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Oracle Cloud Migrations Service概要

Oracle Cloud Migrations Service概要

Oracle Cloud Infrastructureのクラウド移行サービス(Oracle Cloud Migrations)の概要資料です。

Oracle Cloud Migrations は、OCIに移行を行うためのOCIネイティブなサービスです。
初期リリースではVMwareからOCIコンピュート・インスタンスへの移行をサポートしています。

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  1. オンプレミスからOCIへの移行を行うためのOCIネイティブなサービス オンプレミスの仮想マシンをOCIのインスタンスに移行するためのOCIネイティブなサービス OCIコンソールやCLI, APIから利用可能 現時点では以下の環境で利用可能(2024年6月現在) • ソース:VMware vSphere 6.5, 6.7,

    7.0 の Windows / Linux 仮想マシン • ターゲット:OCIコンピュートVMインスタンス(x86) • ブートボリュームとデータボリュームのフルもしくは増分のVMスナップショット・レプリケーションでOCIにデータ移行される 価格 • Oracle Cloud Migrationsサービスとしての課金項目はないが、移行に際して一時的に必要となるOCI上のリソース費用が必要 (コンピュート、オブジェクト・ストレージ、VCN、ブロック・ボリューム) Oracle Cloud Migrations サービス Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 2 検出 インベントリ アセットと計画 レプリケーション 移行 6/14/2024
  2. https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-requirements-specifications.htm サポートされるソース環境 • プラットフォーム: • VMware vSphere 6.5, 6.7, 7.0.x

    • ゲストOS: • Windows Server 2012, 2021 R2, 2016, 2019 (Standard, Datacenter) • CentOS 7, 8, 9 • Debian 9, 10, 11 • Oracle Linux 7, 8. 9 • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7, 8, 9 • SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1/2/3/4/5 • SUSE Linux Enterprise Server 15 SP1/2/3 • Ubuntu 14.04, 16.04, 18.04, 20.04 VMware仮想マシン構成の要件 • Disk.EnableUUID パラメータ有効 (デフォルト有効) • Changed Block Tracking (CBT) 有効 (デフォルト無 効) サポートされるターゲット環境 • コンピュート・シェイプ • VM.Standard2.x • VM.Standard3.Flex • VM.Standard.E3.Flex • VM.Standard.E4.Flex • VM.DenseIO2.x • VM.GPU3.x • VM.Optimized3.Flex サポート環境(2024年6月現在, 最新情報と詳細は必ずマニュアルを参照してください) 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 3 *Windows Serverの場合、BYOIの場合と同様に移行後にOracle提供 のKMSに登録する手動手順が必要
  3. オンプレミスの仮想マシンをOCIのコンピュートVMインスタンスに移行 オンプレミス VMware上の仮想マシンをOCIコンピュート・インスタンスへ移行 Oracle Cloud Migrations のユースケース 6/14/2024 Copyright ©

    2024, Oracle and/or its affiliates 4 OCI VMware環境 仮想マシン VCN コンピュート・インスタンス OCI VCN コンピュート・インスタンス OCVSに移行した仮想マシンをOCIネイティブなコンピュート・インスタンスに移行 OCI VM VM VM VM VM ... VCN OCVS Oracle Cloud Migration Service Oracle Cloud Migration Service Lift & Shift Lift Shift VM VM VM オンプレミス VMware環境 仮想マシン VM VM VM
  4. 要件に応じて適切な移行方法を選択 VMware環境からOCIコンピュート・インスタンスへの移行方法 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates

