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AIができることを人はなぜ学ぶのか ― 専門性を育て、AIと学び続ける大学へ

AIができることを人はなぜ学ぶのか ― 専門性を育て、AIと学び続ける大学へ

2026年9月25日、北海道大学での講演スライドです。

AIに仕事を任せる時代に、人は何を、なぜ学ぶのか。大学での実践と研究事例を通して、人の専門性、AIへの任せ方、人とAIの協働、学び続ける大学のあり方を考えます。

登壇者:森木銀河

本資料は講演時点の内容です。

スライドサイト(HTML版):
https://hokudai.sites.gmoriki.com/

北海道大学のセミナー案内:
https://ctl.high.hokudai.ac.jp/seminar/c20260925_id463/

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October 25, 2026

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Transcript

  1. 森木 銀河 もりき ぎんが 会社員 / gmoriki 代表 大学・教育機関の AI人材育成と活用支援

    東京都市大学・九州大学での実務を経て、 民間企業と大学の双方に関わっています。 gmoriki.com 講師紹介 02
  2. Codexはファイルを扱い 仕事を進めるAIエージェント 資料・ファイルを調べる 作る コードや成果物を作成する 直す 実行し、確かめて修正する 読む Codex OpenAI

    利用前に確認 所属大学が認めたAIとは限りません。 使えるサービスと入力できる情報の範囲を学内で確認してください。 OpenAI|Codex 01 05
  3. 私の実践 大学の公開データを比較するアプリ 大学の公開データを比べる アプリを制作し公開した UniFactBook Cowork / Code 大学の公開データを 閲覧・比較する

    構想を実際に使える 形にするところまで。 森木銀河「UniFactBook」2026年 / 森木銀河|AIガバナンス 公開したアプリの実画面 01 06
  4. 私の実践 WAS 2026|参加者用ワークブックの実画面 AI研修の教材だけでなく 研修を動かす仕組みも作った Codex ChatGPT 1. 連絡を届ける 講師のメッセージ

    2. 進行を共有する 現在地・変更後の時刻 3. その場で取り組む ワークと入力欄 参加者用ワークブックを開く ↗ 森木銀河|研修制作の実践 / WAS 2026|参加者ワークブック 01 07
  5. 私の実践 試作品を読んでAIに修正を求めた場面 AIで教材はできた。 でも、このままでは使えない 最初の試作品 企画・教材・ワークが 一通りそろった Codex 森木銀河|研修制作の実践 試作を読んだ私

    「ワークが細切れになっている」 「実利ばかりで、生成AIを使う意味を 考えるワークになっていない」 何をよい研修とするかを問い返した。 01 08
  6. 他者の経験 Ethan Mollick|自身の論文の批評をAIに依頼した報告 一年かけた論文の誤りを AIが見つけた Mollick自身の論文 執筆に一年以上 GPT-5 Pro →

    9 40 分 秒 詳細な批評が返った Ethan Mollick|2025.09.11 著者が確認 表の数値に → 小さな不整合 AIが述べた分析のすべてを 検証できたわけではない。 02 11
  7. 研究 Bastaniら|高校数学・約1,000人の実験 AIと数学の問題を解けても 身についたとは限らない 高校数学の実験 通常の チャット型AI 学習を支える 設計のAI AIを使う練習

    成績が向上 解き方を考える支援 AIなしの後続試験 → 対照群を下回る → 悪影響が大きく緩和 AI利用中の成績と本人の知識獲得を分けて確かめる。 Bastani et al. 2025 02 14
  8. 研究 Kestinら|学習用AIチューターと対面授業の比較 AIの支援で 人の学びを深める設計もある 条件 A 条件 B 自宅で、自分のペースで学ぶ 教室で、仲間と問題を考える

    学習用に設計した AIチューター 対面の アクティブラーニング 大学初年次の物理・194人・2単元 学習直後のテスト成績は、AIチューターの条件で高かった。 Kestin et al. 2025 02 15
  9. 大学は学生と教職員の 専門性をどう育てるか 大学が育てる AIと協働するための人の専門性 職場として 教育機関として 研究機関として 判断の理由を説明し 次の担当者へ引き継ぐ。 自分で考え、確かめ

    別の課題でも使う。 AIの提案を検討し 新しい問いを立てる。 職員が 業務を理解する 学生が 知識を身につける 研究者が 問いと解釈を鍛える 社会に学ぶ必要を説く大学が 自分たちの学びも設計する。 02 17
  10. AIの得意と不得意は 仕事ごとに入り組んでいる 研究で見られた違い BCGの 758人を対象に GPT-4を検証 2023年の課題実験 商品企画など 速さ・品質が 上がった

    資料から 成長ブランドを選ぶ 正答率が 下がった ギザギザの技術的フロンティア 「AIなら何でも得意」とは決められない。 Dell’Acqua et al. 2026 03 19
  11. 人の見立てとAIの実行を混ぜる。 何を実現するかも問い続ける Codex 人の専門性 意味を理解し 違いを見抜く。 「ここが、違う」 「こうしたい」 選ばない知性 Anthropic|エージェントの設計

    ⇄ 試作品 案を囲んで 考えと形を変える。 AIの汎用的な遂行力 調べる・作る・ ⇄ 直す・動かす。 別案を試し 実物で応える。 誰に何を任せるか。 その組み合わせで何をよい成果とするか。 04 24
  12. 繰り返す指示を次のAIの手順にする 私の実践|資料制作スキルの実在する見出しを抜粋 制作のたびに伝える 論旨を先に確かめて 関係を図で見せて 実際の表示を見て SKILL.md 資料制作の共通手順 → 指摘の文言は説明用に再構成

    1. 先に論考を書く。 2. 関係に合う図へ移す。 3. 実表示と操作を確認する。 指示・手順・参照資料をまとめる → AI 次の仕事で 読み込む 手順と見本から 制作を始める 共通の手順をAIへ渡し、今回の相手に何を伝えるかを考える。 森木銀河|スキル化の実践 / Anthropic|Agent Skills 05 36
  13. 学習過程の評価を次の学習支援につなげたい 想定例|根拠に基づく論証 学生 Aは短期、Bは長期。 「効果がある」の 範囲を直します。 評価AIの見立て 条件を比べ 主張を修正した。 次の支援案

    対象者が違ったら、 どう考える? 評価の根拠を確かめて次に取り組む問いを変える。 森木銀河|履歴評価の仮説 / Kim et al. 2024|PAD / Anthropic|AI Fluency Index 05 41