
Team+というツールを導入し、開 発者体験の可視化を民主化。 これにより各チームがスプリントミーティ ングなどでチェックしてくれるようになっ た。 挑戦を後押しする チームビジョン リーダーで議論し、「ワクワクしながら不 確実性に飛び込む」などをチームビジョ ンとして発信。 レガシーな基盤を置き換えていくことを後 押しできた。 JavaからKotlinへの 移行を決定 チームビジョンを作るだけじゃなく率先し て実践していくために Kotlin化を推進。 今では新しく書くコードのほぼ全部が Kotlinに。
03 各開発チームによる自発的な取り組み① ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. モバイルアプリ開発チームの場合 アーキテクチャ刷新、リファクタリング、古いライブラリ
の差し替えを主導。 毎日の朝会で計測ツールを確認。書いたコードが mainブランチに最速でマージできるための改善活動 をひたすら実施。 • PRは自動でレビュワーが割り当てられ、滞って るレビューは毎朝通知 • 自動テストを充実し、自信を持ってマージでき るように • Feature Toggleでサーバーサイドを待たなくて もマージできる
03 各開発チームによる自発的な取り組み② ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. フロントエンド基盤刷新チームの場合 jQuery+CoffeeScriptからNext.js+GraphQLに刷
新。 色んなチームが新フロントエンド基盤で開発しやすい ように、全チームの生産性指標をモニタリングして改 善。開発者の背中を押すテストと仕組み。 • 各コンポーネントの責務を徹底的にテスト • Unitテスト, E2Eテスト, Visual Regression Test, etc. • 開発環境のエラーを調査しやすいように New Relicを整備
03 DX Criteriaも大幅改善 ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved.
©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. 04 まとめ
04 自発的に「開発者体験」の改善が進む組織文化を作りました ©NewsPicks Inc. All Rights Reserved. SREチームによる小さな取り組みから始め、 「最高の開発者体験」をキーワードに、
トップダウンとボトムアップを合わせて 一貫した取り組みをたくさん行ってきました。 その結果、自発的な挑戦が生まれ、開発者体験(開 発生産性)が向上し、技術的発信も増え、採用にも良 い効果をもたらしました。