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社員3,000名が参加する社内AWS技術者コミュニティ 「TAWS-UG」運営の舞台裏
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Kiminori Yokoi
January 16, 2025
Technology
1
200
社員3,000名が参加する社内AWS技術者コミュニティ 「TAWS-UG」運営の舞台裏
2025/1/16: CCoE実践者コミュニティ関西 #5
https://ccoekansai.connpass.com/event/339731/
Kiminori Yokoi
January 16, 2025
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Transcript
社員3,000名が参加する社内AWS技術者コミュニティ 「TAWS-UG」運営の舞台裏 2025.1.16 Kiminori Yokoi @nasuvit_z
2 自慢したい “組織の壁を超えた技術者育成” への取り組み 社内に独自の技術者コミュニティ「TAWS-UG」(とーずゆーじー) を設立し、社員数の50%強が参加。 会社全体がONE TEAMとなって、情報共有・スキルトランスファー・認定エンジニアの育成を実施しています。 お客様からも、仕組み・規模の両面で、独自の取り組みとして高くご評価いただいている強みです。 技術相談
チャットサービス上で 気軽に実現方法の相談が可能 育成推進 全社向けの育成セミナー 案内、コンテンツの配布 等を実施 AWS技術実績の共有 AWSの最新アップデート、汎化 したプロジェクト実績を共有 障害情報共有 AWSサービス障害発生時の状況 共有、対処法の共有を実施 TAWS-UG 2019年設立
3 TAWS-UG (社内AWS技術者コミュニティ) JAWS-UGっぽいものを、社内で内製化することで、エンジニア間の交流を活性化。 完全なる社内限定活動。全く持って深い理由はなく、ただTから始まる社名というだけで 「とーずゆーじー」 と読ませることにしました。2025年1月現在、約3,000名の社員が参加しています。 社内の情報システム (Microsoft 365)
と有機的に統合して参加者拡大 • Teamsの参加者しか見られないコンテンツ (業務上必須化) を拡大し、 社員が能動的にTeamsに参加するように仕掛け作り 雰囲気を出すためにJAWS-UGに名前を似せ、ロゴを作成 • どうでも良さそうなことですが、楽しそうに見せることも重要 Teams 「TAWS-UG」 Sharepoint「AWSナビゲーター」 技術者コミュニティ運営機能 エンジニア育成施策推進 人材育成室 各事業部育成 R&D部門 認定エンジニア増員 最新技術の習得促進 連携 ナレッジ/ベストプラクティスの蓄積・横展開 プレミア特典 (ES定例/ファンド等) の供給 会社 プロジェクト担当 AWSを利用する全ての社員 参加 連動機能 社員数の5割強が参加!
4 社内「AWS CCoE」組織機能 Teams 「TAWS-UG」 Sharepoint 「AWSナビゲーター」 AWS再販/サポート 「マネージドサポート サービス」
②技術者コミュニティ運営機能 ①再販/サポートサービス提供 ③エンジニア育成施策推進 人材育成室 各本部育成 R&D部門 ④プレゼンス維持/向上施策推進 認定エンジニア増員 最新技術の習得促進 アカウント発行対応 サポート機能 選ばれる付加価値の開発 請求機能 連携 ナレッジ/ベストプラクティスの蓄積・横展開 プレミア特典 (ES定例/ファンド等) の供給 コンピテンシー取得/維持 本部プロモーション 各事業部/ユニット 連携 各種パートナー制度維持 セミナー/ウェビナー企画 連携 技術記事の対外発信 プリセールス 営業担当 会社全体のAWS利用を促進し、パートナーとしての価値および水準を高めて AWSを基礎とするビジネスを拡大する組織
5 AWSアカウント発行時のガバナンス統制 AWSアカウント発行時に、利用者に対して絶対に守らせたい 最低限のセキュリティ設定を、CCoEで一律有効化して提供 「セキュリティプリセット」「マルチアカウントスイート」 素のAWSアカウント ガードレール(追加) ロギング等設定 その他 付帯サービス設定
