Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

AIと人間が一緒に書く時代へ〜AI駆動開発のゆるい入り口〜

 AIと人間が一緒に書く時代へ〜AI駆動開発のゆるい入り口〜

Avatar for Ikko Eltociear Ashimine

Ikko Eltociear Ashimine

October 25, 2025
Tweet

More Decks by Ikko Eltociear Ashimine

Other Decks in Programming

Transcript

  1. Ikko Ashimine / 一功 安次嶺 AI駆動開発勉強会 LLM-jp 勉強会 株式会社I-Tecnology 取締役/CAIO/CADO

    株式会社Oshibloom mugend AI 合同会社 AI駆動開発コンソーシアム 発起人/ボード GitHub: @eltociear Facebook: IkkoEltociearAshimine LinkedIn: ikko-ashimine 𝕏: @eltociear
  2. コツ①:AIに聞くより、相談する 💡プロンプトは命令でなく対話 悪い例 良い例 コード書いて ユーザー登録ページ作りたい。構成どうすれば? React でフォーム React で名前とメールのフォーム。バリデーションもお願い

    ポイント ・命令文よりも「目的+状況」を伝える ・雑談調プロンプトのほうが AIの理解が深くなる ・「こうしたい」「なぜかというと〜」をセットで話す AIは命令で動かない、巻き込み型が強い
  3. コツ①:AIに聞くより、相談する 🧠 結論 相談はコンテキストエンジニアリング  →人間がAIに「相談する」=文脈情報を与えることになり、結果的に出力の精度が向上 🧩 なぜ? 大規模言語モデル( LLM)は「命令」を実行するプログラムではなく、 「与えられた文脈全体を理解して最適な次の語を生成するシステム」

     →どれだけ「文脈(背景・目的・状況・制約)」を上手に伝えられるか =どれだけAIを「相談パートナー」として活かせるか ⚠ 注意 雑談すぎると逆効果 。効果的なのは「自然で具体的」な依頼文。 ✅ 良い例:「 React でフォーム作ってるけど、入力チェックどうすれば?」 ❌ 悪い例:「 React ってさ、フォームってどうすんの〜?」 (→雑談過ぎて情報不足)
  4. コツ②:AIをIDEに住まわせる ⚙GitHub Copilot / Cursor / Windsurf / Claude Code

    などなど AIをIDEに迎えよう。コーディングが対話になる ポイント ・AIを常駐させて、 AIと同じ画面で作業 ・MCPなどの標準化により、 AIがファイル操作やツール実行までサポート可能 ・IDEとチャットが一体化すると、 「書く・考える・試す」が途切れずつながる 活用のヒント ・AIを「検索バー」ではなく「同僚」として扱う ・コメントやエラーメッセージも対話の材料にする ・ファイル単位でなく「意図」単位で相談する ・修正依頼は「なぜ直したいか」を添える
  5. コツ②:AIをIDEに住まわせる 観点 補足 VS Code 単体ではまだ MCP非対応 現時点では、 MCPが正式統合されているのは 主にWindsurf

    とClaude Code の一部環境 VS Code 本体は拡張経由で実験的に連携中 セキュリティ面の考慮 MCPやAIツールがファイル操作を行う場合、 明示的な許可スコープが必要。勝手に操作するわけではない   MCP(Model Context Protocol ) ・AIがIDEや外部ツールに安全に接続する共通仕様 ・ファイル操作・ Git・ツール実行を安全に支援 refs: https://norahsakal.com/blog/mcp-vs-api-model-context-protocol-explained/
  6. コツ③:AIに理由を説明させる 💬何故?と聞くと AIは先生モードになる 出力だけ欲しい時 理由も聞きたい時 「Python でFizzBuzz 書いて」 「Python でFizzBuzz

    。途中のロジックも説明して」 「SQLでJOIN」 「SQLでJOIN。なぜINNER JOIN なのか教えて」 ポイント ・理由を聞くと「学び」になる ・AIは説明上手な先生 ・「動くコード」より「理解できるコード」を重視 質問を活用して学習も可能
  7. コツ③:AIに理由を説明させる 🧠 結論 「理由を説明して」と促すと、 AIの「思考の連鎖( Chain of Thought )」が活性化 →

    一貫性・論理性・理解しやすさが向上   →これは研究レベルでも再現性が高い現象( Wei et al., 2022 ) ⚠ 注意 ・説明=常に正しいとは限らない  →AIは「もっともらしい説明」を生成する傾向あり ・「先生モード」は比喩  →内部スイッチは存在しないが、指示で教師的出力を誘導できる ・教育利用には ファクトチェック必須
  8. AI駆動開発勉強会:地方支部・テーマ支部 • 地方で勉強会を開催したい方 地方支部 • テーマごとの内容を更に深掘りした 勉強会を開催されたい方 Women’s Base(女性支部) フロントエンド支部

    テーマ支部 AI駆動開発の啓蒙活動や深掘りをしていただける 地方支部・テーマ支部の募集しています!! メンバー募集中! 講演者のご紹介、サイト作成、イベント拡散などご支援します!!
  9. AI駆動開発コンソーシアムのご案内 目的 生成AIを前提とした新たな開発スタイル『AI駆動開発』の啓蒙と知見共有を、 企業の枠を越えて実施し、国内企業全体の競争力強化とイノベーション創出に貢献 する。 活動内容 ・エンタープライズ領域におけるAI駆動開発 実践と知見共有 ・『AI駆動開発カンファレンス』等、エンタープライズ向けのAI駆動開発勉強会  やイベントの実施

    ・AI駆動開発のエンタープライズ領域における課題整理と施策提言 ・国内企業における AI駆動開発の導入推進組織『AIDD CoE』の啓蒙 ・上記企業における AI駆動開発 最高責任者『CADO』の知見共有 ご興味のある方は懇親会 アンケートにてご連絡ください!
  10. 開 催 予 告 イベント開催予告 AI Coding Meetup Aichi 【概要】

    AI をコーディングに活⽤して⽣産性を向上させる 「AICoding」そんな⼤きなテーマを題材にしたMeetup 【 開 催 ⽇ 】 2025年11⽉1⽇(⼟) 【開催場所】 中⽇ビル 11F 2/4