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やらないことを決めると未来が見える!「迷わない」組織になるための マルチプロダクト戦略

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November 21, 2025

やらないことを決めると未来が見える!「迷わない」組織になるための マルチプロダクト戦略

「Yappli」と「Yappli CRM」のマルチプロダクト化が進む中で、機能の重複や開発の優先順位付けに関する迷いが増加しました。この課題を、プロダクトごとの「やること・やらないこと」を定義するプロジェクト「Yappli Value Compass」で解決することを目指しました。

本セッションでは、現状機能の分類から役割の言語化、ユースケースへの落とし込み、そして開発組織における運用まで、迷いを減らすためのルールを整える全プロセスを公開します。
マルチプロダクトを扱うPM、エンジニア、デザイナーなど開発に関わる全てのメンバーへの、明日から活用できる具体的なヒントになればと思います。

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November 21, 2025
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Transcript

  1. やらないことを決めると未来が⾒える!「迷わない」組織になるためのマルチプロダクト戦略 今⽇話す内容 「Yappli Value Compass」と名付けた プロダクト責務の指針 を作成 やったこと 現場の課題感から⼿探りしつつ ボトムアップ

    で考案 進め⽅ やらないこと を通じてプロダクトの ”らしさ” が⾔語化され、迷い が消えた 成果 やらないことを決めると未来が⾒える!「迷わない」組織になるためのマルチプロダクト戦略
  2. やらないことを決めると未来が⾒える!「迷わない」組織になるためのマルチプロダクト戦略 Yappli Yappli WebX Yappli CRM and more 2025年〜 シングルプロダクト時代

    複数のシングルプロダクト時代 マルチプロダクト時代 2021年〜2024年 〜2020年 プロジェクト発⾜の背景:なぜ私たちは迷っていたのか?
  3. やらないことを決めると未来が⾒える!「迷わない」組織になるためのマルチプロダクト戦略 Yappli Yappli WebX Yappli CRM and more 2025年〜 シングルプロダクト時代

    複数のシングルプロダクト時代 マルチプロダクト時代 2021年〜2024年 〜2020年 プロジェクト発⾜の背景:なぜ私たちは迷っていたのか? 今⽇話すのは この辺りの課題
  4. やらないことを決めると未来が⾒える!「迷わない」組織になるためのマルチプロダクト戦略 似たような機能が 各プロダクトにある プロジェクト発⾜の背景:なぜ私たちは迷っていたのか? 顧客の課題を解くのに 「どこで?」と悩むシーンが増えた Yappli CRM Yappli セグメント絞り込みした

    プッシュ通知の送信は どっちから…? Yappli フォーム Yappli アンケート Yappli CRM カスタムフィールド 使い⽅によっては 全部アンケート機能だな… 「複数のシングルプロダクト時代」における課題
  5. やらないことを決めると未来が⾒える!「迷わない」組織になるためのマルチプロダクト戦略 Yappli Yappli WebX Yappli CRM and more 2025年〜 シングルプロダクト時代

    複数のシングルプロダクト時代 マルチプロダクト時代 2021年〜2024年 〜2020年 プロジェクト発⾜の背景:なぜ私たちは迷っていたのか? ここでひとまず 作った機能A 上位互換の機能B AとBどっちを残す? 寄せていく?
  6. やらないことを決めると未来が⾒える!「迷わない」組織になるためのマルチプロダクト戦略 コンパス設計のプロセス STEP2 やらないことの議論 ✅ 約130機能を棚卸し ✅ 似ている機能を把握 ✅ 似ている機能間で責務のすり 合わせ

    ✅ やらないことの整理 ✅らしさの⾔語化 STEP1.5 失敗と再構築 STEP1 現状の可視化と棚卸し 検討チーム 発⾜ ✅ 価値ベースでの⾔語化の失敗 ✅やらないことへの⽅向転換
  7. やらないことを決めると未来が⾒える!「迷わない」組織になるためのマルチプロダクト戦略 Yappli 󰢄 やらないこと 顧客データの詳細管理‧分析 (CRMで担う) マルチチャネルを横断するコンテンツ管理 (アプリ内完結) セグメント管理や誰に‧いつを指定するような施策制御 Yappli

    CRM 󰢄 やらないこと アプリ内UIや体験そのものの設計 (CRMは⾒せ⽅を担わない) データ取得のためのUI (フォームなど) の構築 標準的な指標以外の個別ニーズに応じたデータ分析 グループごとに議論し、それらをまとめることでプロダクトのらしさを⾔語化 コンパス設計のプロセス:ステップ2 やらないことの議論
  8. やらないことを決めると未来が⾒える!「迷わない」組織になるためのマルチプロダクト戦略 策定した「やらないこと」リストをもとに、想定ユースケースを作成 コンパスの活⽤:設計図がもたらした具体的な成果 会員の購⼊履歴(累計購⼊⾦額‧頻度等)を もとにランク分けして出し分けしたい Yappli CRM 実装先 ユースケース セグメントの呼び出し

    購⼊履歴をもとにランクをセグメント Yappli CRM UI設計+表⽰対象の絞り込み セグメント+配信タイミングの決定 Yappli CRM 柔軟なUI設計+データ連携 データの受け取り ⼀部ユーザーにだけ表⽰するクーポンを アプリ内で⾒せたい ⽇付、電話番号、郵便番号etcとしてアプリ 上でフォーム⼊⼒したデータを、分けて外部 (CRM含む)に連携してほしい