    5 移行方法 方式 メリット 制限や注意事項 BYOI(Bring Your Own Image)を利用し た手動移行 • 既存環境から仮想マシンイ メージを出力し、カスタム・ イメージとしてインポート • VMDK,QCOW2形式にすることができれば 様々な環境からの持ち込みが可能 • カスタムイメージの作成を含む、イン スタンス作成作業が手動なので、少 量の仮想マシンの移行に適している • ボリュームはブート・ボリューム1つのみ、 イメージサイズ400GBまでの制限 BYOIを利用しない 手動移行 • 完全に新しいOS環境とし てインスタンスを新規作成 し、手動でアプリケーション やデータを移行する • OSバージョンなどを最新にする場合は適切 • プラットフォーム・イメージを利用可能(= コ ンピュートで動作するOCIの機能が利用でき る。モニタリング・メトリックやOS管理など) • 手動でインスタンス作成、ソフトウェ アやアプリケーションのデプロイ、デー タ移行が必要 Oracle Cloud Migration Serviceの利用 • 既存環境でエージェント・ア プライアンスを起動し、OCI にネットワーク経由で移行 • VMwareの仮想マシンをそのまま移行可能。 データのレプリケーションや、インスタンス作成 もツール側で自動実行可能 • 少量の移行から大規模な移行まで対応 • 現時点ではソース環境はVMware のみ • ネットワーク経由で既存環境とOCI 間の通信が必要。 3rd partyツールの 利用 • 3rd partyベンダーからの提 供とサポート • 様々な環境に対応できる • ツールに依存
  5. • リモート・エージェント・アプライアンス • オンプレミスにデプロイする仮想アプライアンス。OVA形式で提供される。 • ディスカバリーやレプリケーションのプラグインが動作 • ディスカバリ(検出):VMware APIに接続して仮想マシンの情報を収集し、インベントリに保存する。 •

    インベントリ:発見された仮想マシンなどのアセット情報などのメタデータを保存、表示 • 移行プロジェクト: • 移行プランやレプリケーションを管理するRootフォルダのようなもの。 • プロジェクトの中に移行対象とする移行アセットを追加する。1つのプロジェクトに複数の移行プランを作成できる。 • 移行プラン: • どのような戦略で移行するか、ターゲットのネットワークやシェイプなどを定義する。コスト見積りも可能。 • 移行プロジェクト配下でテスト用プランと本番用プランなど複数の移行プランを作成可能 • レプリケーション:スナップショット・レプリケーション。フル・イメージもしくは増分の仮想マシンスナップショット • ハイドレーション・エージェント:一時的なコンピュート・インスタンス。ソースデータをターゲットのボリュームに書き込む Oracle Cloud Migrations のリソース、用語 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 6
  6. 移行中にのみ必要な一時リソース コンピュート • Oracle Cloud Migrationsはハイドレーション・エージェントが動作するインスタンスを自動的に起動し、レプリケーション・ジョブが完了 したりアイドル状態になれば自動的にインスタンスは終了される • VM.Standard.E4.Flexが 10

    CPU、160 GB memory以上利用可能な状態を推奨 • カスタム・イメージ • ハイドレーション・インスタンス起動用のイメージが自動生成される。 オブジェクト・ストレージ • レプリケーションのワークフロー中に仮想マシンのボリューム・スナップショットが蓄積される中間ストレージ • ハイドレーション・エージェントがスナップショット・データをブロック・ボリュームに書き込んだあとにデータは削除される VCN • レプリケーションのワークフロー中にハイドレーション・エージェントとオブジェクト・ストレージの接続のために一時VCNが作成される。ハイ ドレーション・エージェントがアクティブでなくなればVCNも停止する ブロック・ボリューム • ゴールデン・ボリュームが各ソースVMのブート・ボリュームやデータ・ボリュームに対して作成される。 • ゴールデン・ボリュームはスナップショットと同期される。 移行中に必要なリソース 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 7
  7. https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-get-started.htm • 事前作成が必要なリソース • コンパートメント、オブジェクト・ストレージのバケット、ボールト • ターゲットのコンパートメントと、移行プロセスの中で一時的に利用されるコンパートメントを別々に指定可能 • ユーザ、グループ、ポリシー •

    特にポリシーは数が多いが必ずすべて設定する。グループ、動的グループ、サービスへのポリシー設定が必要。 • https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-ocm-iam-policies.htm#cloud-migration- ocm-iam-policies • リモート・エージェント・アプライアンスの接続要件 • https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-remote-agent-appliance.htm#cloud- migration-remote-agent-appliance • ネットワーク接続:External Network(Oracle Cloud Migrations Serviceと通信するためのネットワーク)、Internal Network(vCenter と通信するためのネットワーク)それぞれの要件を確認 • DNSによる名前解決も必須 • oraclecloud.comドメインの名前解決と、vCenter serverやESXiホストのFQDNを名前解決できる必要がある。 • vSphere権限:検出、レプリケーションを行うためにvCenterの権限が必要。 • エージェント依存性 • https://docs.oracle.com/en-us/iaas/Content/cloud-migration/cloud-migration-manage-agent-dependencies.htm • VMware仮想マシンとディスクのChange Block Trackingを有効化(デフォルトoff) 主な事前要件(詳細は必ずマニュアルをご確認ください) 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 8
  8. 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 10 前提条件デプロイのスタックで自動生成されるリソース(2024年5月現在)