• 最低限守らせたいセキュリティ等を CCoE側で設定した上で 各部門にAWSアカウントを渡す • その他、各種サービス/ツール類もプ リセットして展開 • 守るべき事を確実に守らせつつ、 各部門は各々の開発に集中 AWS CloudFormation AWS CodeCommit AWS CodeBuild AWS CodePipeline 追加設定 ガードレール(SCP) AWSアカウントの利用開始時点における 最低減のセキュリティレベルを担保 https://www.tis.jp/service_solution/aws/managedsupport/
6 AWSアカウント発行時のガバナンス統制 AWSマルチアカウントスイート (2024/6リリース) https://www.tis.jp/service_solution/aws/managedsupport/multiaccountsuite/
7 社内AWS技術者コミュニティ機能 (Teams) ▪組織を跨いだ課題解決 • 知見や事例の共有をインタラクティブに実施 ▪障害情報の即時共有 (1分以内) • PHD掲載から1分以内に社内への情報連携
8 社内AWS技術者コミュニティ機能 (Teams) ▪最新ニュース/トレンド情報共有 • 業界で注目されている情報をリアルタイム共有 ▪AWSアップデート情報共有 • 週次でアップデートまとめを配信 (お客様にも同じ内容を配信)
AIによるニュース解説も 実装されています!
9 社内AWS技術者コミュニティ機能 (SharePoint) ▪勉強会/セミナー/トレーニング/各種技術情報の共有 トレーニングポータル 社内ラボ 動画サイト 領域別技術解説
10 組織が共通して抱える課題を、まとめて解決することを目指す エンジニア (技術者) の交流に関する課題 背景・課題 • 人と人との繋がりから生まれるイノベーションやビジネスがある • 困ったときの助け合いも、人と人との繋がりがあれば容易い
• 勉強会やLT大会から生まれる関係も大事にすべき CCoEが果たす役割 • 技術者同士が自律的に交流するためのプラットフォームを提供 • オンラインでも組織を超えて交流できるプラットフォームを提供 (COVID-19などのパンデミック下でも、人と人との繋がりは分断してはいけない) 大規模な組織では、様々な人間が、各々の強みを武器に活躍しています。 画一化するのではなく、支え合うことによって大きな価値創出を目指し、 互いの強みを認め合える文化の醸成に力を入れています。
11 但し、全体を締める時は締められるようにしている トラブル対応に必要なナレッジを全社共有 (メンション付き報知で効果抜群) AWSのサービスで障害が発生した時は、Teamsで即座に通知 全体に向けて対策術を啓蒙 自動で通知 (AWS Health Aware)
さらに、CCoEが復旧方法を解説 振り返りによる アップデート
12 エンジニアの主体性を高める独自の若手育成施策 https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/20240401-2909475/
13 エンジニアの主体性を高める独自の若手育成施策 https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/20240401-2909475/
14 まとめ 1. 挑戦して、成果を挙げよう 2. その成果で、人のために良い影響を与えよう 3. 周りの成果を、自分事のように喜ぼう 長々と話しましたが、結局のところ、この3つが大事だと思います。 個人がこの3つを重ねてくことで、良い組織になっていきます。
15 <ご参考> AWS Summit で CCoE について講演しました 当日の資料と動画をこちらからご覧いただけます CCoE 活動の一環で、2019
年に社内 AWS 技術者コミュニティを設立しました。約 2,260 名 (※1) が参加し、コロナ禍でも組織の壁を 超えた交流の場として積極的に活用され、スキル向上とビジネス推進の原動力となっています。 取り組みは対外的にも注目され、現 在、AWS を活用し DX 推進や内製化を目指すユーザー企業から ”CCoE 設立” や ”エンジニア育成” のオファーが急増しています。 本 セッションでは、各企業が今から技術者コミュニティを設立すべき理由、大規模コミュニティ発展のコツ、会社で提供する支援サー ビスの内容をお話しします。 (※2) (※1) 2022年の講演となります。発表中で語られている数字は、当時のものとなります。 (※2) 所属・役職は2022年当時のものとなります。