Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

SBOAIの「クリスタル・インテリジェンス」「Patching as a service」とは...

Sponsored · Your Podcast. Everywhere. Effortlessly. Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.

SBOAIの「クリスタル・インテリジェンス」「Patching as a service」とは?それを現場で実装するFDEとは?

ソフトバンクが日本で本格的に展開しようとしている取り組みは、OpenAIとの強力な資本・技術提携を基盤とした、「クリスタル・インテリジェンス」による企業経営変革と、重要インフラを標的としたサイバーセキュリティ対策ソリューション**「Patching as a Service(パッチング・アズ・ア・サービス:PaaS)」**の2つの巨大な柱に要約されます。
1. 「クリスタル・インテリジェンス」による企業経営変革(2026年国内独占展開)
ソフトバンク、ソフトバンクグループ(SBG)、およびOpenAIは、2025年11月5日に合弁会社である**「SB OAI Japan合同会社」**を発足させました
。同社を通じて、企業用最先端AIソリューションである「クリスタル・インテリジェンス」を2026年に国内で独占的に展開します

Frontierプラットフォームの活用: OpenAIが発表した、AIエージェントが部門を横断してタスク実行や意思決定支援を行うための法人向けAIプラットフォーム「Frontier」を基盤としています

企業のコア業務を自律化する機能: 「クリスタル・インテリジェンス」は、企業の業務システム、データ、プロセスに基づき個別に安全な環境で最適化される“専用のクリスタル(長期記憶を備えたAI)”です
。具体的には以下の画期的な機能を提供します:
レジリエンシー・コード解析: 企業が長年使用してきた極めて複雑な基幹システムのソースコードを全解析し、プログラムの意図や機能を理解した上で、最新プログラミング言語への置き換えやバージョンアップを行います

高度な意思決定支援: 社内のあらゆる会議に参加し、過去の議事録、関連する業務メールや資料、システムの仕様書などを参照することで、議論の流れを整理し意思決定の質を高めます

長期記憶による知識断絶の防止: 従業員の異動や退職によって失われがちな社内の暗黙知や長期的な情報を保持します

FDE(顧客常駐エンジニア)による実装支援: OpenAIのGlobal Head of FDEであるColin Jarvis(SB OAI JapanのCTO)の主導のもと、顧客企業と並走しながらユースケースの設計、データ・既存システムとの統合、セキュリティ設計から実装・定着までを一気通貫で支援します

自社グループでの先行導入: まずソフトバンクグループ各社が世界に先駆けて先行導入(Customer Zero)し、ソフトバンク社内では1億以上のタスクを自動化して自律化・検証を進め、その知見を基に国内法人へ展開します

2. 「Patching as a Service(PaaS)」による重要インフラのサイバー防御(2026年6月16日提供開始)
2026年6月16日、ソフトバンクグループ、ソフトバンク、およびSB OAI Japanは、OpenAIの技術とソフトバンクの運用ノウハウを組み合わせた、脆弱性診断・修復一気通貫ソリューション**「Patching as a Service(PaaS)」**の提供開始を発表しました

国内の重要インフラ企業を防御: AIを悪用したサイバー攻撃の自動化・大規模化に対抗するため、電力会社、金融機関、通信事業者、交通機関などの日本国内の社会重要インフラを支える企業を中心に、順次脆弱性診断の申し込み受付を開始します
。孫正義会長は「今後、最先端AI活用のサイバーアタックが氾濫する。我々は最先端AIで守り抜きたい」と述べ、年内に一気に防御策を講じる姿勢を示しています

OpenAIの最先端セキュリティ技術の活用: 主にOpenAIのセキュリティリサーチプロジェクト「DayBreak」を活用し、CodexやCodex Security PluginなどのAPIを通じて、ソースコードの脆弱性特定から、優先順位付け、パッチ(修正コード)の自動生成、テスト、適用までをAIエージェントが一気通貫で自動化します

ソフトバンク社内テストでの圧倒的実証: ソフトバンクは、自社が持つ1,800のシステムのうち、ソースコードが管理されている約700のシステムを対象にPaaSを用いた大規模な脆弱性診断を実施しました
。その結果、20年間サイバー防御を徹底してきたソフトバンクでさえも10,500件の脆弱性(うち優先対応が必要なものは4,000件)が検出され、通信会社として実用的な有効性を確認した上で今回の発表に至っています

1,000人規模の技術体制: この大規模なサイバー防御ソリューションを支えるため、ソフトバンクは対応技術者の数を現在の50人体制から1,000人体制まで急拡大させる計画を明らかにしています

このように、ソフトバンクはOpenAIの先進的なエージェントプラットフォームとセキュリティ技術を日本のビジネスや社会インフラそのもののコア領域に垂直統合し、他社が追随できない「大規模な常駐デリバリー型AI配信」と「自律型サイバー防御」を国内独占構築しようとしています

Avatar for 長津孝輔

長津孝輔

June 22, 2026

More Decks by 長津孝輔

Other Decks in Business

Transcript