    Oracle Cloud Migrationsの前提条件のデプロイ 作成される場所 数量 補足 リソース・マネージャのスタック 指定したコンパートメント 1 前提条件デプロイのスタック コンパートメント 指定したコンパートメント 2 「Migration」:OCMのリソース(ソース環境、プロジェクトな ど)を配置するコンパートメント 「MigrationSecrets」:資格証明を格納するコンパートメント タグ・ネームスペース Rootコンパートメント 1 スキップ可。既存のネームスペースを利用することも可能 動的グループ Rootコンパートメント 6 IAMポリシー Rootコンパートメント 2 IAMポリシー 指定したコンパートメント 8 オブジェクト・ストレージのバケット 指定したコンパートメント 1 スキップ可。既存のバケットを利用することも可能 Vault 指定したコンパートメントの下の MigrationSecretsコンパートメント 1
  9. 移行ステップの概略 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 11 ソース環境の作成、エージェントの登録

    1. 検出 アセットのメタデータと使用状況を保持 2. インベントリ ソースから複数ボリュームのカスタムイ メージにデータをアップロード 4. 実行 3. アセットとプラン アセットの互換性(シェイプ、サイズ、 コスト試算)推奨の評価 アセット(仮想マシン)の検出 アセットの分析とプロジェクトのスコー ピング アセットをターゲット・リソースにマッピ ング 実行プランの自動生成 リソース・マネージャで環境のデプロイと 起動 OCI Oracle Cloud Migrations Service お客様テナンシ オンプレミス VMware環境 VM VM エージェント・ アプライアンス VM VM vCenter リモート接続 マイグレーション・ プロジェクト インベントリ ハイドレーション・ インスタンス マイグレーション プラン インベントリ アセット ソース環境 マイグレーション アセット 検出 エージェント依存関係 アセット・ソース 検出スケジュール 検索 バケット シークレット リソース・ マネージャ ターゲットVCN 検出 レプリケーション スタック作成 ボリューム作成 インスタンス作成 6/14/2024
  10. Oracle Cloud Migrations コンソール画面 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or

    its affiliates 12 概要ページのステップ記載に従って実施していくことで、 環境構築から移行まで実施することが可能
  11. 1. 検出 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 13

    リモート・エージェント・アプライアンスによる検出 1. OCIコンソールからOVAファイルをダウンロード。リ モート・エージェント・アプライアンスは検出とレプリ ケーションを行うための仮想マシンイメージ 2. リモート・エージェント・アプライアンスを既存環境の VMware上で起動しOCMサービスの中に登録 3. 検出プロセスをリモート・エージェント・アプライアンス から自動的に実行 4. 検出したアセットのメタデータをインベントリに送信 OCI Oracle Cloud Migrations Service オンプレミス VMware環境 VM VM エージェント・ アプライアンス VM VM vCenter リモート接続 インベントリ インベントリ アセット ソース環境 検出 エージェント依存関係 アセット・ソース 検出スケジュール 検索 検出 6/14/2024
  12. 環境構築:リモート・エージェント・アプライアンスのインストール 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 14

    ソース環境のページからエージェントVMのOVAファイルをダウンロード OVAのデプロイ:ウィザードに沿ってネットワーク情報などを 入力して進める。 Internal NetworkとExternal Networkを指定。 作成できたら仮想マシンを起動する。
  13. 環境構築:リモート・エージェント・アプライアンスをソース環境へ登録 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 16

    「エージェントの登録」ボタンをクリックする とhttp://<AgentのIPアドレス>:3000に 自動で遷移
  14. 環境構築:エージェント依存関係の追加 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 17

