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Oracle CloudのOracle Database利用のススメ ~運用・管理~ Part 2

Oracle CloudのOracle Database利用のススメ ~運用・管理~ Part 2

https://oracle-code-tokyo-dev.connpass.com/event/181331/
Oracle CloudでOracle Databaseを利用する際の運用・管理について
ExaCS 、DBCS、Autonomous Databaseを中心に気になる点を解説

Part 1はこちら
https://speakerdeck.com/oracle4engineer/oracle-cloudfalseoracle-databaseli-yong-falsesusume-yun-yong-guan-li-part-1

oracle4engineer

July 29, 2020
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Transcript

  1. 本日のながれ Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 3 前半「運用・管理ポイントのご紹介」

    よく相談されるOracle Cloud上でOracle Databaseを利用する際のポ イントを中心に、運用管理・コスト面での考え方や方法をご紹介 ★前半パートの公開資料はこちら 後半「実際のところどうなの?」 インプリに関わっているメンバーや運用・管理製品に詳しいメンバーを 迎えて、実案件での経験からの話をします Q&A 18:45-18:50 18:50-19:50 19:50-20:00 20:00-20:45 20:45-21:00 オープニング 休憩 質問は随時受け付けます!! zoomの「QA」を クリックして入力してください Twitter ハッシュタグ #oracletechnight
  2. オンプレミスと具体的になにが変わる? – ユーザ認証方式 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates

    6 ユーザ・ アカウント 説明 opc システム管理者アカウント sudoコマンドによりrootに昇格可能 oracle Oracle Database管理者アカウント 直接アクセスすることは不可 opcユーザでsudoコマンドによりrootにスイッチ後、suコマンドでスイッチ grid Grid Infrastructure 管理者アカウント 直接アクセスすることは不可 opcユーザでsudoコマンドによりrootにスイッチ後、suコマンドでスイッチ root システムのroot管理者 opcユーザでsudoコマンドにより、スイッチ oracle grid opc root sudo -s • デフォルトでOSユーザ(opc,oracle,grid,root)が作成され る • これらのアカウントに対して、SSH設定の変更はできない • 新規にユーザを作成することは可能だが、公開鍵認証方式 をパスワード認証方式に変更することは禁止されている オンプレミスの場合 ◼ OSユーザ認証はパスワード認証方 式でも公開鍵認証方式でもどちら でも選択可能 ◼ OSユーザ認証は公開鍵認証 方式 DBCS/ExaCSの場合 oracleユーザ等でサーバへのパスワード認証す るような運用スクリプトを使用している場合は、 改修が必要。 考慮事項
  3. オンプレミスと具体的になにが変わる?– クラウド監視 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 7

    VM(domU) VM(domU) VM(domU) … Oracle Clusterware ASM/DB ASM/DB ASM/DB … ASM Disk Group DATA RECO (SPARSE) InfiniBand Network Client Subnet Backup Subnet 対象コンポーネント • OS、ASM/データベース・インスタンス、Oracle Clusterware 管理作業 • 対象コンポーネントの監視・管理(3rd Party製品導入可能) • 対象コンポーネントへのパッチ適用 対象コンポーネント • ハードウェア(DBサーバ, Storageサーバ、ネットワーク機器など)、 Hypervisor、Firmware、クラウド・サービス 管理作業 • お客様管理対象以外の部分のパッチ適用 • ハードウェア障害対応、ネットワーク関連 お客様: Exadata Cloud Serviceインスタンス Oracle: インフラレイヤ オンプレミスの場合 ◼ OS以上のレイヤだけでなく、ハード ウェアレイヤの監視も必要 ◼ お客様の管理レイヤーはOS以上となる ◼ 3rd Party製品/サービスによる監視も可 能(監視エージェントのインストールは可 能) DBCS/ExaCSの場合 監視設計に基づいた検討が必要 ※詳細は後ほど 考慮事項
  4. オンプレミスと具体的になにが変わる?– パッチバージョン Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 8

