Lock in $30 Savings on PRO—Offer Ends Soon! ⏳
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
小さなお葬式をAWSに移行したお話
Search
森亮太
January 17, 2023
Technology
2
540
小さなお葬式をAWSに移行したお話
「AWS Startup Tech Meetup 関西」で発表した「小さなお葬式をAWSに移行したお話」に関するスライド です。
森亮太
January 17, 2023
Tweet
Share
Other Decks in Technology
See All in Technology
子育てで想像してなかった「見えないダメージ」 / Unforeseen "hidden burdens" of raising children.
pauli
2
320
意外と知らない状態遷移テストの世界
nihonbuson
PRO
1
190
AIエージェント開発と活用を加速するワークフロー自動生成への挑戦
shibuiwilliam
4
810
MariaDB Connector/C のcaching_sha2_passwordプラグインの仕様について
boro1234
0
1k
Entity Framework Core におけるIN句クエリ最適化について
htkym
0
110
AI との良い付き合い方を僕らは誰も知らない
asei
0
230
障害対応訓練、その前に
coconala_engineer
0
170
AlmaLinux + KVM + Cockpit で始めるお手軽仮想化基盤 ~ 開発環境などでの利用を想定して ~
koedoyoshida
0
150
Amazon Bedrock Knowledge Bases × メタデータ活用で実現する検証可能な RAG 設計
tomoaki25
6
2.1k
通勤手当申請チェックエージェント開発のリアル
whisaiyo
3
370
まだ間に合う! Agentic AI on AWSの現在地をやさしく一挙おさらい
minorun365
17
2.3k
Knowledge Work の AI Backend
kworkdev
PRO
0
110
Featured
See All Featured
The Anti-SEO Checklist Checklist. Pubcon Cyber Week
ryanjones
0
26
Leadership Guide Workshop - DevTernity 2021
reverentgeek
0
160
Ruling the World: When Life Gets Gamed
codingconduct
0
94
The Spectacular Lies of Maps
axbom
PRO
1
400
Balancing Empowerment & Direction
lara
5
810
Discover your Explorer Soul
emna__ayadi
2
1k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Speed Design
sergeychernyshev
33
1.4k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
269
13k
SEO in 2025: How to Prepare for the Future of Search
ipullrank
3
3.3k
Building AI with AI
inesmontani
PRO
1
570
AI: The stuff that nobody shows you
jnunemaker
PRO
1
7
Transcript
株式会社ユニクエスト 小さなお葬式を AWSへ移行したお話
自己紹介 名前 :森 亮太 所属 :株式会社ユニクエスト SREチーム
テックリード 得意分野 :クラウドインフラ AWS保有資格 :SAA、SAP
会社及びサービスについて • 全国統一料金・セットプランで葬儀が できる、 業界初のウェブ集客型葬儀サービス。 • 2018年の調査以降、5年連続で全国No.1の 葬儀実績※を獲得。 ※TPCマーケティングリサーチ調べ
小さなお葬式 概略図
小さなお葬式 概略図
本日の内容 小さなお葬式のWEBサイトを した際に、上手くいったこと失敗したことをご紹介します 1 オンプレからAWSへ移行 移行したアプリケーションをフル リニューアル 2
2006年 株式会社ユニクエスト創業 2009年 小さなお葬式リリース 2015年 入社 2018年 オンプレからAWSに移行 2020年 アプリケーションをリニューアル
2006年 株式会社ユニクエスト創業 2009年 小さなお葬式リリース 2015年 入社 2018年 オンプレからAWSに移行 2020年 アプリケーションをリニューアル
入社当時のインフラ構成(2015年)
リリースはFTPでの手動アップロード😥 入社当時のインフラ構成(2015年)
アプリケーションとDBが同一サーバーに同居😥 入社当時のインフラ構成(2015年)
