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DXとUXデザイン
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masaki oka
February 10, 2022
Design
1
180
DXとUXデザイン
某社研修用に作った資料から抜粋。
masaki oka
February 10, 2022
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Transcript
DXとUXデザイン CX/UXストラテジスト 岡 昌樹
コロナから見る変化の本質とは?
突然訪れたコロナウィルスにより 私たちの生活は一変しました。 その変化をUXと言う観点から捉えた時に 「人」の変化に着目し 新しい兆しをつかむ
コロナによってどのような 変化がありましたか?
オフィスワーク リモートワーク
オフライン オンライン
• オフィスワーク • オフラインミーティング • イベント • コンサート • フィットネス
• 飲食店 • 病院 • リモートワーク • オンラインミーティング • オンラインイベント • オンラインコンサート • オンラインフィットネス • キッチン & オンラインデリバリー • オンライン診療 オフライン オンライン
Withコロナ ≒ オンライン化
???
何かの時に似てる
None
None
オフライン オンライン PC スマホ
PCで十分
こんな小さな画面で買い物なんかしない
私たちは現状維持しようとする 思い込みを持っている
スマートフォン は何を変えた か?
初期 PCのスマホ化
PCのスマホ化は大事だった しかし本当の変化は何だったのか?
GPSや決済機能 自分の居場所を簡単に伝えて移動できるようになった
高解像度のカメラ 誰もが世界中に配信可能な表現者に
私たちは小さな ブラウザを手に入れたわけではなかった
• 小さな画面 • GPS機能 • 高解像度のカメラ • 決済機能 • 音楽機能
• いつでもブラウザできる • 位置を計測できる • 高解像度の写真が撮れる • 決済ができる • 音楽が聴ける スマートフォンの機能 できること
大事なのは 機能ではない
大事なのは 体験により生み出される意味
あるタスク中のユーザーの行動・価値観 あるタスクやサービスを使う中での人が どう行動するか?またその価値観
あるタスク中のユーザーの行動・価値観 あるタスクやサービスを使う中での人が どう行動するか?またその価値観 意味的 変化
あるタスク中のユーザーの行動・価値観 あるタスクやサービスを使う中での人が どう行動するか?またその価値観 新しい行動 コロナの影響により起きる様々な変化 利用する道具、時間、場所全てが 強制的に世界中で変化 意味的 変化
生活における生活者の行動・価値観 あるタスク中のユーザーの行動・価値観 通常の生活をする中での生活者の行動と またその価値観 あるタスクやサービスを使う中での人が どう行動するか?またその価値観 新しい行動 コロナの影響により起きる様々な変化 利用する道具、時間、場所全てが 強制的に世界中で変化
意味 意味的 変化
UXのレンズで意味的発見
UXタイムライン いつ 何を どのように 利用前 予期的UX 経験を想像する 利用中 瞬間的UX 経験する
利用後 エピソード的UX ある経験を内省する 利用時間全体 累積的UX 多種多様な利用 期間を回想する 出典 エンジニアの立場で考えるUXデザイン(安藤 昌也) h'ps://www.slideshare.net/masaya0730/ux-237006080?ref=h'ps://note.com/
UXタイムライン いつ 何を どのように 利用前 予期的UX 経験を想像する 利用中 瞬間的UX 経験する