    データベースのパッチバージョン インフラレイヤのパッチバージョン オンプレミスの場合 ◼ 任意のパッチバージョンを選択する ことが可能(意図的に古いパッチ バージョンで構築するなど) ◼ 原則的に最新パッチが適用された状態 で初期構築が行われる ◼ 適用可能なパッチバージョンは四半期 毎に更新され、最新バージョンを含めた 3バージョンまでしか適用できない DBCS/ExaCSの場合 オンプレミスのDR環境(Data Guard)として クラウドを利用する場合、この制約によってオ ンプレミス側にパッチ適用が必要になる可能 性がある。また、障害後に再作成が必要に なったがしばらくパッチ適用が不可の場合は、 その間Data Guardが組めなくなる可能性 がある。代替手段として、異機種間の同期が 可能なGoldenGateの利用も検討可能 考慮事項 オンプレミスの場合 ◼ ユーザ要件に応じてパッチ適用を制 御可能(パッチバージョンの固定もし ようと思えばできる) ◼ (ExaCSでは)Oracle管理レイヤーは 四半期毎にメンテナンスが実施される ◼ メンテナンス中のどこかでサーバ再起動 が伴う(ローリングによる再起動となるた めサービス停止は発生しない) DBCS/ExaCSの場合 定期的なメンテナンス(サーバ再起動)が行わ れる運用を意識しておく。 考慮事項
  5. 9 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates オンプレミスと具体的になにが変わる?– 利用開始期間

    • オンプレミスのようにサーバ搬入は必要ない • Cloudコンソールからの操作で容易に作成できる • 作成後の環境状態 ✓ Grid Infrastructureとデータベース1つが構築・起動済み ✓ ファイルシステムもデフォルト構成済み • ExaCSシェイプ毎の作成時間の目安 ✓ BaseまたはQuarter:約4~5h ✓ Half:約6~7h ✓ Full:約8~9h オンプレミスの場合 ◼ 発注から搬入→初期構築後のお 客様引渡しまで数カ月間掛かる場 合もある ◼ DBCSの場合は数時間 ◼ ExaCSの場合は数日でExadata 基盤を利用可能 DBCS/ExaCSの場合 短期間で利用開始できるのは、クラウドな らではのメリット。それを享受するためにも、 DBCS/ExaCSを作成するための準備 (サービス制限の引上げ(ExaCSの場合)、 VCNやサブネットの作成など)を事前に済ま せておく必要がある。 考慮事項
  6. OCI上のリソースの状態/容量/パフォーマンスの監視と通知を管理するサービス • 多数の事前定義済メトリック、カスタム・メトリックも定義可(APIのみ) • データにはコンソール、CLIおよびAPIを介してアクセス可 • 可視化のためのダッシュボード(コンソール) • 各サービス毎に特化した設定済ページ •

    カスタマイズ可能なメトリック・エクスプローラ • クエリ言語(Monitoring Query Language : MQL)による条件設定 • アラームの設定 • 指定条件にメトリックが合致した場合に発報 • OCI通知サービス(OCI Notification)への連携 • OCI Autoscalingへの連携 OCI Monitoring Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 11 Oracle Cloud Infrastructure METRICS ALARMS Notifications CPU: 80 CPU: 90 CPU: 40 CPU: 50 Customer Applications, Services, Resources OCIコンソール 外部モニタリング ツール OCI モニタリング・サービス
  7. OCIや他社サービスではない部分の監視は別途必要 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 12 インフラ

    OS データベース ミドルウェア アプリケーション 監視ツール 監視スクリプト Monitoring システムA in Oracle Cloud システムB in 他社クラウド システムD in オンプレミス システムC in オンプレミス ログ分析製品 インフラ監視ツール ログ収集スクリプト キャパシティ管理 ツール エンドユーザー性 能監視ツール 担当者 担当者 担当者 担当者 OCIや他社サービスはない部分の監視は別途必要 • 例えばComputeやEC2は対応できるが、インストールしたミドルウェアやカスタムアプリ ケーションの監視は別で準備しないといけない さらに、オンプレミスとクラウドとの混在、マルチクラウドとなると複雑に、 昨今では監視だけでなく分析のニーズも
  8. オンプレミス、クラウドどちらも効率的に管理するための要件 全体を最適化する視点が必要では? Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 13

