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FastAPIでKubernetesを扱うときに役立つTips

Hiroki Okui
December 07, 2022

 FastAPIでKubernetesを扱うときに役立つTips

Hiroki Okui

December 07, 2022
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Transcript

  1. #ochacafe 自己紹介 NTTコミュニケーションズ Software Engineer 奥井 寛樹 略歴 • 伝送システムのSDNコントローラ開発

    • DevOpsプラットフォーム開発 • IoTデータ収集基盤のモダナイゼーション @HirokiOkui 2

  2. #ochacafe はじめに • FastAPIは、型安全性やOASの自動生成機能を備えた ASGIフレームワークで、さっとAPIを作るときに便利です • Kubernetes API Serverをwrapしてドメインロジックを 追加することで、簡易なXaaSがつくれます

    • FastAPIからKubernetes API Serverを叩くときのTipsを4つご紹介します 3
 Frontend API Kubernetes API Server TektonベースのCI/CDaaSを FastAPIを用いて作りました 構成イメージ
  3. #ochacafe 1. k8s CRD => API => UI まで一気通貫で型を自動生成 •

    FastAPIは、Pydantic型を用いることで「型指向開発」「 OASの自動生成」 「型のランタイム検査」などが可能になる • datamodel-codegenを用いると、OASやJSON SchemaからPydantic型を 自動生成できる => KubernetesのCRDから、Pydantic型を生成できる • Pydantic型を用いてAPIを定義するとFastAPIのOASを生成できるため、 openapi-generator-cli などを用いて、UIまで型を生成・流通できる Frontend API Kubernetes API Server k8s Custom Operator openapi-generator api client Pydantic CRD JSONSchema Go Struct datamodel-codegen generate OAS 4
 CIで全自動化 できます
  4. #ochacafe 2. kubernetes-clientを型対応する • Kubernetes API Machinery SIGから提供される公式のPython Client*1は、 typingをサポートしているが、型周りの体験が非常に悪い

    • API callのresponseに型がない ◦ 汎用のUnion型になる ➞ 都度 型ヒントが必要 • dot notationで深い要素まで アクセス可能だが、 型がAnyになってしまう 5
 *1: https://github.com/kubernetes-client/python from kubernetes import client from kubernetes.client import V1Namespace v1 = client.CoreV1Api() res = v1.read_namespace('test') # 汎用のUnion型 res: V1Namespace # 型ヒントを書いても ... res.spec # 子要素はAnyになる OpenAPIGeneratorで生成されており、 かつ古いversionのため(v4.3.0) (最新化を検討中:#1943) 実質、構造体の全てのレイヤで 型ヒントが必要に
  5. #ochacafe 2. kubernetes-clientを型対応する 6
 • そもそもFastAPIを使っているので、Pydantic型で扱いたい ◦ Pydantic型にすると、ランタイムチェックが効くし、 OASにも反映される •

    kubernetes-clientをwrapして、Pydanticに対応する ◦ この機能を提供している OSSは(多分)ないので、自作が必要 ◦ Sample: https://github.com/hrk091/kubernetes-pydantic • Tips1の型自動生成を 実現するには、 上記の対応が必要 手間ですが、 FastAPIでk8sを制御 するならやるべき 要望いただければ メンテします 型ヒントなしで型が 決定しており、ネスト先の 型も推論できている
  6. #ochacafe 3. kubernetes-clientをasync対応する • 公式のKubernetes Python Clientは、asyncに対応しているが、デフォルトは同期実行 • FastAPIのASGIを活かしてPerformance改善するために、asyncモードで動かすと良い ◦

    k8s API Serverはリクエスト次第でレスポンスが良くないので、 blockingは回避すべし 7
 都度async処理を書くと ドメイン層が汚れるので client内に隠蔽するとよい
  7. #ochacafe 4: FastAPIのPerformanceに注意 • FastAPIは型のランタイム検査もしてくれるため便利だが、 大きなk8s Resourceを扱うと、CPU・メモリの消費がすごい ◦ さらに、uvicornのメモリリークもあり、メモリが開放されない •

    型のランタイム検査をトグルする良い方法は現状ない (#5498) ◦ 検査対象外にしたい場所で、 Pydantic型の使用をやめるしかない • 性能が問題になる場合は、レスポンスのフィールドを 減らす工夫が必要 ◦ last-applied-configuration、managedFields等は削る ◦ 本当に必要なフィールドに限定する 8
 uvicorn v0.18.3で メモリリークが 直ったそうです #1624 *1: https://github.com/tiangolo/fastapi/issues/1624 OOM kill
  8. #ochacafe まとめ Tips1: k8s CRD => API => UIまで一気通貫で型を自動生成 Tips2:

    kubernetes-clientを型対応する Tips3: kubernetes-clientをasync対応する Tips4: FastAPIのPerformanceに注意 9