Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
「育てる」サーバーレス 〜チーム開発研修で学んだ、小さく始めて大きく拡張するAWS設計〜
Search
yut
July 28, 2025
Technology
1
160
「育てる」サーバーレス 〜チーム開発研修で学んだ、小さく始めて大きく拡張するAWS設計〜
yut
July 28, 2025
Tweet
Share
More Decks by yut
See All by yut
React開発にStorybookとCopilotを導入して、爆速でUIを編集・確認する方法
yu_kod
2
470
Other Decks in Technology
See All in Technology
手動からの解放!!Strands Agents で実現する総合テスト自動化
ideaws
3
380
MCPに潜むセキュリティリスクを考えてみる
milix_m
1
860
OpenTelemetry の Log を使いこなそう
biwashi
5
1.1k
人と生成AIの協調意思決定/Co‑decision making by people and generative AI
moriyuya
0
130
PHPでResult型やってみよう
higaki_program
0
200
スプリントレビューを効果的にするために
miholovesq
9
1.7k
機械学習を「社会実装」するということ 2025年夏版 / Social Implementation of Machine Learning July 2025 Version
moepy_stats
1
1.4k
経理出身PdMがAIプロダクト開発を_ハンズオンで学んだ話.pdf
shunsukenarita
1
220
Wasmで社内ツールを作って配布しよう
askua
0
150
完璧を目指さない小さく始める信頼性向上
kakehashi
PRO
0
110
今日からあなたもGeminiを好きになる
subaruhello
1
650
P2P ではじめる WebRTC のつまづきどころ
tnoho
1
260
Featured
See All Featured
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
283
13k
Faster Mobile Websites
deanohume
308
31k
Building an army of robots
kneath
306
45k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
278
23k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
30
5.9k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
138
34k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.2k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
130
19k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
850
Building Adaptive Systems
keathley
43
2.7k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
Transcript
「育てる」サーバーレス 2025/07/29 近藤悠斗 / yut チーム開発研修で学んだ、小さく始めて大きく拡張するAWS設計
2 KDDI Agile Development Center Corporation 目次 • 自己紹介 •
チーム開発の紹介 • インフラ設計 • 実際に作成したインフラの変遷 • 設計と実践から得た学び
3 KDDI Agile Development Center Corporation 自己紹介 • KAG 2025年新卒
• Platform Engineering Kaigi 運営スタッフ • 技術スタック ◦ Kubernetes ◦ AWS ◦ Python ◦ Storybook(少し) • 趣味 ◦ 音楽 • 神椿、ボカロ ◦ ゲーム • MOBA、音ゲー、レース、ダーツ 近藤悠斗 / yut
4 KDDI Agile Development Center Corporation チーム開発研修の紹介 • 1週間のスプリントを5回の構成 •
チーム単位でサービスデザインから実際のデプロイまで行う サービスは生成AIを活用したSNSです。Webサイトとして動作し、ユー ザーは自身の書いた文章をAIによって変換し、その変換後の文章を投稿し ます。各投稿にはコメント欄がついており、ユーザー同士で会話ができま す。誰が会話しているかを明らかにするため、メールアドレス、パスワー ド、ユーザー名のみの簡単なログインが必要です。 私たちのチームで作成したサービス
5 KDDI Agile Development Center Corporation インフラ設計 インフラの設計を考える上ではじめにやったこと • チームの状況、知識
• 機能の重要度
6 KDDI Agile Development Center Corporation インフラ設計 チームの状況、知識 1. 6名のチームメンバー
◦ 1名がデザイナー、5名がエンジニア ◦ フロントエンド寄りのメンバーが多く、インフラの知識は少なめ 2. この開発は研修であるということ ◦ 5週で終了する開発 ◦ 全員が理解(学習)できるインフラ ◦ フロントエンド開発に合わせて、アジャイルにインフラを整備する必要がある シンプルでわかりやすいアーキテクチャから拡張する
7 KDDI Agile Development Center Corporation インフラ設計 機能の重要度 1. 文章をAIで変換できること
2. 仮ユーザ名で投稿が保存、共有できること 3. 仮ユーザ名でコメントができること 4. ログインができること 5. その他運用上の追加機能 Webサイトとして動作し、ユー ザーは自身の書いた文章をAIに よって変換し、その変換後の文章 を投稿します。 各投稿にはコメント欄がついてお り、ユーザー同士で会話ができま す。 誰が会話しているかを明らかにす るため、メールアドレス、パス ワード、ユーザー名のみの簡単な ログインが必要です。 MVPに従って実装順を整理する
8 KDDI Agile Development Center Corporation インフラ設計 ここまでを踏まえて インフラ、バックエンドの実装をフロントエンドと同期してアジャイルに行いたい 最低限で素早く動作しつつ、必要に応じて機能の追加と拡張ができる必要がある
小さいサーバレスを拡張していこう!
9 KDDI Agile Development Center Corporation 実際に作成したAWSインフラ 初期 “文章をAIで変換できること” •
LambdaからBedrockを実行できる APIを作成 • そのAPIをCloudfrontで配信している サイトから叩ける ◦ AWSに慣れていないメンバーに も分かるようにシンプルに構成
10 KDDI Agile Development Center Corporation 実際に作成したAWSインフラ 中期 “仮ユーザ名で投稿が保存、共有できること” “仮ユーザ名でコメントができること”
• データベースの操作のAPIを追加する ◦ APIのパスパラメータ、メソッドご とに1つLambdaを作成すると保守し やすい • API GatewayをCloudfrontからアクセス するように設定 ◦ 1つのCloudFrontに統合することで セキュリティ、ドメイン適用を一括 でできる
11 KDDI Agile Development Center Corporation 実際に作成したAWSインフラ 後期 “ログインができること” “その他運用上の追加機能”
• ドメイン設定、WAFの設定をCloudfront に適用 • Cognitoでのアカウント登録の設定 • モニタリングダッシュボードを追加 ◦ 複数のリソースを状況を1つの画面で 可視化することで安心感が向上 ◦ 発表当日の負荷に対してもある程度 予想できる • フロントエンドのCDをGithub Actionsで 追加 ◦ 発表直前のフロントエンドの調整に 耐えるため
12 KDDI Agile Development Center Corporation 設計と実践から得た学び • アジャイル開発とサーバレスはとても相性が良い ◦
インフラの管理コストが少ない ◦ コードを実装してすぐにデプロイできる • リソースを追加していく形式で拡張できるように構成する ◦ MVPに合わせて追加できるアーキテクチャを設計する ◦ Lambdaは細かく作成する • API Gatewayとの接続を切り替えることで機能の有効化無効化を制御できる
13 KDDI Agile Development Center Corporation (宣伝)実際にどのように構築したか https://qiita.com/yu_720/items/d9125b2f9d3706af4caf 脱・AWS迷子!サーバレスAWSアーキテ クチャの設計と実践的詰まりポイント
• 今日話せなかった詳細な実装順解説 • 詰まりポイントとリンク集
Be a Change Leader. アジャイルに力を与え 共に成長し続ける社会を創る