スクラムのマインドの中では、自分たちの伸びしろやチームとしてもっとうまくプロダクトを作るためにはどうすればよいか?ということを模索するために継続してレトロスペクティブ(ふりかえり)をしているチームが多いでしょう。
私個人がチームを育てていくなかでこの振り返りについて課題に感じていたのが振り返りがフロー情報で流れていってしまう点でした。当該チーム内の暗黙知として共通認識となればよいのですが、新入社員を受入れていったりチームが大きくなる段階では流れてしまった振り返りで得られた「自分たちのプラクティス」がストックされないのは、チームの学び・成長に対しての確かな実感としては少々弱いのではないでしょうか?
そこで私がチームビルディングの考え方でインスパイアされたのが、建築家クリストファー・アレグザンダーの「パタン・ランゲージ」という概念の文脈で語られる、自分達に合わせてチューニングした「プロジェクト・ランゲージ」というものです。
われわれはスクラムのフレームワークを土台として日々のプロダクトづくりをするわけですが、あくまでそれは汎用的フレームワークであるがゆえ自分達に合わせて最適にチューニングする必要があります。フレームワークにないプラクティスを採用したり新規に自分達のプラクティスを生み出すこともあるでしょう。
弊チームではそのような組織ローカルなプラクティスの連なり・一連を次のブログで紹介していて一定の反響を頂いておりました。
https://devblog.thebase.in/entry/bank-practices-2020
本トークでは、自分達のプラクティス集や日々の語彙をいかに振り返りから育てていくか、チームで実践している実例を紹介いたします。