Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
みんなのSRE 〜チーム全員でのSRE活動にするための4つの取り組み〜
Search
KAKEHASHI
PRO
July 29, 2025
Technology
2
26
みんなのSRE 〜チーム全員でのSRE活動にするための4つの取り組み〜
【8社共催】After SRE NEXT 2025 LT&交流 Night
https://timeedev.connpass.com/event/359985/
での登壇資料です
KAKEHASHI
PRO
July 29, 2025
Tweet
Share
More Decks by KAKEHASHI
See All by KAKEHASHI
医療系のプロダクト開発における生産性向上と高信頼性を両立させる生成AI活用
kakehashi
PRO
1
39
完璧を目指さない小さく始める信頼性向上
kakehashi
PRO
0
110
ユーザー理解の爆速化とPdMの価値
kakehashi
PRO
1
96
スプリントゴール未達症候群に送る処方箋
kakehashi
PRO
1
290
安定した基盤システムのためのライブラリ選定
kakehashi
PRO
3
170
"SaaS is Dead" は本当か!? 生成AI時代の医療 Vertical SaaS のリアル
kakehashi
PRO
4
760
堅牢な認証基盤の実現 TypeScriptで代数的データ型を活用する
kakehashi
PRO
2
360
時間がないなら、つくればいい 〜数十人規模のチームが自律性を発揮するために試しているいくつかのこと〜
kakehashi
PRO
25
7.7k
続・やっぱり余白が大切だった話
kakehashi
PRO
4
670
Other Decks in Technology
See All in Technology
Railsの限界を超えろ!「家族アルバム みてね」の画像・動画の大規模アップロードを支えるアーキテクチャの変遷
ojima_h
4
510
AIエージェントを支える設計
tkikuchi1002
11
2.1k
今日からあなたもGeminiを好きになる
subaruhello
1
650
Bliki (ja), and the Cathedral, and the Bazaar
koic
8
1.5k
少人数でも回る! DevinとPlaybookで支える運用改善
ishikawa_pro
4
1.6k
Datasets for Critical Operations by Dataform
kimujun
0
110
生成AIによる情報システムへのインパクト
taka_aki
1
190
【CEDEC2025】大規模言語モデルを活用したゲーム内会話パートのスクリプト作成支援への取り組み
cygames
PRO
1
170
2025/07/22_家族アルバム みてねのCRE における生成AI活用事例
masartz
2
130
KCD Lima: eBee in Peru!
lizrice
0
110
Recoil脱却の現状と挑戦
kirik
3
450
スプリントレビューを効果的にするために
miholovesq
9
1.7k
Featured
See All Featured
Making Projects Easy
brettharned
116
6.3k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Balancing Empowerment & Direction
lara
1
500
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
329
21k
Side Projects
sachag
455
43k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
173
14k
Writing Fast Ruby
sferik
628
62k
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
55
5.7k
Practical Orchestrator
shlominoach
189
11k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
184
22k
Transcript
©KAKEHASHI inc. みんなのSRE 〜チーム全員でのSRE活動にするための4つの取り組み〜 2025年7月29日 松本 明紘 【8社共催】After SRE NEXT
2025 LT&交流 Night
©KAKEHASHI inc. 株式会社 カケハシ(2023年2月〜) • AI在庫管理、医薬品のSCM関連の新規事業 • バックエンドに軸足を置くテックリード もっち(X: @mottyzzz)
松本 明紘 2 自己紹介 https://speakerdeck.com/kakehashi
© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. ©KAKEHASHI inc. 3
© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 4 本日はこのチームの取り組みを紹介します
ユーザー向けの機能との比較で 雰囲気で優先度を下げない チーム全員が主体的に システムを良くしていけるように SREだけで取り組むべきものに しない
©KAKEHASHI inc. チーム全員でのSRE活動にするための4つの取り組み 6 (1)OKRで目標設定 (2)16個の要注意機能のダッシュボード化 (3)とりあえずインシデント (4)全員を巻き込んだ活動
©KAKEHASHI inc. 7 (1) OKRで目標設定 • 組織として注力していること、何のための活動なのかを明確に • KRはメンバーが考えることで自分ごと化
©KAKEHASHI inc. 8 (2) 16個の要注意機能のダッシュボード化 • どの機能が課題をかかえているか、改善すると何の効果があるかを明確にする • ダッシュボードにすることで現状と施策の効果を自分ごとにしやすくする
©KAKEHASHI inc. 9 (3) とりあえずインシデント • 全員で要注意ダッシュボードを週次で見る会を設定 • 何かあればとりあえずインシデントとして扱い、問題発見時の運用プロセスに乗せる
©KAKEHASHI inc. 10 (4) 全員を巻き込んだ活動(1/2) • スプリントレビューでPdMから活動の意義を説明してもらう • クイズ形式など双方向のコミュニケーションで興味をもってもらう
©KAKEHASHI inc. 11 (4) 全員を巻き込んだ活動(2/2) • 他チームへもプロダクトの責任者やEMから明確に成果としてアピール 全社会議などの場で明確に成果として伝えてもらう 特に自分以外のメンバーの成果は自らもアピールする みなさん
共有です! XXXさんが◯◯◯機能のSQLの改善をしてくれたおかげで、 • API処理時間の99%tile値: 12.91秒 → 4.79秒(8秒ほど速く なった) • タイムアウト回数/1日: 2〜4回 → 0回 • 日中ピーク時のDBのCPU負荷: 3/4になった(1/4減った) • このAPIのスロークエリ数/1日: 2000回〜3000回 → 0回 という劇的に改善できました!
PdMからも DB負荷削減につながるような 施策が出てくるようになった
開発ロードマップに乗せなくても 改善ができるようになってきた
©KAKEHASHI inc. 14 AI在庫管理チームのSRE NEXT
AI在庫管理のチームに Embedded SREができたとしても こうやって動いていきたい
© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. PM・EM・エンジニアを積極採用中 https://kakehashi-dev.hatenablog.com/entry/2025/07/17/093000 We’re Hiring!!!