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AI時代のAPIファースト開発

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 AI時代のAPIファースト開発

LLMの普及によりアプリケーションへのAI導入が活発になっている一方で、APIの重要性がこれまで以上に高まっています。本講演では、AIの手足として機能するための「AI-Ready」なAPIが求められている中、有用な指針となる「APIファースト」開発のコンセプトを振り返るとともに、AI特有の考慮ポイントも合わせて解説します。2025年12月22日発売の書籍「APIファースト Postmanで学ぶ効率的かつ柔軟な開発アプローチ」(川崎 庸市・草薙 昭彦 著、翔泳社)のエッセンスも凝縮してお話しします。Developers Summit 2026での発表資料です。

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草薙昭彦

February 20, 2026
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Transcript

  1. ソフトウェア市場の主役が人間から AI へ 2030年にはソフトウェア市場の利 益の 60% 以上を AI エージェント が占める

    @postman_japan 参考: 大手金融機関によるソフトウェア市場予測( 2024) “ “ 大規模言語モデル( LLM)は、AI エージェントを介してワークフロー や API と接続する
  2. AI エージェントの行動モデルと統計的な制約 • ReAct (Reasoning and Acting) 行動モデル ◦ 目標とコンテキストから出発し、推論と行動を繰り返して達成に向かう

    • 動作は統計的・確率的 。コンテキストウィンドウという記憶の限界 LLM(頭脳) - 推論 - 計画立案 AI エージェント - LLM に問い合わせ - 外部ツール実行 - コンテキスト管理 インプット アウトプット @postman_japan
  3. API は AI 時代の最適な抽象化レイヤー • API は、中身の複雑さを隠蔽し、AI が理解し やすいサイズにパッケージングされた「知能の ための手足」である

    • AI は API を部品として扱うことで、コンテキス トウィンドウの制約を回避し、より複雑なシステ ムの構築が可能になる • 開発者の仕事は低レイヤーの実装から高レイ ヤーの境界設計へシフトする @postman_japan 境界としての API 複雑なサービス実装 AI の意図 AI エージェント or AI 生成実装
  4. AI-Ready な API 設計の考慮ポイント • 機械可読な標準仕様の採用 • 型情報やスキーマ構造の明確化 • 一貫性のある設計

    • セマンティックな命名 • 説明やメタデータの充実 @postman_japan API コントラクト API 提供者 API 利用者 API リクエスト 参照 参照 API レスポンス OpenAPI 型 意味 OpenAPI 仕様の例:上の要素を備えた API 仕様は AI に明確なコンテキストを提供する MCP (Model Context Protocol) はさらに AI に最適化したプロトコル
  5. 非決定的な AI を、決定的な仕様とテストで制御する • 曖昧な仕様をテストケースで縛ることで、AI エージェントおよび AI が生成した実装 の誤操作を論理的に遮断する @postman_japan

    API クライアント側 自動テストのロジック(コード) を用意し、AI の出力が期待通 りかを常に検証するガード レールを作る。 API サーバー側 仕様に基づいた厳格なバリ デーションを行う。仕様にない 値が来たら、即座にエラーと 詳細な修正ヒントを返す。
  6. AI-Ready API の再定義 • 「型(厳密性)」 「意味(セマンティクス)」「テスト (信頼性)」 が揃って初めて、AI は API

    を使 える @postman_japan 型 (厳密性) 意味 (セマンティクス) テスト (信頼性) AI-Ready
  7. API 仕様作成 モック作成 テスト作成 ドキュメント作成 API 実装 コーディング テスト API

    統合 フィードバック 仮説検証 API 設計 API ファースト開発アプローチ • 実装の前にフィードバックループを回して仕様を洗練させる • 合意された仕様をもとに、実装、テストを独立・並行に進める @postman_japan
  8. API-as-a-Product(製品としての API) • UI が消える世界では、外部(AI エージェ ント)があなたの会社を評価する唯一の 接点は API ◦

    API が使いにくい=プロダクトが存 在しないのと同じ ◦ API を製品として磨くことが、AI 時 代のマーケティングであり、ビジネス 戦略になる @postman_japan
  9. Postman - AI 時代の資産「テストと仕様」の管理基盤 @postman_japan 標準化 ↑ (API 再利用の向上、 ドキュメントの標準化、テスト

    自動化) API 機能障害 ↓ (ドキュメントの標準化、テス ト自動化、 ワークフロー効率化) 開発生産性 ↑ (仕様の再利用、 環境の標準化、API コレクションの共有) 統合 API 管理プラットフォーム 仕様設計 テスト ガバナンス CI/CD 標準化された API ライフサイクルと変更管理
  10. 【共有】AI エージェントへの接続 • Postman に蓄積された「テスト済みの API 知見」を AI エージェントに直接受け渡 す

    @postman_japan Agent Mode:Postman に 組み込まれたエージェントに よる作業の自律実行 Postman プラットフォーム AI エージェント MCP 外部の AI エージェントによる Postman API 資産の活用 ファイル & ディレクトリ ファイルアクセス API 資産の同期