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プロジェクトマネジメント実践論|現役エンジニアが語る!~チームでモノづくりをする時のコツとは?~

 プロジェクトマネジメント実践論|現役エンジニアが語る!~チームでモノづくりをする時のコツとは?~

奈良女子大学でのプロジェクトマネジメント実践論の講義資料です。

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MIXI ENGINEERS

May 27, 2025
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Transcript

  1. ©MIXI 2 2 ⾃⼰紹介 喜多 功次 • ⼤阪出⾝ • 2012年にNAIST(奈良先端科学技術⼤学院⼤学)卒、

    株式会社ミクシィ(現MIXI)⼊社 • SNS 「mixi」などいくつかのサービス開発を経て、 現在はサロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」の開発
  2. ©MIXI 5 5 ⽬次 • プロジェクトについて ◦ 対象となるプロジェクトについて認識を揃える ◦ コミュニケーションの⼤切さを紹介

    • コミュニケーションの難しさ ◦ どうして難しいのか、その背景について • 具体例で学ぶコミュニケーションのコツ ◦ 失敗事例を元に、どうすれば良いかを学ぶ • おまけ:常に学び、進化し続ける ◦ 今話題のAIについて
  3. ©MIXI 9 9 プロジェクトの進め⽅ 課題 企画 デザイン 開発 QA リリース

    UI/UX 設計 要件定義 調査 データ分析 実装 テスト 検証 効果測定
  4. ©MIXI 13 13 経験‧⽂化の違い 「会議の議事録取っといて」 会社A : Wordで書いて全員分印刷して各⾃のデスクに配布 会社B :

    Googleドキュメントに書いてSlackでURLを共有 会社C : オンライン会議で全⾃動でAIが議事録を⽣成してカレンダーに貼り付け    (もはや議事録は⼈の仕事ではない) 同じ⾔葉でも⼈によって受け⽌め⽅が異なる
  5. ©MIXI 14 14 興味関⼼の違い 「キーワードを⼊⼒して検索できるようにしたい」 企画 : 売上にどのぐらい影響するだろうか デザイナー :

    どういう画⾯にしたらユーザーは使いやすいだろうか エンジニア : 検索の仕組みや条件(and/or)どうしようか QA : 0⽂字で検索したらどうなる?検索結果が⾒つからない場合は? 役割によって考慮するポイントが異なる 多様な視点があるからこそ、より良いものができる
  6. ©MIXI 16 16 HRT 謙虚(Humility) 世界の中心は君ではない。 君は全知全能ではないし、絶対に正しいわけでもない。 常に自分を改善していこう。 尊敬(Respect) 一緒に働く人のことを心から思いやろう。

    相手を一人の人間として扱い、その能力や功績を高く評価しよう。 信頼(Trust) 自分以外の人は有能であり、正しいことをすると信じよう。 そうすれば、仕事を任せることができる。 『Team Geek』Brian W. Fitzpatrick、Ben Collins-Sussman 著、角 征典 訳、オライリー・ジャパン、2013年、p.15 より引用
  7. ©MIXI 30 30 例3 (企画) 〇〇機能を作ろう 仕様はこれで〜 (エンジニア) 課題と施策がずれてる ここの仕様が⽭盾している

    ボタンの配置が分かりづらい ⼯数多すぎて無理 もうちょっと整理してから持ってきて (デザイナー) 画⾯のイメージは〜 ここにボタンを〜
  8. ©MIXI 35 35 AIについて • AIがどんどん進化している ◦ 毎⽉のように新しいモデルが発表され、できることが増えている • このスライドも何をどの順番で話すかAIと相談しながら作っています

    ◦ 何にAIが使えるかを考えるのではなく、何をするにもAIと⼀緒に考える • プログラミングなどに⽐べるとまだAIが得意ではないコミュニケーションについ て話しましたが、そのうちAIが⼈間同⼠の間に⼊ることで今回話したことを考え なくて済むようになるかも • 変化を楽しみ、適応していこう
  9. ©MIXI 36 36 まとめ • プロジェクトを進める上でコミュニケーションは重要だが難しい ◦ なぜ難しいのか、違いを理解し、どうすれば良いかを考える • 良いコミュニケーションの⼟台は「HRT」の精神

    ◦ ⾔うべきことは⾔いながらも、質問や伝え⽅を⼯夫しましょう • 常に学び、変化に対応しつづけよう ◦ AIの導⼊などプロジェクトの現場も常に変化しています 今回のお話が、今後の皆さんのプロジェクト活動の⼀助となれば幸いです。