Upgrade to PRO for Only $50/Year—Limited-Time Offer! 🔥
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
LY Accessibility Guidelines @fukuoka_a11yconf_前夜祭
Search
LINEヤフーTech (LY Corporation Tech)
PRO
November 29, 2024
Technology
1
130
LY Accessibility Guidelines @fukuoka_a11yconf_前夜祭
2024年11月29日に行われたアクセシビリティカンファレンス福岡 前夜祭で使用した資料です。
LINEヤフーTech (LY Corporation Tech)
PRO
November 29, 2024
Tweet
Share
More Decks by LINEヤフーTech (LY Corporation Tech)
See All by LINEヤフーTech (LY Corporation Tech)
EthernetベースのGPUクラスタ導入による学びと展望
lycorptech_jp
PRO
0
410
Yahoo! JAPANトップページにおけるマイクロフロントエンド - 大規模組織におけるFE開発を加速させるには
lycorptech_jp
PRO
0
1.7k
エンジニアの草の根活動のその先へ LINEギフトのアクセシビリティにおける ネクストアクション
lycorptech_jp
PRO
0
110
LINEヤフー株式会社における音声言語情報処理AI研究開発@SP/SLP研究会 2024.10.22
lycorptech_jp
PRO
3
370
DETECLAP: Enhancing Audio-Visual Representation Learning with Object Information (Technical seminar on acoustic scene and event analysis)
lycorptech_jp
PRO
1
38
Language-based Audio Moment Retrieval (Technical seminar on acoustic scene and event analysis)
lycorptech_jp
PRO
0
39
Lighthouse: A User-friendly Library for Reproducible Video Moment Retrieval and Highlight Detection (Technical seminar on acoustic scene and event analysis)
lycorptech_jp
PRO
0
32
LeSSに潜む「隠れWF病」とその処方箋
lycorptech_jp
PRO
2
180
新卒2年目エンジニアがLINEギフトの保守性を高めるために取り組んだこと
lycorptech_jp
PRO
2
620
Other Decks in Technology
See All in Technology
Kubernetesを知る
logica0419
16
4.2k
LLMを「速く」「安く」 動かすには / CloudNative Days Winter 2024
pfn
PRO
4
1.2k
GDGoC開発体験談 - Gemini生成AI活用ハッカソン / GASとFirebaseで挑むパン屋のフードロス解決 -
hotekagi
1
430
【Oracle Cloud ウェビナー】【入門&再入門】はじめてのOracle Cloud Infrastructure [+最新情報]
oracle4engineer
PRO
2
150
140年の歴史あるエンタープライズ企業の内製化×マイクロサービス化への航海
yussugi
0
3.6k
PFN Company Deck
pfn
PRO
2
140
GPUと画像生成AIが拓くマーケティングとビジネスの未来:次世代の可能性
iotcomjpadmin
0
290
ゆるSRE勉強会 #8 組織的にSREが始まる中で意識したこと
abnoumaru
2
820
マルチプロダクト、マルチデータ基盤での Looker活用事例 〜BQじゃなくてもLookerはいいぞ〜
gappy50
0
120
Will multimodal language processing change the world?
keio_smilab
PRO
2
250
Microsoft 365と開発者ツールの素敵な関係
kkamegawa
1
1.2k
2024年のAmazon Bedrockアップデート一挙おさらい 〜まだ間に合う! re:Invent直前までの重大ニュースを速習しよう〜
minorun365
PRO
3
160
Featured
See All Featured
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
27
4.3k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
47
2.1k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
33
1.9k
Bash Introduction
62gerente
608
210k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
341
39k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
131
33k
The Invisible Side of Design
smashingmag
298
50k
What's new in Ruby 2.0
geeforr
343
31k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
27
880
Facilitating Awesome Meetings
lara
50
6.1k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
33
2.9k
Transcript
© LY Corporation © LY Corporation 中野 信 プロダクト開発本部 LY
Accessibility Guidelines
© LY Corporation 2 中野 信 (なかの まこと) • プロダクトのアクセシビリティの向上とUIガイドラインの策定・運⽤に関わっています
• デジタル庁 アクセシビリティアナリスト (⺠間登⽤ ⾮常勤) • ウェブアクセシビリティ基盤委員会 (WAIC) 作業部会1 主査 ⾃⼰紹介
© LY Corporation 3 • ガイドラインの話をします • 今回話す内容は、明⽇出展するブースのボード・配布物と連動しています • 中野もブースにいますので、ぜひ⽴ち寄ってください!
