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「タコピーの原罪」から学ぶ間違った”支援” / the bad support of Tak...
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piyonakajima
October 24, 2025
Technology
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230
「タコピーの原罪」から学ぶ間違った”支援” / the bad support of Takopii
2025.10.24
https://engineers-anime.connpass.com/event/367547/
piyonakajima
October 24, 2025
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Transcript
2025/10/24 アニメから得た学びを発表会 タコピーの原罪から学ぶ 間違った”支援” piyonakajima
@piyonakajima 会社:通信事業会社&その子会社兼務 仕事:アジャイル受託開発による新規事業創出支援 0->1特化型PdM(元々はエンジニア) その他: アジャイルコミュニティにて フレームワークを歌にして会社のYouTubeチャンネルに掲 載 アニメは初心者
最近のマイブーム ランニングアニメ
ランニングアニメとは ランニングマシーンにiPadを置く アニメを見ながら走る 6月〜開始 ・痩せる(3kg減) ・ストレス発散・肩こり解消 ・学びがある ・続きが気になるので楽しい、継続する
ランニングアニメ遍歴(6月〜現在 葬送のフリーレン タコピーの原罪 リコリス・リコイル ウェンズデー(洋ドラマ) 響け!ユーフォニアム1期 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。←今2話
アニメか得た学びを発表会 タコピーの原罪から学ぶ 間違った”支援” piyonakajima
仕事で支援してますか?
エンジニアとしての「支援」とは? - いろんな支援がありますよね - コンサルティング - 他社企業のDX支援、内製化支援 - 同じ企業における他部署支援 -
後輩/部下の指導 - 自社SaaS:顧客業務の効率化支援 etc.etc. チームトポロジー - 4つのチームタイプがある - 自社サービス/受託関係なく「支援」するチームがある エンジニアは常に誰かの「支援」をしている https://speakerdeck.com/miholovesq/team-topologies-with-platform-engineering?slide=19
タコピーの原罪 2021年12月少年ジャンプ+にて連載 2025年6月Webアニメ化 ハッピー星からやってきたタコピーは、地球で出会っ た少女しずかを笑顔にしようとする。 しかし、彼女の周りには思いがけない悲しみや葛藤 があり、タコピーはその現実に直面する。 何度も失敗しながらも、タコピーは本当の「ハッピー」 とは何かを学んでいく。 ©タイザン5/集英社「タコピーの原罪」製作委員会
注意書き ネタバレしない程度に書きますが ネタバレになってたらすみません
タコピーの原罪(公式Webページより)
タコピーの原罪(公式Webページより)
前置き 本作で扱われる「いじめ」は複雑な要因から成り立つもの 現実本人同士の会話だけでは解消できない場合がある ただしタコピーの「誤った支援」は エンジニアがやりがちで再現性がある
Case Study: タコピーは「喧嘩した」しずかにハッピー道具を与える →ハッピー道具の副作用で悲劇が生まれる タコピーの原罪より
仮説的推論 顧客は「価値の仕様」ではなく、「洞察」にお金を払う 医師の診断と治療の違いに見る、「アブダクション」のプロセス https://logmi.jp/main/social_economy/326597
Case Study: タコピーは「喧嘩した」しずかにハッピー道具を与える FACT INSIGHT FORESIGHT しずかが喧嘩をしたと言っている しずかの顔の色がいつもと違う しずかは喧嘩をした(そのまま) 人間は喧嘩すると顔の色が変わる
仲直りをする道具を渡せば 問題が解決する
Case Study: タコピーは「喧嘩した」しずかにハッピー道具を与える FACT INSIGHT FORESIGHT しずかが喧嘩をしたと言っている しずかの顔の色がいつもと違う しずかは喧嘩をした(そのまま) 人間は喧嘩すると顔の色が変わる
仲直りをする道具を渡せば 問題が解決する 実際しずかはひどいいじめを受けている その結果、 暴力を振るわれ顔色が変わる程 怪我をしている しずかは精神的苦痛を負っている 異星人なので人間の怪我に対する知識がない 彼女の感情やpain pointに気がついていない 「ハッピー道具の提供」しか頭にない 彼女の課題に目が向いていない FACTの収集が圧倒的に足りていない! その結果、Insightが浅くなっている
タコピーは何も解っていなかった ソリューション(ハッピー道具)ありきで、 ユーザ(しずか)の課題に目を向けていなかった
顧客のFACTを知らずに誤ったFORESIGHTを導出する例 業務が輻輳し人手不足で困っている 適切な生成AIのプロンプトを作ろう 業務で何が起きているのかわからない ダッシュボードを作ろう 本当にそれで解決するの? 表面的な課題によるソリューション提案は逆効果 FACTを調べて観察して集める必要がある ※AIとダッシュボードをdisってるわけじゃないです
まとめ 「タコピーの原罪」のタコピーの間違った支援を紹介 間違っていたポイント - FACT(一次情報)を調べない、knowledgeもない、理解しようとしない - FACTが浅いのでInsightも浅い - その結果、誤ったForesight(ハッピー道具)を提案する これはエンジニア(というかIT業界)でも再現性のある誤り
何を作るかの前にFACTを知る必要がある
じゃあどうやって?
オープニングテーマ曲 “苦しいとか寂しいとか素直に言えたなら魔法なんていらないよ ” ハッピーラッキーチャッピー/ ano 銀の弾丸はない FACT集めには、 心理的安全性のある 場づくりと対話が重要 そもそも時間がかかる
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タコピーがしずかに変身する まりなに虐められ「怖い」を知る エスノグラフィー(参与観察) 同じ状況におかれて 彼女の「怖い」という感情を体験する これがきっかけでタコピーは 少し彼女に寄り添った行動ができるようになる