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アジャイルやっていきを醸成する内製講座
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nomuson
March 02, 2025
Education
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アジャイルやっていきを醸成する内製講座
nomuson
March 02, 2025
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Transcript
アジャイルやっていきを 醸成する内製講座 2025.02.28 Fri. サイボウズ x SmartHR アジャイル文化醸成への挑戦 ~ 実践と学び
~ 野村 俊介 SmartHR 技術統括本部 プロダクトエンジニア
株式会社SmartHR プロダクトエンジニア 野村 俊介(nomuson) BtoBソフトウェアベンダーなどでエンジニア・ScrumMasterを 経験し、 2023年6月にSmartHRにジョイン プロダクトエンジニアとして人事評価機能の開発を担当 好きな書籍は『The Great
ScrumMaster』
本日お話すること • アジャイル・スクラムのやっていきを醸成する 内製講座について • 内製講座を運営している社内コミュニティと その取り組みについて
SmartHRの開発プロセスの変遷
• 2019年まで ◦ イテレーティブな開発 • 2019年から ◦ 1チームにスクラムを本格導入 ◦ スクラムがほかチームにも普及
◦ Large-Scale Scrumでスクラムチームをスケール
アジャイル推進室 SmartHRのアジャイルやっていきを醸成する 社内コミュニティ
2020年4月に発足 SmartHRにアジャイル推進室(仮)を立ち上げました - SmartHR Tech Blog https://tech.smarthr.jp/entry/2020/04/07/173653 2名でアジャイル推進室を旗揚げ!
• アジャイル推進室発足時のブログからの引用 • 各チームにスクラムマスターのようなコーチ役が必ずしもいる体制ではなく、 チームの改善の方向づけや問題の検知といった部分に課題を持っていた 2020年4月頃の課題
• 発足当時から社内コミュニティ組織 ◦ 各チームから集まっているバーチャル組織 • 9名の運営メンバー ◦ マネージャー 1名 ◦
チーフ 5名 ◦ アジャイルコーチ 2名 ◦ メンバー 1名 現在のアジャイル推進室
内製講座をやっていき
内製スクラム講座
スクラム講座( ex. スクラムマスター養成講座)を開催! • プロダクトエンジニアは受講推奨 ◦ 他の職種のメンバーも任意で受講可 • 半年ごとに全 8回の講座を開催
• 通算11期の講座を行ってきた 内製スクラム講座
• なぜアジャイル・スクラムなのか ◦ アジャイルソフトウェア開発宣言 ◦ ソフトウェア開発にまつわる不確実性 • スクラムとは何なのか ◦ 経験主義、透明性・検査・適応
◦ 役割、イベント、作成物 スクラム講座 第1回の概要
• スクラムガイドを事前に読み、関連するシチュエーションについて、 スクラムマスターとしてどう振る舞うか グループディスカッション • 第2回:スクラムの理論、経験主義と透明性・検査・適応について • 第3回:スクラムチーム • 第4回:スプリント・スプリントプランニング
• 第5回:デイリースクラム・スプリントレビュー ・スプリントレトロスペクティブ • 第6回:スクラムの作成物 (プロダクトバックログ・スプリントバックログ) • 第7回:インクリメント・完成の定義 スクラム講座 第2~7回
直近の 3 スプリントをすべてバーンダウンできなかったチームの中で、ス プリントを 1 週間から 2 週間に伸ばした方がいいのではないかと議論に なっています。 あなたがスクラムマスターなら、どのように振る舞いますか
? その理由も教えて下さい。 課題の例)スプリントに関する設問
• スクラムガイドに載っていないが、これまで SmartHRが大切にしてきた アジャイル組織の考え方を学ぶ回 • テックブログを事前に読んで、課題に対してグループディスカッション • フロー効率 ◦ SmartHRが大切にするフロー効率とは
• フィーチャーチーム ◦ フィーチャーチームについてまとめてみた • クロスファンクショナルなチーム ◦ SmartHRにおけるクロスファンクショナル実践例 スクラム講座 第8回
• 第2〜8回では、4-5人のグループにアジャイル推進室の メンバーがメンターを務める • グループも自己管理型を目指してもらうため、必要最低限の 問いかけを行なう • メンターの 1人は全体をファシリテートし、課題の回答案を解 説する
スクラム講座でのメンター
• スクラム講座の第 1回を抽出した講座 • 毎月、中途入社の方向けに開催 • なぜアジャイルか、スクラムとはなにかといった導入を 知ってもらう • 入社からスクラム講座まで期間が空くため、
入社直後にインプット アジャイル・スクラム基礎講座
• 事前準備を テンプレート化 ◦ 事前準備ToDoをチェックリストで管理 • 検査・適応 をくりかえす • メンターどうしのふりかえり
• 参加者アンケートから出題内容・解説を修正、 講座資料のアップデート 講座運営のカタ
講座以外の取り組み
スクラムマスターの育成活動
• 開発者と兼任するスクラムマスター • スクラムマスターのような動きをできる人を増やす 目的 • 3ヶ月間スクラムマスターとしてふるまう人が参加 • #ScrumMasterWay のレベル1を目指す
◦ #ScrumMasterWay は、Zuzana Sochova氏が提唱する スクラムマスターの 3段階のレベル 交代制スクラムマスター
• 毎週、3〜4人のグループで集まり YWT+Kで取り組み・学びの 共有に加え、気になることとして参加しているスクラムマス ターの悩みを相談できる場 • 推進室メンバーはメンターとしてファシリテートし、壁打ち相手 として問いかけを行なう 交代制スクラムマスターの内容 YWT+K:
やったこと、わかったこと、次にやること +気になることの4つ のエリアでふりかえるプラクティス
日々の取り組みの共有や相談をする場
日々それぞれの持ち場にて、アジャイルやっていきを発揮しているみんな そんなアジャイルやっていき勢が週に一回集まり、互いの悩みや知見の共有などを 行うのがこの会である 共有される悩みや知見について、自分のチームではこうやっている、うちもここで 困っているといった情報交換を積極的におこなって欲しい アジャイルやっていきの集い 毎週30分の学びの共有・知見を出して助け合う場
学び
• 定期的にスクラムガイドに立ち戻り 学び直せる機会 • 教えることで原理・原則に 思いを巡らせ思考を整理できる • 他チームの好事例を多く 知ることができる 内製講座のメンターとして得られる学び
https://career-ed-lab.mynavi.jp/career-column/707/
メンターの難しさ • メンターのグループへの介入頻度やフィードバックの踏 み込み具合が難しい ◦ 参加者自身の自律性を発揮してほしい • 講座内容の期待値調整が難しい ◦ 冒頭に講座が提供する内容の説明しているが、
アンケートで違った内容を求める回答がある
アジャイル推進室で心がけていること 自分たちがもっとも楽しみ、学ぶこと • 積極的な知見共有と情報発信 • コミュニティ仮説キャンバスで目線合わせ • 定期的に飲みながら雑談 https://www.docswell.com/s/papanda/538G3P-2023-04-19-agile-community#p25
内製講座でアジャイルやっていき 💪