Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Kotlinのifを愛でる
Search
okuzawats
March 11, 2022
Programming
0
390
Kotlinのifを愛でる
「明日思わず誰かに伝えたくなる話 フラー x ちゅらデータ合同勉強会」(2022年3月11日)での発表資料です。
okuzawats
March 11, 2022
Tweet
Share
More Decks by okuzawats
See All by okuzawats
カンファレンス参加をいかに正当化するか
okuzawats
0
170
「勉強になった」で終わらせない、ストロングスタイルの勉強会
okuzawats
0
310
10年モノのAndroidアプリのコード品質を改善していく、3つの取り組み
okuzawats
0
1.1k
Androidアプリ開発におけるSonarCloudの活用
okuzawats
0
910
何故、UseCaseは1メソッドなのか
okuzawats
3
1.6k
例外を投げるな、値を返せ
okuzawats
9
7.6k
GitHub ActionsでAndroidアプリのテストを回しまくってたら全プロジェクトのCI/CDが完全停止する寸前だった件
okuzawats
0
450
Say good-bye to Kotlin Android Extensions
okuzawats
0
230
KDoc in a nutshell
okuzawats
0
320
Other Decks in Programming
See All in Programming
Outline View in SwiftUI
1024jp
1
330
Jakarta EE meets AI
ivargrimstad
0
600
flutterkaigi_2024.pdf
kyoheig3
0
150
C++でシェーダを書く
fadis
6
4.1k
Snowflake x dbtで作るセキュアでアジャイルなデータ基盤
tsoshiro
2
520
ヤプリ新卒SREの オンボーディング
masaki12
0
130
CSC509 Lecture 12
javiergs
PRO
0
160
Streams APIとTCPフロー制御 / Web Streams API and TCP flow control
tasshi
2
350
watsonx.ai Dojo #4 生成AIを使ったアプリ開発、応用編
oniak3ibm
PRO
1
140
Micro Frontends Unmasked Opportunities, Challenges, Alternatives
manfredsteyer
PRO
0
110
Generative AI Use Cases JP (略称:GenU)奮闘記
hideg
1
300
Better Code Design in PHP
afilina
PRO
0
130
Featured
See All Featured
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
26
2.1k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
506
140k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
250
21k
Teambox: Starting and Learning
jrom
133
8.8k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
267
20k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
44
2.2k
Building Applications with DynamoDB
mza
90
6.1k
Designing the Hi-DPI Web
ddemaree
280
34k
BBQ
matthewcrist
85
9.3k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
4
130
Transcript
Kotlinのifを愛でる okuzawats 明日思わず誰かに伝えたくなる話 2022/03/11
自己紹介 奥澤(@okuzawats) Androidアプリエンジニ ア@フラー株式会社 テックリード 「Jetpack Composeに よるAndroid MVVMアー キテクチャ入門」の著者
今夜のトピックス 1. 自己紹介 2. なんでKotlinのifを愛でるのか 3. Coding Conventions 4. 事例
5. NG例 6. まとめ
なんでKotlinのifを愛でるのか ifは最も基本的なプログラムの構成要素 ifに思い入れを持ってプログラムを書くことで、他のところもいい感じに書けるようになる(かもしれない) 逆に言うと、ifすら蔑ろにすると他のところも残念なことになりそう(偏見) Coding conventionsを読む習慣を付ける
Coding Conventions Kotlin公式のCoding conventions https://kotlinlang.org/docs/coding-conventions.html AndroidのKotlin style guide https://developer.android.com/kotlin/style-guide
ifに関するCoding conventions AndroidのKotlin style guideには以下の記載がある
ifに関するCoding conventions つまり、 みたいに一行に収まる(三項演算子みたいな)if-elseか、 みたいにブロックを書くかのどちらか。
Kotlin公式のCoding conventionsには明確に書かれてないけどサンプルコードに示されるif-elseはこのスタイルで書かれている
ここまでが前置きで、これを踏まえて愛でていきます。
example.1 ひとつひとつreturnを書 く
example.1 ひとつひとつreturnを書 く 寸評 古き良き書き方実家のような安心感だが、IDEに怒られるのが玉に瑕。 Kotlinのifは値を返す式なので、ifを返せば良い。その方がKotlinらしいコードになる(と思う)。
example.2 ifをreturnする
example.2 ifをreturnする 寸評 直接if-elseの評価結果を返すので、どんな値がreturnされるのかがわかりやすい。 returnの前に早期リターンすることは可能なので、単にif-elseだけ見ていれば良いというわけではないのが玉に瑕。 example.1よりもKotlinらしいコードになった(と思う)。
example.3 ブロックを省略する
example.3 ブロックを省略する 寸評 Kotlin style guideに書かれている書き方(ただし一行に収まる場合)。三項演算子の代わりに使えてしまう。 Kotlinらしい書き方だけど、一行が長くなると改行が欲しくなり、ブロックを足さないといけなくなるのが玉に瑕。
example.4 関数本体を返す
example.4 関数本体を返す 寸評 早期リターンなどが発生し得ない書き方。 if-elseの評価結果が返されるので、どんな値が返されるのかは一目瞭然。 個人的には好き。 行数が少なくなって人類が幸せになる。
example.5 Scalaでみる書き方
example.5 Scalaでみる書き方 寸評 Scalaだとこういう書き方をする気がする(Scalaというか関数型言語?) 個人的にはこの書き方が一番好きだけど、チーム開発だと推しにくい。 example.3、example.4くらいがちょうどいいかもしれない。 書籍Functional Programming Kotlinではこの書き方をしているので、関数型に馴染みがあるとこういう書き方を好むのかもしれない。
NG例
NG1 ブロック省略&改行あり
NG1 ブロック省略&改行あり 寸評 Kotlin style guide違反。 何で違反になっているかはわからない Dangling else?
NG2 ifとelseが非対称
NG2 ifとelseが非対称 寸評 個人的にはNG。if-elseが非対称なので目が滑る。 if-elseを対象的に(同じ書き方で)書きたい。
発表時間の都合で以下略 処理の途中でifを使って副作用のあるコードを実行するパターン 早期リターンするパターン
まとめ Kotlinはifだけ見ても色々な書き方ができる。 Kotlinの言語機能を活かした、Kotlinらしいコードが書けると読みやすいコードになると思う。 自分たちだけの最強のifを見つけよう!