    BroadcomのサポートサイトからVMware Virtual Disk Development Kit(VDDK)をダウンロード https://developer.broadcom.com/sdks/vmware-virtual-disk-development-kit-vddk/7.0 7.0.U2のVDDKを選択してダウンロード VMware-vix-disklib-7.0.2-17696664.x86_64.tar.gz (VDDK 7.0.2) Migration ServiceではVDDK 7.0.2をサポートしており、vSphere 6.5, 6.7, 7.0 環境に対応(2024年6月現在。詳しくはエージェントの依存関係の管理) ダウンロードしたファイルを エージェント依存関係としてアップロード
  15. 環境構築:アセット・ソースの作成 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 18

    vCenterのSDKエンドポイントのURLを登録 https://<vCenterのFQDN>:<option port番号>/sdk vCenterで適切な権限を持ったユーザ名/パスワードを入力。 ボールト内のシークレットとして保存される。
  16. アセットの検出 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 19

    任意のタイミングで検出実行可能 スケジュール実行も可能 ソース環境にある仮想マシンの情報が取得できる • 仮想ディスク • ネットワーク • CPU、メモリ使用率 • リアルタイムメトリック、履歴メトリック • vSphereタグ
  17. 2. インベントリ Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 20

    • 検出された仮想マシンの情報がアセットとし て格納される • アセットの詳細を確認可能 • 移行プロジェクトの作成と分析に利用される 6/14/2024
  18. インベントリ 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 21

    インベントリではサマリーやアセットのリストや詳細表示、 アセット内の検索と検索の保存が可能
  19. インベントリ 3. 移行の計画 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates

    22 • 移行プロジェクトを作成し、対象とするアセットと移行プラン を定義 • 移行プラン • 移行プロジェクトの中に複数の移行プランを作成可能 • 移行戦略の選択 • ソース:CPU/メモリ • 戦略:現状維持/平均/ピーク/パーセンタイル • アセスメント結果の互換性確認 • シェイプの選択 • 推奨シェイプ / 優先シェイプタイプ • 推定コストの確認 • デプロイ先の構成 • ターゲット・アセットの構成が自動作成された後に、手動で 構成(シェイプなど)を修正することも可能 アセット アセット アセット アセット 移行 プロジェクト 移行 プラン 移行 プラン アセット 移行 プロジェクト 移行 プラン 移行 プラン 6/14/2024
  20. 移行プロジェクトの作成 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 23

    以降は「単純な移行プロジェクトの作成」を選 択した場合の手順
  21. 移行プロジェクトの作成 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 24

    移行プロジェクトの中に移行対象とするアセットを追加する また、移行プランを作成する(複数可)
  22. 移行プランの作成 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 25

    ターゲット・アセットの選択と、それらをどのような方針で移行するかの ターゲット戦略を定義。(現状維持/平均/ピーク/パーセンタイル) ターゲットのネットワークやインスタンスのシェイプの指定もここで行う。 (システム推奨/シェイプタイプの選択) 定義に従った推定コストも表示可能。 互換性やエラー、推定コストの確認が可能
  23. 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 26 移行戦略には以下の設定項目があり、設定値に応じて移行先インスタンスのシェイプサイズが決定される

    • リソース・タイプ:サイズ変更対象のリソースを選択(「デフォルト」選択でCPUとメモリー両方のサイズが対象に) • 戦略タイプ:サイズを決定するための方針を選択 • 現状維持:移行元の仮想マシンのサイズと等しくする • 現状維持以外の選択肢:メトリックの値をもとに仮想マシンのサイズを決定(利用には次ページの設定が必要) • 平均:メトリックの平均値をもとにサイズを決定 • ピーク:メトリックの最大値をもとにサイズを決定 • 百分位数:メトリックのパーセンタイルごとの値をもとにサイズを決定 • P50, P90, P95, P99から選択(「P50」は中央値を意味) • 調整乗数(オプション項目):リソースのサイズに掛算する係数を入力 • 1未満の数値を入力した場合 • 移行元の仮想マシンよりもサイズが小さくなる(戦略タイプが「現状維持」のとき、0.5を設定すると移行元と比較してサイズが半分のシェイプに) • 1以上の数値を入力した場合 • 移行元の仮想マシンよりもサイズが大きくなる(戦略タイプが「現状維持」のとき、2.0を設定すると移行元と比較してサイズが倍のシェイプに) 移行戦略の概要 メトリック値 時刻 メトリック値 P50 (中央値)
  24. 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 27 戦略タイプで選択できるメトリックには二種類あり、利用するためにはそれぞれをアセット・ソースで有効化する必要あり。

    戦略タイプでメトリックを利用するためには有効化が必要 履歴メトリックと リアルタイム・メトリック の二種類
  25. 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 28 有効化の設定後、検出を行うことでvCenter