利用後 エピソード的UX ある経験を内省する 利用時間全体 累積的UX 多種多様な利用 期間を回想する UXの捉え方 操作体験 インタラクションレベル 状況毎の体験 タスクレベル 体験全体の価値 意味のレベル 出典 エンジニアの立場で考えるUXデザイン(安藤 昌也) h'ps://www.slideshare.net/masaya0730/ux-237006080?ref=h'ps://note.com/
None
UXタイムライン いつ 何を どのように 利用前 予期的UX 経験を想像する 利用中 瞬間的UX 経験する
利用後 エピソード的UX ある経験を内省する 利用時間全体 累積的UX 多種多様な利用 期間を回想する UXの捉え方 操作体験 インタラクションレベル 状況毎の体験 タスクレベル 体験全体の価値 意味のレベル 綺麗な写真が 撮れる 生活の中での思い出を 写真で共有できる 自分を拡張した世界で 新たな自分として表現できる 高解像カメラ
瞬間的 エピソード的 累積的UX UXタイムライン 高解像度カメラ GPS 綺麗な写真が撮れる 生活の中での思い出を 写真で共有できる 自分自身を新たな世界で
新たな自分として表現できる 正確な自分の場所を測れる どこにいても自分の居場所 を正確に伝え車を呼べる 常に自分が中心になり 移動の為の手段が近くに来る
UXのレンズで見るコツ
生活における生活者の行動・価値観 あるタスク中のユーザーの行動・価値観 通常の生活をする中での生活者の行動と またその価値観 あるタスクやサービスを使う中での人が どう行動するか?またその価値観 新しい行動 コロナの影響により起きる様々な変化 利用する道具、時間、場所全てが 強制的に世界中で変化
意味 意味的 変化
大事なのは 機能ではない
大事なのは 人と体験
コロナから見る変化を捕らえるUXのレンズ 変化の本質は機能や行動ではなく、エピソードや累積的な体験に含まれる UXのレンズを通して見ることとは「人」に着目することである 自分も含めて人を深く知ること(知ろうとすること)こそが大事
UXデザインとDX
• 自分の居場所を正確に伝えられるかどう か不安 • どれくらいで来るのかわからない • 行き先までの料金がわからなくて不安 • どんな運転手が来るのかわからなくて不 安
• 料金の支払いが面倒 • モバイル端末のGPSで自動に居場所を判定 • あと何分で到着するのか表示 • 行き先を入力すると必要な料金が表示 • 運転手の評価が事前にわかる • 事前に設定したクレカ払いなので支払いの やり取りはない Taxi Uber
• 早くお金が欲しいけど、オークション終 わるまで売れない • デジカメとPCがないと出品できない • 振り込み先を教えて振り込みを待たない といけない • 配送で住所・個人情報ののやりとりが必
要 • 即決ですぐに売れる • スマホ一台あれば撮影・出品が可能 • 取引成立は商品到達後。口座情報は教えな いので安心 • 住所のやりとりなく配送が可能 ヤフオク メルカリ
この2つの事例の何がポイントか?
行動を起こす上での生活資源 経済的 • 所得 • 財産など 空間的 • 住居 •
車 • 職場など 時間的 • 生活必需 • 社会生活 • 自由裁量時間など 能力的 • 知力 • 体力 • 人間関係力など 出典 デザインリサーチとしての キーパーソン・エスノグラフィック調査 h'ps://www.ueyesdesign.co.jp/file/paper/MC2015-4-presentaNon.pdf
? ? ? ? 価値を享受するために 生活資源の支出を厭わない 経済的・時間的・空間的・能力的 目的 ⽣活資源
!! !! !! ? 目的 経済的・時間的・空間的・能力的 ¥ ⽣活資源 デジタルの力で利用する 資源の最小化
? 多くの一般の人がアクセス 目的 経済的・時間的・空間的・能力的 ⽣活資源
メルカリ vs ヤフオク 取引完了 お⾦⼊る 配送する 梱包する 撮影する 説明⽂書く 出品する
