Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
生産性可視化へのコミット
Search
uncle
October 18, 2023
Technology
0
1.2k
生産性可視化へのコミット
開発生産性向上へのコミットについて理解してもらうためのスライドテンプレート
uncle
October 18, 2023
Tweet
Share
More Decks by uncle
See All by uncle
Cloudflare Workers Plugin for PipeCD
ouchi2501
0
450
AI Agent系IDEを使って 開発生産性を爆アゲする
ouchi2501
1
200
開発生産性と Security Shift Left
ouchi2501
0
740
Fixing For Loops in Go 1.22
ouchi2501
0
1.1k
開発生産性向上へのコミットについて理解してもらうためのスライドテンプレートを作った話
ouchi2501
1
580
fourkeys基盤を構築した話
ouchi2501
3
10k
Other Decks in Technology
See All in Technology
プロダクト負債と歩む持続可能なサービスを育てるための挑戦
sansantech
PRO
1
1.1k
Android Studio Otter の最新 Gemini 機能 / Latest Gemini features in Android Studio Otter
yanzm
0
460
Bedrock のコスト監視設計
fohte
2
250
スタートアップの事業成長を支えるアーキテクチャとエンジニアリング
doragt
1
9k
adk-samples に学ぶデータ分析 LLM エージェント開発
na0
3
820
AWS re:Invent 2025 で頻出の 生成 AI サービスをおさらい
komakichi
3
240
type-challenges を全問解いたのでエッセンスと推し問題を紹介してみる
kworkdev
PRO
0
110
その意思決定、まだ続けるんですか? ~痛みを超えて未来を作る、AI時代の撤退とピボットの技術~
applism118
42
24k
持続可能なアクセシビリティ開発
azukiazusa1
6
350
AS59105におけるFreeBSD EtherIPの運用と課題
x86taka
0
280
巨大モノリスのリプレイス──機能整理とハイブリッドアーキテクチャで挑んだ再構築戦略
zozotech
PRO
0
380
研究開発部メンバーの働き⽅ / Sansan R&D Profile
sansan33
PRO
3
21k
Featured
See All Featured
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
274
41k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
38
2.9k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
273
27k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1032
470k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
132
19k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
45
8.1k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
46
7.8k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
57
6.1k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
Done Done
chrislema
186
16k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
65
8k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
11
940
Transcript
生産性向上へのコミット templateです 自身の会社や事業部にあわせて適宜修正して使用してください
背景 • 業務の加速 ◦ 現代のビジネス環境では技術の進化と競争が激化している ◦ 開発生産性はビジネスの成否に大きな影響を与える要素となっている • 労働人口の減少 ◦
IT業界は需要は増加傾向にあるが、人材の供給が追いついておらず、優秀な人材の確保の難易 度は年々上がっている ◦ 1人あたりの生産性の向上が求められる時代
課題 チームに応じて追記してください
生産性向上の重要性 • 利益率の向上 ◦ 開発生産性が高いほど、 1人あたりの成果物が増える ◦ 開発原価の削減、利益率の向上 • 市場競争力の向上
◦ 開発速度向上により市場に価値を届ける速度の向上 ◦ 速度が上がった分の余剰時間を別の施策、品質の向上に向けられる • 保守コストの削減 ◦ 品質の向上により、障害対応に関わる時間の削減 ◦ 顧客との信頼性、エンゲージメントの向上
ソフトウェアデリバリ のパフォーマンスは 組織全体の業績に重要 な影響を及ぼす (LeanとDevOpsの科学より)
