Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
「つくりたい体験」からはじめるプロダクトデザイン / Starting Product Des...
Search
Nucumo
December 10, 2022
Design
0
1.1k
「つくりたい体験」からはじめるプロダクトデザイン / Starting Product Design from "Ideal Experiences"
2022/12/10 Spectrum Tokyo Design Fest 2022
https://fest2022.spctrm.design/
の登壇資料です。
Nucumo
December 10, 2022
Tweet
Share
Other Decks in Design
See All in Design
Lightning Talk: Beautiful Slides for Beginners
inesmontani
PRO
1
140
ブランドづくりの双視点 - GUILD #31 ブランディング勉強会
yampuu
0
100
Commune_Brand_Guideline_JA
commune
1
160
SaaSのマーケティングを進めるサービスサイトを育てる取り組み / Designship 2024 Main Stage
sms_tech
1
1.2k
Webフォント選定の極意!フォントの基本から最新トレンドまで徹底解説
takanorip
5
660
ito aya|Portfolio2409
itoaya116
0
260
Designship2024 Panel Discussion インハウスデザイナーは 何をデザインしているか、するべきか で使用したスライドを公開します。
kiyoshifuwa
0
2.1k
【Designship 2024|10.13】デザイン組織を進化させるための仕組み化の要諦
payatsusan213
1
530
Managing Design Systems (Antwerp 2024)
nathanacurtis
1
290
Bridging the Design Gap: How Collaborative Modelling removes blockers to flow between stakeholders and teams @FastFlow conf
baasie
0
160
情報設計からのデザインアプローチ ~ユーザーの声を聞くよりも、もっとデータの声を聞け~
securecat
4
2.3k
Fleet Gas Station
joshtang
0
140
Featured
See All Featured
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
67
10k
A Philosophy of Restraint
colly
203
16k
Building Applications with DynamoDB
mza
90
6.1k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
27
830
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
26
2.1k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
459
33k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
26
1.4k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1366
200k
RailsConf 2023
tenderlove
29
900
Building an army of robots
kneath
302
42k
The Language of Interfaces
destraynor
154
24k
Fireside Chat
paigeccino
33
3k
Transcript
「つくりたい体験」からはじめる プロダクトデザイン Tomohiro Nozaki & Yuki Mihashi
野崎 智弘 nztm_tw twitter Service Designer Design Engineer 三橋 優希
twitter YukiMihashi
企画 デザイン 開発 デジタルプロダクトの企画〜制作まで手掛けている 2年前から『Nucumo』として二人で活動
Hyogo Tokyo フルリモートで頑張っています!
None
None
今日のテーマ 「つくりたい体験」からはじめる プロダクトデザイン
デジタルプロダクトをつくる
そのためには、様々なデザインが必要 UI グラフィック 機能設計 ライティング ビジネス
どうやって進めていけばよいのか
「プロダクトはユーザーの ためのもの」 課題を解決する よく言われること
「ユーザーの課題を探して どう解決するか考えましょう」
課題を解決することばかり考えていると こうなってしまうことも… しかし
例えば、ダイエットアプリの 「日々の運動を継続できない」という課題 同じ課題を解決する3つのアイデア ランキング フレンドとの協力 ポイントが貰える A B C
うまく決められない… 実装コスト的には A案… 収益的には C案… デザイン的には B案…
チームそれぞれで考えていることが違って アウトプットの方向性がバラバラに…
