Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
雰囲気でやってる人向けの Redux 再入門
Search
Yoshihide Jimbo
January 18, 2019
Technology
21
6.5k
雰囲気でやってる人向けの Redux 再入門
ng-kyoto Angular Meetup #9 での発表資料です。
https://ng-kyoto.connpass.com/event/113358/
Yoshihide Jimbo
January 18, 2019
Tweet
Share
More Decks by Yoshihide Jimbo
See All by Yoshihide Jimbo
高齢者でも使えるプロダクトUIの挑戦 / Designing User Interfaces for the Elderly
jmblog
32
28k
unstated-next による Redux に頼らない状態管理の考察
jmblog
9
5.2k
わかりやすいグラフを作ろう
jmblog
3
1.4k
Web Components で 社内 UI ライブラリを作っている話
jmblog
11
4.3k
gulp: The Good Parts
jmblog
29
5.9k
CSS in JS と CSS Modules
jmblog
25
4.7k
PostCSS とは何か
jmblog
38
9.8k
Kaizen Platform における UI ライブラリのワークフロー
jmblog
30
6.1k
フロントエンドエンジニアのための Dotfiles
jmblog
53
8.5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
隙間時間で爆速開発! Claude Code × Vibe Coding で作るマニュアル自動生成サービス
akitomonam
2
240
製造業の課題解決に向けた機械学習の活用と、製造業特化LLM開発への挑戦
knt44kw
0
110
robocopy の怖い話/scary-story-about-robocopy
emiki
0
420
Kiroでインフラ要件定義~テスト を実施してみた
nagisa53
1
170
Datasets for Critical Operations by Dataform
kimujun
0
140
東京海上日動におけるセキュアな開発プロセスの取り組み
miyabit
0
210
金融サービスにおける高速な価値提供とAIの役割 #BetAIDay
layerx
PRO
1
330
AI時代の知識創造 ─GeminiとSECIモデルで読み解く “暗黙知”と創造の境界線
nyagasan
0
180
Wasmで社内ツールを作って配布しよう
askua
0
180
【CEDEC2025】ブランド力アップのためのコンテンツマーケティング~ゲーム会社における情報資産の活かし方~
cygames
PRO
0
180
LLMでAI-OCR、実際どうなの? / llm_ai_ocr_layerx_bet_ai_day_lt
sbrf248
0
390
オブザーバビリティプラットフォーム開発におけるオブザーバビリティとの向き合い / Hatena Engineer Seminar #34 オブザーバビリティの実現と運用編
arthur1
0
230
Featured
See All Featured
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
337
57k
It's Worth the Effort
3n
185
28k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
1.9k
Fireside Chat
paigeccino
37
3.6k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.8k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
184
22k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.7k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.7k
How GitHub (no longer) Works
holman
314
140k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.5k
Transcript
雰囲気でやってる⼈向けの Redux 再⼊⾨ ng-kyoto Angular Meetup #9 | Jan 18,
2019
神保 嘉秀 @jmblog じんぼ よしひで
Redux(あるいは ngrx)使ってる⼈
store とか action とか reducer とか dispatch とか middleware とか
実はちゃんと把握してなくて、 雰囲気でコード書いてる⼈
それな
確かに Redux は覚えることが多い (ように⾒える)
ほんとうはすごくシンプルなライブラリ
Redux の概念が理解できていれば ngrx だって vuex だってすぐ理解できる。
Store 登場⼈物その1
そもそも、なぜ Redux を使うのか? アプリケーション全体の state 管理に秩序をもたらすため TUBUF
TUBUF 例えば、グローバル変数で state を管理することもできる
TUBUF ただし、アプリの複雑さが増すと、 state が「いつ」「なぜ」「どのように」 変わったのか把握できなくなり、 制御不能となる。
TUBUF 4UPSF そんな破綻を防ぐために、Store という「管理会社」を⽤意して、 そのなかで state を厳重に管理しましょうというのが Redux
Store の役割 • state を内部に保持する • state へアクセスするための⼿段を提供する • state
の更新を通知する⼿段を提供する • state を更新するための⼿段を提供する
Store の役割 • state を内部に保持する • state へアクセスするための⼿段を提供する • state
の更新を通知する⼿段を提供する • state を更新するための⼿段を提供する
store.getState() で最新の state を取得する
Store の役割 • state を内部に保持する • state へアクセスするための⼿段を提供する • state
の更新を通知する⼿段を提供する • state を更新するための⼿段を提供する
store.subscribe() で state 変更時に実⾏したい関数を登録する
Store の役割 • state を内部に保持する • state へアクセスするための⼿段を提供する • state
の更新を通知する⼿段を提供する • state を更新するための⼿段を提供する
この⼿続きがちょっと⾯倒くさい
Action 登場⼈物その2
TUBUF 4UPSF "DUJPO state を更新したいときの⼿続きとして、 Action という「依頼状」をStore に送らなければならない。
TUBUF 4UPSF "DUJPO Action は Store が⽤意した⼿段 = store.dispatch(action) を
使って送る。("dispatch" は「送る」という意味) TUPSFEJTQBUDI
"DUJPO Action の実態は、JavaScript の Plain Object。 type というプロパティを必ず持たせることが唯⼀の規約。
"DUJPO この type プロパティは Action Type と呼ばれる。 どういう state 更新をしてもらいたいかを
Store 側に伝えるための 「合⾔葉」みたいなもの。
"DUJPO また、Action を⽣成する関数は Action Creator と呼ばれる。
Action Type も Action Creator も Action に付随するサブキャラ。
では、依頼状(Action)を受け取った Store はどうするか?