LeanとDevOpsの科学 • LeanとDevOpsの原則を科学的な視点から探求 • より高頻度でデプロイしている組織ほど、組織パフォーマンスが高い • 継続的なインテグレーションとデリバリーを活用した効果的なソフトウェア開発サイ クルの確立 • データ駆動のアプローチに基づいてプロセスを改善する方法
• etc…
生産性の可視化 • DevOps Research and Assessment(DORA) ◦ 学術的な手法を用いてソフトウェア開発やデリバリー状況を改善することを目指す研究プロジェクト ◦ LeanとDevOpsの科学は2014~2017年のState
of DevOps Reportをまとめたもの ▪ https://cloud.google.com/devops/state-of-devops ◦ 2018年にGoogleが買収 • FourKeys ◦ DORAが提唱する4つのデリバリパフォーマンスを示す 4つの指標 ▪ 変更のリードタイム、デプロイ頻度、変更失敗率、平均修復時間 • SPACE ◦ https://www.microsoft.com/en-us/research/publication/the-space-of-developer-productivity-ther es-more-to-it-than-you-think/
継続的デリバリ • 自動化 ◦ ビルド、テスト、デプロイのプロセスを自動化し、人的エラーを削減 • 持続可能性 ◦ いつでもリリース可能な状態を維持し、急いで修正やリリースを行う必要を無くす •
テストと検証 ◦ 自動化されたテストと検証を通じて品質を確保 • リリースの高速化 ◦ 新機能や修正を素早くユーザーに提供
継続的デリバリ PipeCD @CyberAgent ご検討いただけると幸いです
システムアーキテクチャ • 疎結合アーキテクチャ ◦ テスト容易性 ◦ デプロイ容易性 ◦ <チーム間のコミュニケーションをさほど要さずに、設計からデプロイまでの作業を完遂できる能力 >
を促進する アーキテクチャ ◦ 疎結合のアーキテクチャの目的は「組織内でのコミュニケーションの処理能力を、実装レベルの細 かな意思決定に関するやり取りで使い切っ たりせず、より高次な共通の目標やその達成方法に関 する議論に使えるようにすること」
情報セキュリティ • ソフトウェアのデリバ リのプロセスに組み込む • 情報セキュリティの対策をソフトウェア開発ライフサイクルの早い段階で対処する場 合、デリバリのパフォーマンスに加えてセキュリティの質も上がる • デリバリパフォーマンスの高い組織では、セキュリティの問題の修正の所要時間が 短い
期待される効果 • "LeanとDevOpsの科学(Accelerate)"によれば、高成績組織は以下の成果を示し ている ◦ リリースの高速化 ▪ デプロイ頻度が46倍 ▪ コミットからデプロイまでのリードタイムは
1/440 ◦ 障害対応時間の削減 ▪ 平均復旧時間は1/170 ▪ 変更失敗率は1/5
潜在的なリターンの計算 不必要なやり直し作業を回避して年間で得られる価値を計算 年間で回避され る不必要な再作 業のコスト エンジニア組織 の規模 平均給与 福利厚生の乗数 不必要なやり直しに
費やした時間の割合 年間で回避され る不必要な再作 業のコスト エンジニア組織 の規模 不必要なやり直しに 費やした時間の割合 6,000,000 1.2(120%) 720万円 100 0.01(2%)
潜在的なリターンの計算 再投資による潜在的な付加価値を計算 年間で回避され る不必要な再作 業のコスト エンジニア組織 の規模 収益を生み出す 仕組み 再投資による潜
在的な付加価値 新機能に再投資 できる時間 組織内の 事業分野 アイデアの 成功率 収益を生み出す 仕組み 事業分野ごとの 実験の頻度 アイデアの インパクト 事業規模 40000000 80万円 0.02(2%) 1 (1つの事業をし ている) 1/3 40,000,000 12 (12experiments/ year) 1% 1,000,000,000
年間のダウンタイムのコストの計算 潜在的なリターンの計算 変更障害率 平均復元時間 年間の ダウンタイム コスト デプロイ頻度 停止コスト 7.5%
4 hour 300,000,000 200 (200 deploy/year) 5,000,000
すべてを足す 潜在的なリターンの計算 再投資による潜 在的な付加価値 年間の ダウンタイム コスト 年間の ダウンタイム コスト
年間で回避され る不必要な再作 業のコスト 800000 300000000 308,000,000 7200000
投資額の計算 ROIの計算 システム費用 開発チームの 習得運用コスト 年間の 投資額 開発生産性の 取り組みに使う 人件費
500000 500000 4,000,000 3000000
投資額の計算 ROIの計算 投資額 投資額 ROI リターン 5,000,000 5,000,000 76 308,000,000
参考 LeanとDevOpsの科学 https://book.impress.co.jp/books/1118101029 計算式 https://cloud.google.com/resources/roi-of-devops-transformation-whitepaper
さいごに • 継続的な改善が生産性向上の鍵であることが明らかである • 組織はデータドリブンなアプローチを採用し、プロセスとカルチャーの改善に取り組 むべきである • 開発生産性へのコミットメントはビジネスの成功に不可欠 • 事業の競争力を維持し、成長に貢献できる開発組織に