    柔軟な 拡張性 新しいターゲットタイプとツールを統合し 管理体制を拡張 資産全体での IT マネジメント 1つのウィンドウでオンプレミスと クラウド全体でソフトウェアを シームレスに管理 次世代のシステム管理 スマート インサイト 機械学習と分析を使って問題 を予測し、発生する前に対処
  9. どこででも利用できるシステム運用分析の統合SaaS Oracle Management Cloud Copyright © 2020, Oracle and/or its

    affiliates 14 OracleだけでなくNon-Oracleも対 応したフルスタックのマルチクラウド管理 機械学習を利用したゼロエフォートの 分析を実現 各運用データを一緒に分析ができる 統合プラットフォーム APPLICATION TIER MIDDLE AND INTEGRATION TIER DATA / DATABASE TIER VIRTUALIZATION TIER INFRASTRUCTURE TIER END USER EXPERIENCE Unified SaaS Platform Application Performance Monitoring Infrastructure Monitoring Log Analytics IT Analytics
  10. Oracle Management Cloudの提供するサービス Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates

    15 Application Performance Monitoring Infrastructure Monitoring Log Analytics IT Analytics
  11. Oracle環境に特化したシステム全体の運用管理ツール Oracle Enterprise Manager Copyright © 2020, Oracle and/or its

    affiliates 17 オラクルの製品スタックと統合されたプ ラットフォーム Cloud、オンプレミス、ハイブリッド環 境を一括管理 開発~運用のライフサイクルを効率化
  12. Oracle Cloudに簡単にプロビジョニング • Marketplaceにて公開されている Enterprise Managerイメージをそのまま クラウド環境でプロビジョニング • 最新のEMを一時間以内にフルインストール可能 •

    費用はCompute Instanceの利用料のみ • Shapeの選択が可能 • リポジトリデータベースはTDE対応済み、RAC構成を選択可 Enterprise Manager in Oracle Cloud Marketplace Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 18 Spring 2020 Update: EM 13.4-RU2 (stack version 1.1) Database 19.6 (Multitenant with RAC) Oracle Linux 7.7
  13. 単体のデータベースで利用できるパフォーマンス監視 Oracleデータベース内のWebベースのデータベース管理ツールである、Enterprise Manager Express を使用してデータ ベースを監視することができます。 Enterprise Manager Expressを使用したDatabaseの監視 Copyright

    © 2020, Oracle and/or its affiliates 19 https://<IPアドレス>:5500/em • ユーザー : system • パスワード : <インストール時に設定> パフォーマンス機能 • リアルタイム・パフォーマンス監視とチューニング • 履歴パフォーマンスとチューニング • SQL監視(リアルタイムと履歴) • データベース操作の監視 • リアルタイムADDMを含むADDM • アクティブ・セッション履歴(ASH)分析 • 自動および手動SQLチューニング・アドバイザ ※ 11gR2ではEnterprise Manager Database Control
  14. お客様の環境のニーズに合った機能とオファリングの最適な組み合わせができるよう選択肢を提供 OCI Monitoring ≒OCIコンソール • Monitoring • Autonomous Database Sharedのみ事前定義メトリック

    監視 • コンソール • ノードの状態表示 • Autonomous Databaseのみ 「パフォーマンス・ハブ」 Enterprise Manager (EM) • オンプレミス、Oracle Cloud 、 Cloud@Customer のOracle Databaseのシームレスな監視、管理 • 事前定義済みの多様で詳細な メトリック • Exadata/Exadata base Cloud の監視 • 管理機能も多数提供 • 拡張・連携 • 各種プラグイン Management Cloud Services (OMC) • On-p、クラウド、Oracle、Non-Oracleの 各スタックをシングルビューで監視、分析 • 事前定義ダッシュボード • 機械学習を組み込み利用 • SaaSでの提供 • 運用監視に必要なサービスをあわせて利 用可能 • インフラ監視 • エンドユーザ性能、アプリケーション・イ ンフラ監視 • ログ監視、分析 • リソース分析、フォーキャスト • EMとの連携 環境とニーズに合わせて選択 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 20 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates. 対象:Database Service ※2020/07時点
  15. パフォーマンス・ハブ サービスメトリック OCIコンソールでみるOracle Cloud Database Service Autonomous Database Copyright ©