メディアに取り上げられても アクセス集中に耐えられず機会損失していた😥 入社当時のインフラ構成(2015年)
直ぐにでもAWSに移行したかったが…
• 当時、会社の成長フェーズとしては成長期を迎えており、新規機能開発 を最優先にする必要があった為、改善タスクの優先度が上がらず実施 出来ずにいた。 (改善タスクとしては、顧客管理システムなどのAWS移行を優先させていた) 直ぐにでもAWSに移行したかったが…
2006年 株式会社ユニクエスト創業 2009年 小さなお葬式リリース 2015年 入社 2018年 オンプレからAWSに移行 2020年 アプリケーションをリニューアル
• サービスが急激に成長(売上高ベースで5〜10倍)して行くにつれて、 システムがダウンした際の損失も大きくなってきた。 • オンプレのデータセンターで大規模停電が発生した。 (幸い非常用電源でサービスの停止は免れた) なぜこのタイミングで移行したのか?(2018年)
冗長化出来ていない事が会社にとって大 きなリスクとなっていた為、AWSへの移行 を決意
• EC2を使用した冗長化構成にする。 • アプリケーションのリニューアルは工数が掛かりすぎる為、 リプラットフォーム※ でAWSへ移行。 • 手動アップロードでのリリースをやめる。 インフラの設計方針(2018年) ※アプリケーションのコアは機能は変更せずに
アーキテクチャの一部(DBをRDSに変更など)をクラウドに最適化
AWS移行時のインフラ構成(2018年)
AWS移行時のインフラ構成(2018年) EC2を使用した冗長化構成に移行😁 (ただしアプリケーションはレガシーな状態)
AWS移行時のインフラ構成(2018年) Capistrano※ でデプロイを自動化😁 ※アプリのデプロイ作業を自動化するツールです
なんとかAWSへの移行をやり切ったが…
反省点(2018年) • 全ページを一度に移行するビッグバンリリースになったので色々問題が起きて、収 束に時間がかかった。 • 他のアプリケーションも稼働しているAWSアカウントに構築した為、AWSコンソール がごちゃついた。 (ステージング、本番を同じアカウント内で作成した為、ミスが発生しやすい状態に なった)
2006年 株式会社ユニクエスト創業 2009年 小さなお葬式リリース 2015年 入社 2018年 オンプレからAWSに移行 2020年 アプリケーションをフルリニューアル
• アプリケーションがレガシー過ぎて改修コストが増大し、会社の成長速 度に見合わなくなっていた。 • 軽微な修正でもエンジニアが対応しなければリリース出来ない開発プ ロセスが、エンジニアにとって負担になっていた。 デザイナーが開発する際の問題点 ◦ 開発環境を構築出来ない(構築後もエラーを自己解決出来ない)。 ◦
どのテンプレートを修正すれば良いか分からない。 ◦ デプロイサーバーにログインしてデプロイコマンドを実行出来ない。 なぜこのタイミングでフルリニューアルしたのか?(2020年)
• デザイナーでも開発〜リリースまで行える様にする。 • 開発環境をコンテナに変える事になったので、それに合わせてインフラ もECSに変更する。 • 前回の反省点をふまえて ◦ ページ単位での段階的リリースを行う ◦
AWSアカウントを分離する を実施する。 インフラの設計方針(2020年)
フルリニューアル時のインフラ構成(2020年)
フルリニューアル時のインフラ構成(2020年) オンプレからAWSへ移行した際のインフラ
フルリニューアル時のインフラ構成(2020年) 新規のAWSアカウントで構築😁 (ステージングと本番もアカウント分けた)
フルリニューアル時のインフラ構成(2020年) アプリケーションをフロントエンド Nuxt.js(S3)、 バックエンド PHP8(ECS)のモダンな構成に移行できた😁
フルリニューアル時のインフラ構成(2020年) CloudFrontのビヘイビアで段階的なリリースを実現😁
フルリニューアル時のインフラ構成(2020年) ステージング、本番はCircleCIでの自動デプロイ😁 Cloud9、Amplifyでデザイナーの 開発環境を用意😁
フルリニューアル時のインフラ構成(2020年) Datadogでモニタリング😁 インフラをTerraformでコード化😁 EventBridge + StepFunctionsでバッチ処理を実装😁
フルリニューアル作業は 現在も絶賛進行中です
最後にお伝えしたいこと • 出来るだけ小さく段階的に移行する事を検討した方が良い ◦ 問題が起きた際の影響が最小限に抑えられます • AWSアカウントは後で変更するのは大変なので初期設計が大事 ◦ サービス毎にアカウントを分ける(ステージングと本番も分ける) ▪
AWSアカウントが増えていく為、初めから AWS Control Towerで管理した方が良い • 経営層やビジネス部門と対話して改善タスクの優先度を上げる ◦ 一番状況を把握出来ている現場のエンジニアが 経営層に伝える事が大事です ▪ 経営層がシステムに詳しくない場合は 静的解析ツール(PhpMetricsなど)で可視化して伝え るのも良い
以上です ご清聴ありがとうございました