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Difyを活用した「内省支援」エージェント開発の所感

 Difyを活用した「内省支援」エージェント開発の所感

本プレゼンテーションは、生成AIを活用した内省支援エージェントの開発に関する報告である。発表者は、業務効率化だけでなく能力拡張を目的とした生成AI活用の可能性に着目し、職場学習論における「内省支援」の概念をAIに応用することを試みた。開発プラットフォームとしてDifyを採用し、「何でも相談おじいさん」チャットボットと文章改善エージェントの2つのプロトタイプを作成した。これらのツールを通じて、AIによる内省支援が社会人の学習や能力向上に寄与する可能性を示唆している。また、非エンジニアでも扱いやすいDifyの特徴や利点についても言及している。本発表は、生成AIの新たな活用方法と、それを実現するためのツールの可能性を探る試みとして位置づけられる。

gmoriki | 森木銀河

September 20, 2024
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  1. 1 森木 銀河 モリキ ギンガ 生成AI関連 2019年4月 東京都市大学 総務部管理課 専任事務職員

    2021年11月 九州大学 IR室 学術推進専門員 2022年7月-8月 画像生成AI Midjourney/Stable Diffusionを使い始める 歌詞を元に画像を生成・画像を元にMV作成 2023年1月-3月 ChatGPTを使い始める 架空の大学職員を生成して実験したり業務への影響を考えたり 2024年4月(兼任) 愛媛大学 教育・学生支援機構教育企画室 プロジェクトフェロー 2023年4月 大学が公表した生成AIポリシーをデータベース化・公開(継続) 大学教職員向け講演・研修・ワークショップに多数登壇 その他…個人開発、プロンプトガイド構築(P4Us)、調査、執筆 @gmoriki @pogohopper8 • 佐賀県佐賀市 出身 • 修士[教育学] • クジラとゾウが好き 「大学職員風味のなにか」です
  2. 2 なぜ生成AIを活用するのか Napkin.AI使用:https://www.napkin.ai/ (AI以前に)高度化・複雑化する社会と 業務に対応するために、大人にも能 力の拡張、平たく言えば勉強(study)が 求められている。 技術検証に留まってしまうことも多い 活用可否は仕事の文脈に大きく依存する 既存業務へのインパクト&効果大

    AI活用が自身の能力を伸ばす エンジニアリング 問 い 合 わ せ 対 応 書き出し/読み取り …etc. 生成AIを活用する目的としての「業務の 効率化・自動化」にユーザーが過度に期待 能力の拡張 業務の効率化・自動化 議 論 の 促 進 ブ レ ス ト の 支 援 思考の整理・拡張 …etc.
  3. 4 なぜDifyを選んだのか ▍複数のAIモデルを容易に実装・検証できる • 幅広いAIモデルを楽に取り回せる • プロダクト目的ではなく個人利用でも非常に有用 ▍標準的かつ豊富なインターフェースが用意されている • チャット以外にもワークフロー等をグラフィカルに構築可能

    • 作ったアプリをそのままAPI利用、Webサイト埋め込みが可能(好き) • 利用ログまで見れちゃう ▍微妙?な点 • やりたいRAGや外部連携ツールが無い場合がある、RAGに使用するベクトルスペースの制限が厳しい →私の用途はもっぱらLLM主体なので問題なし • Difyのversionによって構築方法が変わったり要求メモリが変わったりする →無料枠のAWS Lightsailに雑にDocker-compose upしたらメモリ不足でクラッシュしたぞい。 →やるなら無料枠を超えて最低2つの仮想CPU、メモリ8GBは用意しましょう(v.0.8.0現在) ▍OSSである • 本格的に作り込む場合、機密ガチガチにしたい場合にすぐオンプレ移行できそう • 無料クラウド版(サンドボックス環境)の制約でもそこそこ運用はできる。お手軽 要するに楽できる サービスだから
  4. 11 まとめ ▍「能力の拡張」⊃「内省支援」エージェントの活用可能性 • 「内省支援」エージェントは特定の業務や文脈に依らず、 社会人の学び(経験学習、組織社会化…etc.)を支援するかもしれない • チャットインターフェースは予想以上にピーキーで限られた手段である その活路になるかもしれない •

    アクティブユーザー数は150人弱。名称や立ち位置を含め改修を予定している ▍Difyはいいぞ • グラフィカルにAIを操作・管理できるので非エンジニアの活用可能性は大きい (DifyMeetup for 非エンジニアやりたい~でも動けていない) • LangChainを完全に食うサービスではないので上手に差別化してほしい • 今後は他サービス、Copilot Studioとの比較を予定