    2020, Oracle and/or its affiliates 22 Enterprise ManagerのパフォーマンスタブをOCIコンソールへ ASH分析、リアルタイムSQLモニタリング、AWRレポートなどが利用可 事前定義済みのメトリックが収集されグラフ化
  16. 検知 Diagnostic Pack (ADDM、ASH、AWR・・・) 修正: Tuning Pack (SQL Tuning Advisor・・・)

    検証: Real Application Testing (SQL Performance Analyzer, …) EMでみるOracle Cloud Database Service 例:性能課題を分析から対処まで Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 25
  17. OMCでみるOracle Cloud Database Service サービスを組み合わせたダッシュボード 27 オンプレミス、クラウドによらずデータベースの状態を集約して監視します すべてのOracle DBのステータスや アラートの発生状況

    Oraエラーの発生状況や 一般的なエラー種別 Oracle DBのバージョン チェックポイントやログの発生状況 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates
  18. お客様の環境のニーズに合った機能とオファリングの最適な組み合わせができるよう選択肢を提供 OCI Monitoring ≒OCIコンソール • Monitoring • Autonomous Database Sharedのみ事前定義メトリック

    監視 • コンソール • ノードの状態表示 • Autonomous Databaseのみ 「パフォーマンス・ハブ」 Enterprise Manager (EM) • オンプレミス、Oracle Cloud 、 Cloud@Customer のOracle Databaseのシームレスな監視、管理 • 事前定義済みの多様で詳細な メトリック • Exadata/Exadata base Cloud の監視 • 管理機能も多数提供 • 拡張・連携 • 各種プラグイン Management Cloud Services (OMC) • On-p、クラウド、Oracle、Non- Oracleの各スタックをシングルビューで 監視、分析 • 事前定義ダッシュボード • 機械学習を組み込み利用 • SaaSでの提供 • 運用監視に必要なサービスをあわせて 利用可能 • インフラ監視 • エンドユーザ性能、アプリケーショ ン・インフラ監視 • ログ監視、分析 • リソース分析、フォーキャスト • EMとの連携 環境とニーズに合わせて選択 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 28 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates. Autonomous Database以外 は現在監視の仕組みの検討要 Exadataを監視 Oracle Databaseをディープに 監視、活用 省力で他のスタックも含めた 統合的、高度な監視、分析 対象:Database Service ※2020/07時点
  19. Oracle CloudのOracle Databaseの監視はどうする? – 監視設計と監視ツール Copyright © 2020, Oracle and/or

    its affiliates 29 コンサルによる監視設計検討例 運用管理者 DBCS/ExaCS Compute VCN FastConnect EMCC Oracle Management Cloud Monitoring Service 3rd Party 監視ツール/サービス 監視分類 死活監視 エラー監視 リソース監視 領域監視 性能監視 ジョブ監視 メール SNMP メール メール ①監視構成 ②監視ツール/サービス ③連携/通知方法 ④監視分類 ⑤監視ツール/サービスダウン時の対応方法
  20. Oracle CloudのOracle Databaseの監視はどうする?– クラウドでの監視構成 Copyright © 2020, Oracle and/or its

    affiliates 30 監視構成例#1 運用管理者 DBCS/ExaCS EMCC メール(ジョブ実行や 閾値監視) メール Notification Service 監視 cronによるメール通知 自動バックアップ通知 構成の特徴 ✓ 運用管理者へはすべてメール通知(宛先は運用管理者のML) ✓ コンポーネント毎にメール通知設定が必要 ✓ EMCCマーケットプレイスを利用 ✓ ExaCSに対して必要となる監視内容(監視項目や閾値)の精査を実施
  21. Oracle CloudのOracle Databaseの監視はどうする?– クラウドでの監視構成 Copyright © 2020, Oracle and/or its