    Serverから仮想マシンのメトリックがOCIに取り込まれる → 最新のデータを利用したい場合は検出を行ったうえで移行計画の作成を行う(検出のスケジューリングも利用可能) それぞれ含んでいるデータが異なり、メトリック間隔ウィンドウ(過去1日間、過去7日間、過去30日間)に対応 • 履歴メトリック:メトリック間隔ウィンドウごとの平均値 • 平均メモリー使用量 • 平均ネットワーク使用量 • CPU平均使用量 • リアルタイム・メトリック:CPU使用率などの時系列のメトリックデータ → 戦略タイプで百分位数を選択した場合はランタイム・メトリックのみ選択可能 戦略タイプで選択可能なメトリックについて
  26. ボリュームのレプリケーション: • VMware環境で仮想マシンのスナップショットが作成される。 一時的にバケット内にスナップショットが配置される。 • OCI側でハイドレーション・インスタンスが起動し、ブート・ボ リュームと追加でアタッチされるストレージがブロック・ボリュー ムとしてアタッチされてデータがレプリケートされる • スケジュール実行可能

    • Block Change Tracking有効であれば、前回実行からの 差分スナップショットが取得される インスタンス起動: • OCI上で起動可能な状態にブート・ボリュームが修正される • 移行されたボリュームからターゲット・インスタンスを起動する ため、移行プランからリソース・マネージャ・スタックを生成 • テスト用、本番用、などにむけて別々の適用プランを作成 可能 4. 移行の実行 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 30 OCI お客様テナンシ オンプレミス VMware環境 VM VM エージェント・ アプライアンス VM VM vCenter ハイドレーション・ インスタンス バケット シークレット リソース・ マネージャ ターゲットVCN スナップショット・ レプリケーション ボリューム作成 データ書き込み インスタンス起動 マイグレーション プラン スタック作成 レプリケーション・ プラグイン
  27. 前回レプリケーション時からの差分のみを転送することでレプリケーション時間を短縮 全データをレプリケーションするのは時間がかかるため、初期レプリケーション後に差分レプリケーションをスケジュール実行し、 最新データに追いついたら移行を完了することが可能。 レプリケーションの差分転送 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or

    its affiliates 32 初回レプリケーション 数時間 差分レプリケーション 数十分 差分レプリケーション 数十分 インスタンスの起動 1週目 全データ対象 2週目 更新データのみ 3週目 更新データのみ 移行完了 差分転送の利用イメージ • Migration Serviceでレプリケーション操作をする際に完全か差分かの制御は できず、VMware側の設定でChange Block Tracking(CBT)が有効に なっていれば自動的に差分のスナップショットが取得される。 • Change Block Tracking(CBT)はデフォルトでは無効。 • Change Block Tracking(CBT)を対象のVMとアタッチされているすべての ディスクに対して有効化する必要がある。設定変更にはVMの再起動が必要。 • VMレベルの設定 ctkEnabled = "TRUE" • 各仮想ディスクの設定 scsix:x.ctkEnabled = "TRUE“ • 参考 https://knowledge.broadcom.com/external/article/344998
  28. リソース・マネージャ・スタックの生成とデプロイ 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 33

    移行プランからリソースマネージャのスタックを作成し、 デプロイすることでターゲットのインスタンスを作成 リソース・マネージャのページからスタックの状態や デプロイのログを確認することも可能
  29. • 価格を教えて下さい • Cloud Migration自体は無償です。ただし、レプリケーションやデータの蓄積用にテナンシのリソースが消費されま す。(コンピュート、オブジェクト・ストレージ、ブロック・ストレージ、VCN) • 移行対象はVMwareのみですか? • はい。初期リリースではVMwareからの移行にのみ対応しています。

    • 切り戻しはできますか? • いいえ。切り戻し機能は提供されていません。十分にテストを行ってから利用してください。 • 移行(レプリケーション)はどのくらいの期間実施できますか? • 現時点では特に時間の制限はありませんが、将来的には制限される予定です。一般的にはレプリケーション開始 から30日以内での移行完了を推奨します。 FAQ 6/14/2024 Copyright © 2024, Oracle and/or its affiliates 34 公開FAQ https://www.oracle.com/jp/cloud/compute/virtual-machines/migration/faq/
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