「これもあれも課題を解決するから取り入れよう!」 お客さんが「これが困るから この機能が欲しい」って言ってた こういう機能があれば 儲かりそう 競合サービスはこの機能がある うちも追加しよう
これってユーザーにとって良いもの? 本当に作りたかったもの? その結果…
課題の解決を最終目標にすると いろんな方向に進むことができてしまう
どうしたらユーザーに が作れるのか 正しく価値を届けられ 愛されるプロダクト
「つくりたい体験」から考える
プロダクトづくりは 新しい体験を世の中に提案していくこと
どんな体験をつくりたいかを考えて目指していく
目指す体験までの過程にあるのが課題 課 題
課題はあくまで通り道 目指す体験によってさまざま 課 題 課 題 課 題 課 題
だから課題の解決だけではなく に向き合うことが大切 「つくりたい体験」の実現 課 題 課 題 課 題 課
題
ランキング フレンドとの協力 ポイントが貰える A B C 例えば、ダイエットアプリの 「日々の運動を継続できない」という課題 同じ課題を解決する3つのアイデア
「つくりたい体験」があると意思決定がしやすくなる 運動が日常の楽しみになることを目指しているから 「フレンドとの協力」案がいいかな
チームでの認識が揃って進めやすくなり 一貫したアウトプットができるように
さらに に近づける 「つくりたい体験」
「つくりたい体験」を実現するための 機能設計やデザインをすることで…
ユーザーから愛される 唯一無二のプロダクトとなっていく
どうやって を目指して プロダクトを作っていくのか 「つくりたい体験」
共同編集ができるオンラインブレインストーミング ツールで、同じ場所でも、リモート環境でも、チー ムで集まってアイデア出しができます。 チームのブレインストーミングを もっと楽しく、もっとカジュアルに
ブレインストーミングとは 複数人で自由にアイデアを出し合うことで 連鎖的に多くの発想を生み出す方法
プロジェクトのきっかけ 特にオンラインだとうまくいかない どうにかできないか…
どんなブレインストーミングが理想なのか? それを通してどうなってほしいのか? つくりたい体験を考える
このプロダクトでつくりたい体験 みんなで一緒に 楽しくできる 誰でも気軽に 取り組める アイデアと会話が たくさん生まれる
その体験を実現するために 解決すべき課題を考える 課 題
このプロダクトで解決したい課題 インターフェース 1 進行が難しい 2 アイデアが出ない 3
このプロダクトで解決したい課題 インターフェース 1 進行が難しい 2 アイデアが出ない 3
みんなで一緒に楽しく アイデアを出し合い会話が生まれる このプロダクトでつくりたい体験
既存のホワイトボードツールだと アイデアが追加される 様子が見づらい 記録までの操作が多い 会話やアイデアの便乗が 起きづらい
チャット感覚で書けるインターフェース
画面右下の入力欄に アイデアを書いて投稿 1 全員のアイデアが 入力欄上に連なって表示 2 しばらく経つと 中央に移動・配置 3 チャット型インターフェース
このプロダクトで解決したい課題 インターフェース 1 進行が難しい 2 アイデアが出ない 3
誰でも気軽に取り組める このプロダクトでつくりたい体験
アイデア出し 整理や絞り込み 混ざって しまう… うまく進め られない… ファシリテーションが難しい…
段階ごとに分かれたステップ
難しいファシリテーションをシステムで置き換え 誰でもみんなで気軽に取り組めるように 各ステップに適した機能を提供 進め方などの案内を表示 アイデア出し グルーピング ディスカッション クロージング リアクション
このプロダクトで解決したい課題 インターフェース 1 進行が難しい 2 アイデアが出ない 3
しばらくすると 煮詰まってしまう そもそも アイデアが出ない アイデアが出なくて 会話が減ってしまう
AIにアイデアを出させればいいのでは?
人間がAIに頼って思考しなくなってしまう これはつくりたい体験ではない…
AIでアイデアのヒントを提示して 人間の思考や発想を促す仕組みを考えた
AIでアイデア出しや会話が 活発になるよう支援する機能
ひらめきワードの生成 発想を広げるメッセージ
課題の解決だけで終わらない ための工夫 「つくりたい体験」に近づける
このプロダクトでつくりたい体験 みんなで一緒に 楽しくできる 誰でも気軽に 取り組める アイデアと会話が たくさん生まれる
みんなで集まって同時にはじめられるように
みんなで助け合ってワークを進められるように
みんなでワークを振り返られるように ワードクラウド 結果レポート
時間やアイデアの個数をお知らせ 投稿の連続で大きくなる炎 たくさんのアイデアが生まれ会話が活発になるように
アバター・アイコン UI要素 楽しさを表現するポップなビジュアル
複数人の思考や会話の交わり 炎=発想やコミュニケーションが 活発な様子 たくさんのアイディアが 活発に生まれる場でありたい 情熱を持てるプロジェクトが 始まるきっかけをつくりたい 1 2 ロゴとネーミング
このまま進めてよいのか わからなくなることも
ユーザーに実際に使ってもらう
「つくりたい体験」に近づいているか それがユーザーに受け入れられるのか確かめる
hidaneもユーザーテストを何度も実施
まとめ
課題の解決だけでなく、その先にある を考えて共有し その実現を目指してプロダクトを作る 「つくりたい体験」
正しく価値を届けられ、愛されるプロダクトに 一貫したデザインがしやすくなる チームの意思決定の軸ができる そのプロダクトらしさや世界観が生まれる 「つくりたい体験」を目指すことで
nztm_tw twitter twitter YukiMihashi Thank you for listening! つづきはAMAで!