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経験やセンスに頼らずに成果を出すためのチームマネジメント実践ガイド / Team Manage...

happy
December 05, 2024

経験やセンスに頼らずに成果を出すためのチームマネジメント実践ガイド / Team Management Without Relying on Experience or Intuition

「プロダクトマネージャーカンファレンス 2024」の登壇資料です。

## 参考書籍
・及川 卓也, 曽根原 春樹, 小城 久美子 著『プロダクトマネジメントのすべて』
・長村 禎庸 著『急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン"なマネジメント』
・Matt LeMay 著, 永瀬 美穂, 吉羽 龍太郎, 原田 騎郎, 高橋 一貴 翻訳『プロダクトマネージャーのしごと 第2版 ―1日目から使える実践ガイド』
・森 一樹 著『アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット』

## 参考記事
・ALL STAR SAAS BLOG『ストレッチ目標を実現する鍵は「達成可能性70%」にある』
([https://blog.allstarsaas.com/posts/smarthr-coo-70percent)](https://blog.allstarsaas.com/posts/smarthr-coo-70percent%EF%BC%89)
・coevo「一次情報や二次情報とは?それぞれの特徴について詳しく解説」([https://stockmark.co.jp/coevo/primary-source)](https://stockmark.co.jp/coevo/primary-source%EF%BC%89)

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December 05, 2024
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  1. 株式会社リンケージ 15 喫煙・ 生活習慣病 婦人科 メンタル ヘルス等 オンライン禁煙プログラム オンライン特定保健指導プログラム(担当) オンライン糖尿病・高血圧重症化予防プログラム

    法人向け女性ヘルスケアサービス 法人向け保健相談サービス 医療保険者/企業負担で、 働く人々の健康を支援する座組み 働く人々に多い疾患領域をカバー 健康保険組合や企業を顧客として、その所属者に予防医療サービ スを提供することで、健康意識が高くない層にも健康支援を実施
  2. ※狭義/広義の「プロダクト」の使い分け参考図 出典:及川 卓也, 曽根原 春樹, 小城 久美子 著『プロダクトマネジメントのすべて』 p.13の図をもとに筆者作成 18

    事業 開発部署がつくるプロダクト • 営業 • PR • カスタマーサポート • マーケティング 広義のプロダクト 狭義のプロダクト • ソフトウェア
  3. 当時のチーム構成 • PM:1名(自分) • CS:5名 ◦ ユーザーへの健康支援やオペレーション、顧客対応を 担当 ◦ 広義の「プロダクト」におけるコアな価値提供を担う

    ◦ メンバーのパフォーマンスがプロダクトの品質や顧客 満足度に大きな影響を与える • エンジニア:4名(事業横断) 21
  4. 「マネジメントの地図」を軸にしたノウハウ 38 1. 役割 2. 基本動作 3. ピープルマネジメントの技術 4. 立ち位置と心得

    現状把握 役割/目 標/意義 の再定義 方針 /KPI/重 点施策の 策定 チーム体 制構築 システム 構築 初期の成 果/モメ ンタム 個人目標 設定/評 価 結果 学習 出典:長村 禎庸 著『急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン"なマネジメント』p.34の図をもとに筆者作成
  5. 「マネジメントの地図」を軸にしたノウハウ 39 1. 役割 2. 基本動作 3. ピープルマネジメントの技術 4. 立ち位置と心得

    現状把握 役割/目 標/意義 の再定義 方針 /KPI/重 点施策の 策定 チーム体 制構築 システム 構築 初期の成 果/モメ ンタム 個人目標 設定/評 価 結果 学習 特に参考にした範囲 出典:長村 禎庸 著『急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン"なマネジメント』p.34の図をもとに筆者作成
  6. PMの役割の定義 • PMは組織化する上で、都度の介入や監視を必要としな い、自己持続的な仕組みを作らなければならない • 行動指針「自らを不要にせよ」 42 出典:Matt LeMay 著,

    永瀬 美穂, 吉羽 龍太郎, 原田 騎郎, 高橋 一貴 翻訳『プロダクトマネージャーのしごと 第2版 ―1日目から使える実践ガイド』 1. 自身の役割を定義して理解する
  7. PMの役割の定義 43 →PMは自律したチームをつくる必要がある 1. 自身の役割を定義して理解する 出典:Matt LeMay 著, 永瀬 美穂,

