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チームのメトリクスと 一年間向き合ってみた

チームのメトリクスと 一年間向き合ってみた

みなさんは「チームのメトリクス」と聞いてどのようなものを思い浮かべますか?
ベロシティ?、プルリクエストの数?、PBIのリードタイム?
等を思い浮かべた人も多いのではないでしょうか?

これらの指標は当然重要な指標であり注視すべきものではありますが、これらのメトリクスはチームの行動の結果に基づく指標であってチームそのもののメトリクスではありません。

組織の成功循環モデルの考えでは、結果のカイゼンから始めると組織は疲弊し人間関係も悪化し、最終的には結果も上げられなくなると言われています。
成功循環モデルの考えに従えば、まずはチームの関係性の向上に注意を払う必要があります。

Chatworkでは、これまでのプロジェクト毎にチームを再編成する方針から、Scrum@Scaleに基づいてチームを長期間維持する方針に舵を切ろうとしています。長くチームを維持するのであれば、プロダクトの技術的負債に注意を払うのと同様に、チームの関係性に注意を払う必要があるのではないかと考えました。

では、チームの関係性はどのように観測すれば良いでしょうか?
スクラムマスターの日々の観察でしょうか? 1on1等で発せられるメンバーの発言でしょうか?
それらも大切な要素ではありますが、ちょっとふわっとしてますよね?

なんらかの客観的な指標が欲しくなった私は、『あなたのチームは機能していますか?』という書籍で紹介されている「機能不全チェックリスト」を、チームの指標として用いてみようと考えました。

定期的に「機能不全チェックリスト」の回答をしてもらい、その結果についてチームと話し合うことで、個々人の感覚と、回答結果のギャップを表明し合ったり、チェックリストに現れた機能不全に基づいてファシリテーションの方針を調整していきました。

本セッションでは、1年間「機能不全チェックリスト」と向き合いながらチームをファシリテートしてきた際に起こった事や得られた知見をお話させていただきたいと思います。

チームビルディングで悩んでいる方々の一助になれば幸いです。

Eiji Yamane

March 04, 2023
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Transcript

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