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SREチームの立ち上げから1年の取り組みとこれからの課題

 SREチームの立ち上げから1年の取り組みとこれからの課題

# SRE meetup 〜サービス事業会社のSREが向き合う課題〜
レバレジーズ(株) / 金澤 伸行 SREチームの立ち上げから1年の取り組みとこれからの課題

Tech Leverages

August 25, 2024
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Transcript

  1. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 2 システム本部 / レバテック開発部 /

    レバテックSRE 金澤 伸行 NOBUYUKI KANAZAWA 社内での経歴 • 2022年9月  入社 • 2022年9月〜 社内業務システム開発 • 2023年3月〜 EmbeddedSREと兼任開始 • 2024年9月〜 レバテックSREチーム発足 海外サッカーとピザが好きです 最近サイクリングにハマりました 実は初の外部登壇で緊張しています
  2. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 3 システム本部 / レバテック開発部 /

    レバテックSRE 金澤 伸行 NOBUYUKI KANAZAWA 社内での経歴 • 2022年9月  入社 • 2022年9月〜 社内業務システム開発 • 2023年3月〜 EmbeddedSREと兼任開始 • 2024年9月〜 レバテックSREチーム発足 ここでの取り組みについてお話します!
  3. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 4 事業ポートフォリオ レバテックについて エージェント プログラミング

    スクール コンテンツ メディア プラット フォーム ダイレクト リクルーティング ITエンジニア・クリエイターの フリーランス・転職・就職・教育の すべてを備える採用プラットフォーム エージェントを中心に、求人媒体、 プログラミング教育まで IT専門職のキャリアを厚くサポート。
  4. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 5 1. SREチーム立ち上げ前のお話 2. EmbeddedSRE

    3. レバテック開発部SREチーム発足 4. 1年間の成果 5. これからの課題 目次 INDEX
  5. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 9 当時のすごくざっくりな組織図 SREチーム立ち上げ前のお話・・・ システム本部 SRE(主にインフラサポート)

    レバテック開発部 hoge開発部 fuga開発部 MySQLのバージョンアップ メンテナンス 障害対応 障害対応 メンテナンス MySQLのバージョンアップ
  6. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 22 Embedded SREとしての活動 EmbeddedSRE •

    育成観点 ◦ 読書課題 ▪ 社内勉強会として内容を共有する時間を設ける ◦ 現在稼働しているサービスのインフラ構成を再現する • 業務観点(3ヶ月1セット) ◦ 課題として挙げられているタスクの対応(1ヶ月) ▪ IaC化および推進 • Ansible • Terraform ▪ CICDの構築 ▪ モニタリング体制の整備 ◦ 各チームに戻り運用課題を抽出して解決する(2ヶ月) ▪ 所属チームへの共有も行う
  7. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 23 Embedded SREを半年ほどやってみて・・・ EmbeddedSRE アプリケーションとインフラの管理が分かれてい

    たことで、見えていなかった課題が見えてくる バッチ処理を実行してるインスタンスはスペック上げてるけど負荷分 散の設定が良くなくてリソース持て余しているな・・・
  8. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 24 Embedded SREを半年ほどやってみて・・・ EmbeddedSRE 作業やインフラがコード化されることで誰でも見

    れば何をしているかわかる状態に Apacheの設定めっちゃ環境差分あるやん・・・ リリースがワークフローに実行でできるようになったので作業手順書 がいらなくなりました
  9. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 33 すごくざっくりな組織図 レバテック開発部SREチーム発足 システム本部 SRE(事業軸とは別で全社的な取り組み)

    hoge開発部 fuga開発部 レバテックSRE サービスA サービスB サービスC サービスD レバテック開発部
  10. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 34 レバテック開発部が抱えていた課題 レバテック開発部SREチーム発足 • 障害対応

    ◦ 暗黙知が多くベテランに依存 ◦ 関係者への周知の遅れ ◦ 手作業によるミスが原因で障害になることも ◦ インフラメトリクスやエラーログによる検知でノイズが多い ◦ ユーザー影響を十分に検知できていない • インフラの自走運用 ◦ チームだけで運用完結できる状態ではない
  11. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 35 課題に対しての取り組み レバテック開発部SREチーム発足 • インフラ管理

    ◦ IaCとしてのTerraformへの共通化 ◦ ペアプロ/モブプロ/レビューによるイネイブリング • インシデント対応の整備 ◦ 障害報告のワークフロー化 ▪ 役割分担や何をするべきなのかを明確にする意図 • ポストモーテムの布教 ◦ 障害発生時のポストモーテムの雛形作成 ◦ 各チームのポストモーテムに参加
  12. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 36 課題に対しての取り組み レバテック開発部SREチーム発足 • オブザーバビリティの導入

    ◦ 従来の監視で使用していたDatadogからNewrelicへの移行 ▪ (詳細はテックブログを参照) ◦ 勉強会や障害対応訓練の実施 ◦ 事例共有会を通した情報共有の機会作り • SLMの導入 ◦ SLO勉強会の実施 ◦ SLI/SLOの導入サポート
  13. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 38 課題に対しての成果 レバテック開発部SREチーム発足 • インフラ管理

    ◦ 既存リソースに関しては各チームで運用できる状態に ◦ つきっきりではなく必要な場合に相談を受ける形で運用 • インシデント対応の整備 ◦ 開発部全体で障害の発生を把握できる状態 ◦ 緊急時にはチームをまたいだ連携が取れる ◦ マーケティングや営業などとのコミュニケーション漏れなく取れるように • ポストモーテムの布教 ◦ 障害から学ぶを文化にすることができた ◦ ドキュメントを残すことで開発部全体で学びに
  14. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 39 課題に対しての成果 レバテック開発部SREチーム発足 • オブザーバビリティの導入

    ◦ Newrelicへの移行完了 ◦ 各チームで独立して活用できる状態になっている ◦ 監視では把握しきれなかったユーザー影響の検知 ◦ ログに頼っていた障害対応からの脱却 ◦ メトリクス確認会の実施による問題の事前検知 • SLMの導入 ◦ 開発チームと協力して流入経路に対するSLI/SLOを設定 ◦ Newrelicを活用して8月から運用を開始 ◦ 今後SLOを活用しながら事業部と開発部の意思決定に活用し、適用範囲も広げて いく想定
  15. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 41 改善は進んだけど・・・ これからの課題 • マクロで物事を進めるとミクロの問題が気になってくる、SREチームとして

    の関わり方の距離感を考えている ◦ 特定のチームだけオブザーバビリティの活用が進んでいない ◦ 特定のチームだけ障害多い ◦ これらの解消のためにSREチームとしてどのように関わるべきか ▪ 長期的にはサポートはしながらチームで運用できることが望ましい ▪ 一方で現状うまく行っておらず時間がかかっている ▪ この状態のままであることがリスクな場合も多い
  16. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 42 改善は進んだけど・・・ これからの課題 • ある程度チームへの移譲が進んだけど、どこまで任せるべきなのか

    ◦ インフラ周りはセキュリティやコストも関わってくる ◦ 最終目標は解散だったが、現時点ではガードレールにはならないと行けない ◦ 最終的にはチームで責任を持つべきなのか?
  17. | © 2024 Levtech Co., Ltd. 43 改善は進んだけど・・・ これからの課題 • 事業のKPIとシステムの運用課題が結びついていないため、共通のSLO設定

    が難しい ◦ 事業拡大のための運用の必要性を共通認識として持てるように ◦ 設定したSLOも改善を続けていく