Web System Architecture研究会 #8
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要旨
マイクロサービスアーキテクチャ型システム内で複数チームが同時にA/Bテストを行うと結果が干渉しうる。しかし、システム内で同時に実行できるA/Bテストを一つに限定すると評価までの時間が長大化する他、交互作用を評価できなくなる。
複数のA/Bテストを同時に行う方法には多変量テストが挙げられるが、多変量テストは多数のテストケースでサンプルを収集する必要があるため、トラフィックの少ないシステムには適用できなかった。
本研究はシステムの接続情報およびA/Bテストの属性情報から交互作用の強いA/Bテストのサブセットを検出し、サブセットごとに多変量テストを適用することで必要なテストケースの数を削減し、トラフィックの少ないシステムにも適用できうるマイクロサービス向けA/Bテスト手法を提案する。