    吉羽 龍太郎, 原田 騎郎, 高橋 一貴 翻訳『プロダクトマネージャーのしごと 第2版 ―1日目から使える実践ガイド』 • PMは組織化する上で、都度の介入や監視を必要としな い、自己持続的な仕組みを作らなければならない • 行動指針「自らを不要にせよ」
  8. 1. 自身の役割を定義して理解する 2. 基本動作を理解して実行する 2.1. 現状把握 2.2. 役割/目標/意義の定義 2.3. 方針/KPI/アクションの策定

    2.4. アクションの遂行・記録 2.5. 体制構築 3. 実行した結果をふりかえり、改善するサイクルを回す 4. 初期の成果を出してモメンタムを生む 53 基本動作の流れ 2. 基本動作を理解して実行する
  9. 1. 自身の役割を定義して理解する 2. 基本動作を理解して実行する 2.1. 現状把握 2.2. 役割/目標/意義の定義 2.3. 方針/KPI/アクションの策定

    2.4. アクションの遂行・記録 2.5. 体制構築 3. 実行した結果をふりかえり、改善するサイクルを回す 4. 初期の成果を出してモメンタムを生む 54 基本動作の流れ 2. 基本動作を理解して実行する → どこを目指していて → 何を達成するために   何をすればいいのか
  10. 1. 自身の役割を定義して理解する 2. 基本動作を理解して実行する 2.1. 現状把握 2.2. 役割/目標/意義の定義 2.3. 方針/KPI/アクションの策定

    2.4. アクションの遂行・記録 2.5. 体制構築 3. 実行した結果をふりかえり、改善するサイクルを回す 4. 初期の成果を出してモメンタムを生む 55 基本動作の流れ 2. 基本動作を理解して実行する
  11. 2.1. 現状把握|ポイント2「一次情報を押さえる」 64 2. 基本動作を理解して実行する • 一次情報:自身が直接体験、または調査や実験をするこ とで得られた情報 ◦ メリット:信頼性や独自性の高い

    ◦ デメリット:取得にコストがかかりやすい • 二次情報:他人から聞いたり、書いたものを読んだりす ることで得られた情報 ◦ メリット:取得にコストがかかりにくい ◦ デメリット:信頼性や独自性の低い 出典:coevo「一次情報や二次情報とは?それぞれの特徴について詳しく解説」( https://stockmark.co.jp/coevo/primary-source)
  12. 一次情報を得るために意識したこと2つ 1. 当事者に対するリスペクト ◦ これまで積み上げてきた苦労と功績を忘れない (批判絶対NG) 2. 思わず話したくなる愛嬌 ◦ 笑顔

    ◦ 相手に対する興味・関心 ◦ 弟子入りするくらいの姿勢 2.1. 現状把握|ポイント2「一次情報を押さえる」 67 2. 基本動作を理解して実行する
  13. 1. 自身の役割を定義して理解する 2. 基本動作を理解して実行する 2.1. 現状把握 2.2. 役割/目標/意義の定義 2.3. 方針/KPI/アクションの策定

    2.4. アクションの遂行・記録 2.5. 体制構築 3. 実行した結果をふりかえり、改善するサイクルを回す 4. 初期の成果を出してモメンタムを生む 68 基本動作の流れ 2. 基本動作を理解して実行する
  14. 2.2. 役割/目標/意義の定義|「役割」の定義 74 2. 基本動作を理解して実行する 会社の目標・課題 × CSの現状 = → 営業利益で会社に寄与するために顧客満足度

      を向上させつつ、効率的な体制を構築する CSの役割 → FY20xxまでに当期純利益xx円 → プロダクトのコアな価値を提供しているが、   顧客満足度の低下、収益の減少を引き起こす
  15. 2.2. 役割/目標/意義の定義|「目標」の定義 77 2. 基本動作を理解して実行する 野心的な目標とは • 手が届くギリギリのライン • 70%は達成方法の想像はつくが、30%は達成イメージが

    つかない程度 • 達成イメージがつかない部分が創意工夫に繋がる →FY20xxまでに営業利益率をxx%にするという目標を立てた
  16. ※目標設定の参考記事 SmartHRのCOO倉橋さんの目標設定についてのお話がとて も参考になる (先日の ALL STAR SAAS CONFERENCE 2024 では「達成可能性70%と言って