    affiliates 31 監視構成例#2 運用管理者 DBCS/ExaCS EMCC 通知 監視 (DBレイヤ) Datadog APサーバ 監視(OSレイヤ) 監視 ログファイル連携 構成の特徴 ✓ DBレイヤの監視にEMCCを利用 ✓ EMCCマーケットプレイスを利用 ✓ 各コンポーネントの監視をDatadogで行い、PagerDuty経由で通知(SIerが設計) PagerDuty 通知
  22. Oracle CloudのOracle Databaseの監視はどうする?– EMCCマーケットプレイス Copyright © 2020, Oracle and/or its

    affiliates 32 実際に使われているの? メリット ✓ EMCC構築が簡単(リポジトリデータベース作成やパッチ適用も事前に実施済みのため、ターゲット登録する のみで利用可能) ✓ Computeのバックアップ方法(イメージコピーなど)をそのまま流用可能 デメリット ✓ ある程度複雑な要件(ネットワークセグメントを複数利用する場合など)がある場合は、マーケットプレイスでは 対応できない ✓ 現時点ではバージョンアップなどに関する実績が乏しい コンサル支援案件では利用することが多いです。
  23. 稼働中のシステムでスケーリングって実際どうなの?– 検討内容 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 34

    Peak 60 Buffer 30 60 Bursting CPUリソース割り当てを、1秒単位で必要な時に必要な分 だけ柔軟に増やすことが可能(最低単位は60秒/上限は シェイプに依存) • オンプレミスの場合、ピーク時+α(buffer)に合わせたリソースとライセンス が必要 動的に変更可能 • 一時的に割り当てられたCPUを動的にデータベースで利用可能 (CPU_COUNT未設定の場合) • インスタンス・ケージング(CPU_COUNT)設定をしている場合、明示的 な設定値に基づくため、割り当て変更後にDBのCPU_COUNTを変更 する必要あり • コンソールやCUIで設定可能 オンプレミスの場合 ◼ 基本的には動的なCPU数変更は できない ◼ 動的にCPU数を変更可能 ◼ 変更時に既存プロセスなどには影響し ない DBCS/ExaCSの場合 CPUリソースの効率化を図るためには、 スケールアップ/スケールダウンを実施する タイミングを検討する必要がある。 考慮事項
  24. 稼働中のシステムでスケーリングって実際どうなの? – 実案件でのご質問 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates

    35 サーバのCPU負荷が高い状況下でも、OCPU数の変更は耐えられ ますか? 処理が中断することはないですよね? OCPU数の変更によって処理が中断することはありません。 ただし、OCPU変更処理にも数分程度の時間が掛かりますので、極端 に頻繁なOCPU数変更は避けた方が無難です。
  25. 稼働中のシステムでにスケーリングって実際どうなの? – 実案件でのご質問 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates

    36 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 最大値 / us 最大値 / sy CPU使用率 OCPU=3 若干SYSのCPU使用率が増加 (セッション数に対してOCPU数が 少ないため、context switchが より多く発生している可能性あり) セッション数に対してOCPU数 が多くなったため、全体的な CPU使用率が低下 ✓ DBサーバが高負荷(CPU使用率100%)の状態で、OCPU変更によって処理が異常終了しないことを確認 ✓ OCPU数変更には若干時間(数OCPUであれば数分程度)が掛かる OCPU=3→2 OCPU=2→3 1CPUを占有する処 理を6セッションで実施 OCPU=3→4 (%) (時間)
  26. システム安定運用とクラウドコスト最適化のために クラウドのための運用監視 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 38

    ➢ ➢ 各サービスを組み合わせて構築する クラウドシステムの監視はユーザで実施 ➢ ➢ 適正なクラウド利用のためには 常時リソース使用量の監視が必要
  27. データベースリソースの期間分析 データベース・リソース・アナリティクス Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 40

    全データベースのリソース状況、利用傾向(予測)を 把握することで、現実的、効率的なキャパシティ計画 を支援 ベンダーをまたいだ データベースの監視 CPU、メモリーの利用率トレンドを予測 この場合、180日後、CPU or メモリーの負荷が高くな る可能性がある データベース内の領域使用量(タイルサイズ)と増減量 (タイル色) 選択したデータベースの領域使用履歴、予 測も可能 表領域別の内訳
  28. ホストを横ぐしに使用状況を把握することで、ムダがない キャパシティ計画を支援 • VMも対象 • ドリルダウンで詳細分析(予測) 現在のリソース使用状況分析と将来予測で効率的なリ ソース利用計画を支援 ホストもアプリケーションサーバーも リソース・アナリティクス