Reducer 登場⼈物その3
TUBUF 4UPSF 3FEVDFS "DUJPO Store に届いた Action(依頼状)は、Store 内部にいる Reducer の元に届けられる。
TUBUF 4UPSF 3FEVDFS "DUJPO Reducer は受け取った依頼(Action)の中⾝を⾒て、 state を更新する。
4UPSF 3FEVDFS Reducer は Store の中で働くので、Store を作成する際に 引数で渡して、あらかじめ待機しておいてもらう。
4UPSF 3FEVDFS ⼀⼈の Reducer がすべての依頼をさばくこともできるが、 複数の Reducer に分担させることもできる。 その場合は combineReducers()
を使う。
Reducer の実態は、ただの関数。 「今の state」と「Action」を受け取り、「新しい state」を返す。 3FEVDFS
3FEVDFS 具体的には、Action の type プロパティ(Action Type)をみて、 それに応じた state の更新処理を immutable
に⾏う。 知らない type だったら今の state をそのまま返す。
ここまでのまとめ
TUBUF 4UPSF 3FEVDFS "DUJPO
Middleware 登場⼈物その4
TUBUF 4UPSF 3FEVDFS "DUJPO .JEEMFXBSF Middleware は、送られてきた Action を Reducer
の⼿前で捕まえて、 ゴニョゴニョすることができる。
例えば…
送られてきた Action の中⾝をログに出⼒したり、
特定の条件に該当する Action をもみ消したり、
Action に⾃前のプロパティルールを追加したり、
Action として、Plain Object だけではなく、 関数も送ることができるようにしたり(redux-thunk)、 (こういった、あとで実⾏してもらうために預ける関数のことを thunk といいます)
Action として、Plain Object だけではなく、 Promise も送ることができるようにしたり(redux-promise)、
特定の Action Type が来たら、スレッドのようなものを起動して、 そこで副作⽤のある処理を実⾏したり(redux-saga)、
という感じで、何でもできる
state を更新する流れのまとめ
TUBUF 4UPSF 3FEVDFS "DUJPO .JEEMFXBSF
シンプルでしょ?
おまけ
Repatch
TUBUF 4UPSF 3FEVDFS "DUJPO Redux(おさらい)
Redux がわずらわしい点 Action が存在するせいで、コードが冗⻑になる。 state の更新処理を1つ追加するだけで、 Reducer だけではなく、Action Type
も Action Creator も 増やさなければならない。 ⼀つ⼀つは単純なコードだが、だからこそ⾯倒くさい。
だったら、Action を捨てて、 Reducer を直接 dispatch しちゃばいいじゃない Repatch
TUBUF 4UPSF 3FEVDFS Repatch
Repatch
でも使っています
Angular だったらこういうのもあるらしい
MobX
state ⾃体が超賢いよ! TUBUF MobX
MobX の特徴 • state を observable にする • observer を⽤意すれば、state
の変更が⾃動的に伝わる • state は直接変更を加えてOK(immutable にしなくてよい)
MobX
state の更新は Redux より簡単にできるが、 その分、雑に使うこともできるので、 雰囲気で使うと怪我をしそう。 MobX
おわり "MMJDPOTBSFEFTJHOFECZ'SFFQJDGSPN'MBUJDPO