Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
実利の世界で、表現者である
Search
Kiyou77
December 16, 2024
Technology
2
690
実利の世界で、表現者である
WACATE 2024 冬 BPPセッション
https://wacate.jp/workshops/2024winter/
Kiyou77
December 16, 2024
Tweet
Share
More Decks by Kiyou77
See All by Kiyou77
テストプロセス
kiyou77
4
910
表現を育てる
kiyou77
1
370
Other Decks in Technology
See All in Technology
JavaScript パーサーに using 対応をする過程で与えたエコシステムへの影響
baseballyama
1
140
Kubernetesと共にふりかえる! エンタープライズシステムのインフラ設計・テストの進め方大全
daitak
0
440
[CV勉強会@関東 ICCV2025 読み会] World4Drive: End-to-End Autonomous Driving via Intention-aware Physical Latent World Model (Zheng+, ICCV 2025)
abemii
0
240
都市スケールAR制作で気をつけること
segur
0
190
2025年 面白の現在地 / Where Omoshiro Stands Today: 2025
acidlemon
0
510
レガシーで硬直したテーブル設計から変更容易で柔軟なテーブル設計にする
red_frasco
4
540
Quarkusで作るInteractive Stream Application
joker1007
0
160
FFMとJVMの実装から学ぶJavaのインテグリティ
kazumura
0
160
AS59105におけるFreeBSD EtherIPの運用と課題
x86taka
0
260
メッセージ駆動が可能にする結合の最適化
j5ik2o
9
1.4k
ABEJA FIRST GUIDE for Software Engineers
abeja
0
3.2k
入社したばかりでもできる、 アクセシビリティ改善の第一歩
unachang113
2
340
Featured
See All Featured
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
34
2.5k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
9
980
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
333
22k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
34
2.3k
KATA
mclloyd
PRO
32
15k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
51
51k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
697
190k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
60
9.6k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
Context Engineering - Making Every Token Count
addyosmani
9
410
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.2k
Transcript
WACATE 2024 冬BPPセッション 実利の世界で、表現者である
みなさんには、なにか芸術表現を行なった経験はありますか?
ワイはこれから、一体なんの話を聞かされるんや……?
WACATE はテストがテーマのはずでは?
関係があると思って聞いてください
自己紹介
杞憂 @kiyou77
WACATE との関わり
テストのキャリアとしてはようやく3年が経過
演劇については10年弱
今日はここの経験で考えたことや学んだことをお話しします
実利の世界で、表現者である、とは?
伝達と表現
ある中年女性の語り
何もとしてしまう時
回答結果を覚えていますか?
最初の質問になんと答えたか?
劇の目で自らの生を見ている
劇とは何か
私たちの目は止まっているものよりも動いているものを見留めてしまう
小さいものよりも大きいものを
意味のないものよりも意味のあるものを
平凡なものよりも特異なものを認めてしまう
表現は「何も」としてしまうものので足を止めようとすること
伝達と表現という2つのコミュニケーション
実利を求める世界では伝達が優位
何を伝えるかとどう表すかは不可分
伝達に価値があることを認めながらも、表現に価値を置く
実利の世界で、表現者であるためには?
観察、表現、そして制作へ
今体の内側で起こっていることを観察してみてください
観察するとは、わかりづらいものを認めようとすること
まずはそのまま見る
飽きるまで見る
飽きたので遊ぶ
見え方が変わる
遊びながら見ることが観察である
観察したものを表現する
表現されたものを取り込みさらに変化する
表現を通して世界と関わることができる
表現の持続的な運動=制作
終わりに
結局テストとの関係は?
まあええやないですか
表すとは、他の人間に対して表す
何もに何かを見出そうとしない
見ることと見られることは一連の運動
変化はとても怖い
太田省吾(2006)『プロセス 太田省吾演劇論集』而立書房 上妻世界(2018)『制作へ 上妻世海初期論考集』オーバーキャスト エクリ編集部 斎藤環(2024)『イルカと否定神学 対話ごときでなぜ回復が起こるのか』医学書院 山縣太一(2019)『身体と言葉―舞台に立つために 山縣太一の「演劇」メソッド』新曜社 また、「観察」についてはダンサー・手塚夏子のワークショップにて多くを学んだ