今⽇のお話
© LY Corporation 4 • 2023年10⽉に、LINEとヤフーがひとつの会社になりました • それに伴い、それぞれの組織にあったものも整理や統合をすることになりました 今⽇のお話
© LY Corporation 5 組織統合前のガイドライン
© LY Corporation 6 • ウェブとスマホアプリのアクセシビリティを確保するための基準 • ウェブはWCAG (Web Content
Accessibility Guidelines) 2.0 Aと⼀部のAAの達成基準 • スマホアプリは加えてWCAG 2.1の⼀部の達成基準を使⽤ • 達成基準の⽂章をプロダクト開発者が解釈しやすい表現に編集 • 対応範囲と程度は各プロダクトで判断 • ガイドラインからチェックリストを作成して定期的なチェックを実施 Yahoo! JAPAN Accessibility Guidelines
© LY Corporation 7 • ウェブアクセシビリティを確保するための基準 • WCAG 2.1をベースに、誰でも理解しやすい・使いやすい内容とすることを主眼に置いて作成 •
freeeのアクセシビリティガイドラインなども参考にした • 項⽬をMUSTとSHOULDの優先度に分類 • 対応範囲と程度は各プロダクトで判断 LINE Accessibility Guidelines
© LY Corporation 8 LY Accessibility Guidelines
© LY Corporation 9 • Yahoo! JAPAN Accessibility GuidelinesとLINE Accessibility
Guidelinesを 1つの⽂書体系に整理したガイドライン • 両⽅の特徴を活かしてほぼすべての⽂章を利⽤ • 項⽬ごとに「重⼤」「修正コスト:⾼」「修正コスト:低」というラベルを設けることで、 部分的・段階的な対応が可能 LY Accessibility Guidelinesとは
© LY Corporation 10 サポート⽂書 • LINE Accessibility Guidelinesを元に構成 •
ガイドラインの具体的な設計⽅法や実装⽅法を記載 LINE Accessibility Guidelines ガイドライン • Yahoo! JAPAN UI Guidelinesを元に構成 • WCAG 2.1のAとAAの達成基準をプロダクト開発 者が解釈しやすい表現に編集 Yahoo! JAPAN Accessibility Guidelines LY Accessibility Guidelines LY Accessibility Guidelinesの構成
© LY Corporation 11 • ガイドラインを1本化することで、開発時の参照箇所を減らすため • 似たガイドラインを参照することによる認識のズレをなくす • LINE、Yahoo!
JAPANにおけるガイドラインのどちらもWCAGを参考元にしていたため • 「UIデザイン寄り」「実装寄り」と、ガイドラインの形態は違ったが根幹は⼀緒だった なぜガイドラインを統合したのか?
© LY Corporation 12 なぜWCAGをベースにしたのか? • WCAGの関連ドキュメントとチェックツールを使えるため • WCAGには「解説書」「達成⽅法集」など、セットになっている⽂書がある •
加えて「代替テキストの書き⽅」「実装パターン集」「ウェブ以外の媒体への適⽤ガイダン ス」など多様な⽂書がある • Lighthouseの「ユーザー補助」など国内・国外の多くの⾃動チェックツールを使える • ウェブアクセシビリティの国内規格 JIS X 8341-3:2016への準拠を表明しやすいため • 社外のアクセシビリティの程度を⽰す時に使われる規格の適⽤を簡単にできる
© LY Corporation 13 ガイドラインの強制度 • 内規相当の⽂書である • 遵守義務がある •
LY Accessibility Guidelinesは、確認項⽬が多く⼯数がかかることが想定されるため 「対応の保留」という猶予条件をつけている
© LY Corporation 14 LY Accessibility Guidelines の特徴
© LY Corporation 15 • 視覚(⾒えない、⾒えづらい)、聴覚、上肢、知的、精神など、様々な障害の状態を網羅している • → WCAGの特徴と同じである •
アクセシビリティの検証や向上で難しいことの⼀つに「ユーザーによるテスト」があるが、ガイド ラインを使うことで多くを補える 障害、障害の状況の網羅性が⾼い
© LY Corporation 16 職域を横断した項⽬で構成されている • WCAGは「ウェブコンテンツのアクセシビリティガイドライン」である • 実装⽅法、UIデザイン、情報(コンテンツ)などを網羅的にチェックできる •
実装⽅法: 要素のマークアップ、WAI-ARIAを使って⽀援技術に情報を伝える⽅法 など • UIデザイン: 情報設計、⽂字や記号のコントラスト、⾊の使った情報区分 など • コンテンツ: キャプション(字幕)の作成、 など
© LY Corporation 17 客観的な評価ができる • ガイドラインの内容は項⽬ごとに評価できるような構成と内容になっている • ⼈が⽬視で確認する項⽬が多いため、評価が分かれる場合があるが、サポート⽂書で設計⽅法や実 装⽅法を提⽰することで、ブレを⽣じにくくしている
© LY Corporation 18 今後の予定と展望
© LY Corporation 19 • ガイドラインの社内浸透のための説明会の実施 • チェック⽅法の実演 • チェックリストの作成と展開
• 勉強会の実施 今後の予定
© LY Corporation 20 • アクセシビリティの検証と改善を⾏うプロダクトを増やす • ガイドラインを満たしたプロダクトをひとつでも多く増やす • ガイドラインの対応⽅法、実装⽅法などのサポートはチームで対応する
今後の展望
© LY Corporation © LY Corporation 21