    41 アプリケーション全体で分析 ヒープ、メモリ、CPUの利用はどのサーバーで最も利用 されているか 選択したアプリケーション全体で分析 ヒープ、メモリ、CPUの利用傾向と将来予測 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates
  29. システム全体の構成例があれば知りたい Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 43 ◼

    コンサル支援案件から3つの構成例 ◼ 現在のOCI構成のトレンド ✓ マルチクラウド案件(AWS, Azureなど)も徐々 に増えてきている ✓ 東京リージョンと大阪リージョンを活用する案件 も増えてきている ✓ OCIとの接続はFastConnectを利用する案 件が多い ✓ 監視サービスはSIer様毎に得意としているサー ビスを利用されている印象
  30. システム全体の構成例があれば知りたい Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 44 OCI構成例#1

    東京リージョン VCN Object Storage Client Subnet Service GW Backup Subnet Database System Azure Private Subnet #1 Private Subnet #2 Public Subnet #1 Load Balancer Internet GW Virtual Machine File Storage EMCC 他社SaaS Dynamic Routing GW データセンター Customer Data Center FastConnect ① ① マルチクラウド構成(Azureと Database Systemの連携) ② 外部クラウドサービス(SaaS)との 連携(Internet GW経由でイン ターネットからのアクセスを許可) ③ 監視サービスとしてEMCCを利用 (ジョブ管理ツールとしても利用) ② ③
  31. システム全体の構成例があれば知りたい Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 45 OCI構成例#2

    東京リージョン VCN Private Subnet#1 File Storage Load Balancer Client Subnet Backup Subnet Database System Private Subnet #2 Private Subnet #3 Database System Dynamic Routing GW Virtual Machine Virtual Machine Virtual Machine APサーバ群 Object Storage Service GW データセンター Customer Data Center FastConnect ① 監視はデータセンターから実施 (3rd Party製品を利用) ② 定期的なメンテナンスに柔軟に 対応するため、同一リージョン内 でのData Guard構成 ③ Database SystemのData Guardのロールに応じた接続先 変更 ① ② ③
  32. システム全体の構成例があれば知りたい Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates 46 OCI構成例#3

    東京リージョン VCN Client Subnet Backup Subnet Database System Private Subnet #2 Private Subnet#1 Private Subnet #3 VM EMCC データセンター Customer Data Center Dynamic Routing GW VM VM VM APサーバ群 Load Balancer Object Storage Service GW FastConnect 大阪リージョン VCN Client Subnet Backup Subnet Database System Private Subnet #2 Private Subnet#1 Private Subnet #3 VM EMCC Dynamic Routing GW VM VM VM APサーバ群 Load Balancer Object Storage Service GW FastConnect ① 複数リージョン(東京リージョンと 大阪リージョン)を利用 ② DR対応とメンテナンス対応を実 現するため、リージョン間のData Guard構成(一方のリージョンが 更新系、他方のリージョンが参照 系になる) ③ Database Systemだけではな く、APサーバ間もデータ同期 ④ リージョン間の切り替えはすべて 自動化 ⑤ Database Systemの監視は リージョン毎のEMCCを利用 ① ② ③ ④ ⑤ ⑤
  33. 過去のTechNightセッション資料(7/29分は後日掲載予定/過去資料復旧中) ダウンロードサイト https://www.oracle.com/jp/database/events-docs/001/ TechNight アーカイブ資料と お役立ち情報 Copyright © 2020, Oracle

    and/or its affiliates 津島博士の パフォーマンス講座 しばちょう先生の 試して納得! DBAへの道 もしも みなみんが DBをクラウドで 動かしてみたら 基本からわかる! 高性能×高可用性 データベースシステム の作り方 https://blogs.oracle.com/otnjp/shibacho-index https://blogs.oracle.com/otnjp/tsushima-hakushi-index https://blogs.oracle.com/otnjp/minamin-cloud-index https://blogs.oracle.com/otnjp/kusakabe-index
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