撮影する PCに写真⼊れる 買い⼿がつく 説明⽂書く 出品する オークションが 終わるのを待つ 購⼊者に連絡す る 振り込みを待つ ⼊⾦確認する 配送する 取引完了
能力的 Before: デジカメとPCで商品を写真に撮る取り込む Atter:スマホ1台で撮影から出品まで可能
時間的 Before: 振込、住所のやりとり、送り状作成、梱包、発送 Atter:梱包、QRなどで発送
メルカリ vs ヤフオク 取引完了 お⾦⼊る 配送する 梱包する 撮影する 説明⽂書く 出品する
撮影する PCに写真⼊れる 買い⼿がつく 説明⽂書く 出品する オークションが 終わるのを待つ 購⼊者に連絡す る 振り込みを待つ ⼊⾦確認する 配送する 取引完了 能力 時間
他業界のDX
'JOUFDIͱۜߦͷ6OCVOEMF 出典 日立グループが牽引する金融イノベーションhttp://www.hitachiconsulting.co.jp/column/dx/02/index2.html
DXの誤解
DXの中心はテクノロジーとデータ → 顧客中心 DXはデジタルでリアルを置き換える → 人が楽になる両立 • デジタルツールの導入、データの活用は手段であり目的ではない • DXの中心にあるのは顧客体験
• テクノロジーやデータはユーザーの負荷を減らすもの。顧客のニーズをとらえていなけれ ば価値はない • テクノロジーやデータを使えば、人が生活資源を使わずにすむ所にデジタル力を投入 • テクノロジーにより無駄な仲介がなくせるのは事実 • 人を介在させないことがDXのゴールではない • テクノロジー、データができることをできないことを理解しハイブリッドにビジネスを構 築していくことが大事 • 10,000 → 10 = テクノロジー 10→1 = 人
DXの3ステップ
DXの3ステップ εςοϓ σδλϧΛ͍ Ϗδωε࠶ߏங εςοϓ σʔλར༻ վળαΠΫϧͷ ߴԽ εςοϓ σʔλ׆༻
ػձग़
ステップ1:デジタル活用 ビジネス再構築 • ސ٬ͷར༻લɾར༻தɾར༻ޙͷސ٬ମ ݧΛϦαʔνͰՄࢹԽ • ੜ׆ࢿݯΛԼͤͯ͞͠·͍ͬͯΔϖΠ ϯϙΠϯτΛൃݟ • σδλϧΛ׆༻ͯ͠ϏδωεΛ࠶ߏங
• ސ٬ͷδϣϒΛར༻લɾར༻ޙؚΊਂ ͘ཧղ • 69ͰͱΒ͑ͣϖϧιφͷମݧΛҰ ࿈ͷதͰվળ͢Δ • Ұ෦ΛσδλϧԽ͢ΔͷͰͳ͘ސ٬ͷδ ϣϒΛཧղ͠Ұ࿈ͷྲྀΕΛվળ ϙΠϯτ
εςοϓվળαΠΫϧͷߴԽ • σδλϧԽʹΑΔϢʔβʔߦಈΛଈ࣌Ͱ औΕΔঢ়ଶΛ࡞Δ • Ϣʔβʔͷ͍ͯ͠ΔϙΠϯτΛૣظ ʹൃݟ͠վળ • ""333ϞσϧͳͲΛͬͯސ٬ͷΤϯ ήʔδϝϯτʹͭͳ͕Δ,1*Λཧ
• σδλϧԽͷஈ֊ʹ͓͍ͯͲͷΑ͏ͳߦ ಈσʔλΛͲͷΑ͏ʹམͱ͔͢ʁΛઃܭ • ৽ن֫ಘͷࢦඪΑΓܧଓࢦඪ "DUJWBUJPOɺ3FUFOUJPO Λ·ͣվળ • ఆྔ͚ͩͰͳ͘ఆੑͰͳͥΛΔ͜ͱ ॏཁ ϙΠϯτ
εςοϓσʔλ׆༻ ػձग़ • ෳͷσʔλΛ౷߹͠ϢʔβʔΛΑΓਂ ͘ཧղ • ಛఆͷΫϥελʹରͯ͠σʔλΛ׆༻͠ ͯϢʔβʔҭͷ࣮ࢪ • ػցֶशϨίϝϯσʔγϣϯͰ͞Βͳ
Δػձͷ֦େ • Ϣʔβʔ*%ͰϦΞϧɾσδλϧΛ౷߹͠ ͯѻ͑͏ɻ • ౷߹σʔλͰސ٬ͷղ૾ΛߴΊݸผ࠷ దԽ • શͯΛσδλϧͰΖ͏ͱͤͣʹਓͱσ δλϧͷϋΠϒϦουͰ69Λ্ ϙΠϯτ 出典 KARTE https://karte.io/product/datahub/
まとめ UXデザインとDX DXの裏側には必ずUXがある DXの多くはデジタルの導入によって圧倒的にユーザーの使う生活資源を下げること DXは顧客のジョブを理解し、デジタルで再構築すること データ利用により改善サイクルの高速化、データの活用で新たな機会の創出があるがデ ータは0→1ではなく10→15にすること。顧客のジョブ理解とジョブを解決するソリュ ーションがより重要