    いたが、1つの数値では表せず、チームによる」とおっしゃってましたが、、) 78 出典:ALL STAR SAAS BLOG『ストレッチ目標を実現する鍵は「達成可能性70%」にある』 (https://blog.allstarsaas.com/posts/smarthr-coo-70percent) 2. 基本動作を理解して実行する
  17. 2.2. 役割/目標/意義の定義|「意義」の定義 どのメンバーにも刺さるように、3つの軸で意義を決める • 社会軸:どういう貢献をするのか ◦ 例:xxな社会を実現する • 市場軸:市場においてどのような存在になるのか ◦

    例:xx市場でNo.1になる • 自社軸:社内においてどのような存在になるのか ◦ 例:xxができるようなチームになる 81 2. 基本動作を理解して実行する
  18. 1. 自身の役割を定義して理解する 2. 基本動作を理解して実行する 2.1. 現状把握 2.2. 役割/目標/意義の定義 2.3. 方針/KPI/アクションの策定

    2.4. アクションの遂行・記録 2.5. 体制構築 3. 実行した結果をふりかえり、改善するサイクルを回す 4. 初期の成果を出してモメンタムを生む 83 基本動作の流れ 2. 基本動作を理解して実行する
  19. 1. 自身の役割を定義して理解する 2. 基本動作を理解して実行する 2.1. 現状把握 2.2. 役割/目標/意義の定義 2.3. 方針/KPI/アクションの策定

    2.4. アクションの遂行・記録 2.5. 体制構築 3. 実行した結果をふりかえり、改善するサイクルを回す 4. 初期の成果を出してモメンタムを生む 92 基本動作の流れ 2. 基本動作を理解して実行する
  20. 2.4. アクションの遂行・記録|可視化の仕組みを作る 93 2. 基本動作を理解して実行する 3~5個 程度 1~2個 程度 1~3個

    程度 毎週の進捗状況につい て担当者がコメント 必要ならmtgを実施 方針・KPI・重要アクションともに、変 えるべきだと思ったら、新しいものを追 加して、古いものは躊躇なくグレーアウ トする 出典:長村 禎庸 著『急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン"なマネジメント』p.112の図をもとに筆者作成
  21. 2.4. アクションの遂行・記録|可視化の仕組みを作る 96 2. 基本動作を理解して実行する 記録シートを管理するポイント3つ 1. 方針/KPI/アクションは、筋がよくないと感じたら、すぐ 変える 2.

    変わる可能性があることをあらかじめメンバーに伝えて おき心構えをしてもらう 3. 変える際は必ず理由を伝えて納得度を高める
  22. 2.4. アクションの遂行・記録|やってみての課題 99 2. 基本動作を理解して実行する • アクションの担当者を決めても、ボールが浮きがち →記録シートに「期限」の列を追加 • 全員にヌケモレなく進捗を記録してもらうのは難しい

    →MTGでリマンドして、率先してPM(自分)が書く →MTGの中で書く時間を設ける →MTGで担当者にヒアリングしながらPM(自分)が書く • 定例がある日まで困りごとを抱えてしまう  →毎朝Slackに困りごとを投稿してもらい、朝会で聞く
  23. 2.4. アクションの遂行・記録|やってみての課題 100 2. 基本動作を理解して実行する • アクションの担当者を決めても、ボールが浮きがち →記録シートに「期限」の列を追加 • 全員にヌケモレなく進捗を記録してもらうのは難しい

    →MTGでリマンドして、率先してPM(自分)が書く →MTGの中で書く時間を設ける →MTGで担当者にヒアリングしながらPM(自分)が書く • 定例がある日まで困りごとを抱えてしまう  →毎朝Slackに困りごとを投稿してもらい、朝会で聞く
  24. 1. 自身の役割を定義して理解する 2. 基本動作を理解して実行する 2.1. 現状把握 2.2. 役割/目標/意義の定義 2.3. 方針/KPI/アクションの策定

    2.4. アクションの遂行・記録 2.5. 体制構築 3. 実行した結果をふりかえり、改善するサイクルを回す 4. 初期の成果を出してモメンタムを生む 101 基本動作の流れ 2. 基本動作を理解して実行する
  25. まとめ • PMは自律したチームをつくることが仕事 • 自律したチームは ◦ どこを目指していて ◦ 何を達成するために ◦

    何をすればいいのか が明確になっている • 「マネジメントの型」を学ぶことで、経験やセンスがな くても自律したチームをつくって、成果を出せる 122