Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話
Search
Sponsored
·
Ship Features Fearlessly
Turn features on and off without deploys. Used by thousands of Ruby developers.
→
ponyo877
February 18, 2026
Technology
0
140
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話
ponyo877
February 18, 2026
Tweet
Share
More Decks by ponyo877
See All by ponyo877
全てGoで作るP2P対戦ゲーム入門
ponyo877
3
1.9k
filesystem風チャットchatsh開発で学んだGoの便利package紹介
ponyo877
1
340
Go言語の2Dゲームエンジン Ebitengineの紹介
ponyo877
2
160
OGPer あなたのサイトに簡単にOGPを付けよう
ponyo877
0
63
ISUCON14感想戦で85万点まで頑張ってみた
ponyo877
1
1.2k
Goのwasmで笑い男に挑戦してみた
ponyo877
1
220
GoのWasmでのWebRTC P2Pの検証+α
ponyo877
0
130
Ebitengineの1vs1ゲーム WebRTCの活用
ponyo877
0
720
GoのWasmでWebRTC P2Pで通信する
ponyo877
0
550
Other Decks in Technology
See All in Technology
#23 Turing × atmaCup 2nd 6th Place Solution + 取り組み方紹介
yumizu
0
140
1,000 にも届く AWS Organizations 組織のポリシー運用をちゃんとしたい、という話
kazzpapa3
1
250
登壇駆動学習のすすめ — CfPのネタの見つけ方と書くときに意識していること
bicstone
3
200
Oracle Cloud Observability and Management Platform - OCI 運用監視サービス概要 -
oracle4engineer
PRO
2
14k
GitHub Copilot CLI を使いやすくしよう
tsubakimoto_s
0
170
Claude_CodeでSEOを最適化する_AI_Ops_Community_Vol.2__マーケティングx_AIはここまで進化した.pdf
riku_423
2
650
"共通化"と"Embed"のブレンドでスケール可能な運用を!M&Aを支えるGENDA SREの実践 / GENDA Tech Talk #3
genda
0
170
AIエージェントに必要なのはデータではなく文脈だった/ai-agent-context-graph-mybest
jonnojun
1
600
新規事業開発でのAWS活用
amixedcolor
1
160
Agent Skils
dip_tech
PRO
0
170
Oracle Database@Azure:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
3
620
OCI Database Management サービス詳細
oracle4engineer
PRO
1
7.5k
Featured
See All Featured
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
120k
Side Projects
sachag
455
43k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
47
8k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
96
14k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
74
5k
Faster Mobile Websites
deanohume
310
31k
The Mindset for Success: Future Career Progression
greggifford
PRO
0
250
Are puppies a ranking factor?
jonoalderson
1
3k
Mozcon NYC 2025: Stop Losing SEO Traffic
samtorres
0
150
Building AI with AI
inesmontani
PRO
1
720
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
10
1.1k
Accessibility Awareness
sabderemane
0
63
Transcript
フルスタック Goでスコア改ざんを防いだ話 2026-02-18 | golang.tokyo #43 ぽにょ / ponyo877
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 2 / 17
自己紹介 ぽにょ / ponyo877 • GoでSaaSを作るエンジニア • X:@ponyo877 • GitHub:@ponyo877 • 好きなもの:映画館のポップコーン • 趣味:個人開発
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 3 / 17
今回のテーマ・話すこと 「Ebitengine」で作った「オンラインランキング付きのゲー ムのスコアの改ざん防止 」をする時に「クライアントとサー バも同じGoのコードを共有 」した多分レアな事例
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 4 / 17
作ったもの ”Ebitengineでオンラインランキング付きのゲームを作った際に...” Ebitengineとは?
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 5 / 17
Ebitengine Go製の2Dゲームライブラリ
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 6 / 17
Ebitengine ゲーム状態の更新のUpdateと画面描画のDrawを実装すればゲームが作れる
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 7 / 17
作ったもの Ebitengineのサンプルゲーム Flappy Gopherにオンラインランキングを付けた
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 8 / 17
課題:ブラウザゲームのスコア改ざん { ”score”: 10 999999 } > curl -X POST -d {“score”: 999999} https://api... 開発者ツールなどでAPIは丸見え、書き換えて送信すれば簡単に改ざんできる
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 9 / 17
解決策:スコアではなく操作履歴を送る { “score”: 999999 } { “jumpHistory”: [ 736, 1440, 2816 ] } POST /score POST /history
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 10 / 17
チート対策フロー図 | 土管の位置決め 土管シード 生成 ゲームスタート依 頼 土管シード 土管シードで発生させた乱数を使っ て土管の隙間の位置を決める 土管の隙間生成乱数のseedをサーバで発生させ、サーバで管理(元はseedなし)
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 11 / 17
チート対策フロー図 | ジャンプ履歴の蓄積と送信 ゲームスタート! ジャンプ x n回 ジャンプのタイミングをブラウザに蓄積 jumpHistory.append(X) >< Hit x=10 x=22 x=49 x=41 ジャンプ履歴 [10, 22, 41, 49] 60FPSで動いているタイマーのどの時点でジャンプしたかを記録し最後に送信
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 12 / 17
チート対策フロー図 | サーバでシミュレーション ゲーム終了 スコア保存完了 >< Hit x=10 x=22 x=49 x=41 シミュレーション → スコア計算 ジャンプ履歴 [10, 22, 41, 49] ※ ここでゲーム開始・終了時間から プレイ時間を算出→検証もやっている クライアントと同じゲームロジックを早回しして再現、サーバ側でスコア計算
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 13 / 17
クライアント /サーバーでロジック共有 クライアントのゲームループ サーバでの検証 ゲームの状態 衝突計算 Browser WebAssembly Ebitengine Cloudflare Workers syumai/workers D1 common package
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 14 / 17
commonパッケージで共有するもの ゲームの状態を表す構造体 • キャラクタの現在座標と速度 • 土管の隙間の配置 ゲームの状態から計算する以下のメソッド 衝突判定するメソッド スコア判定するメソッド
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 15 / 17
サーバーサイドシミュレーション(コード) ゲーム開始時に出した土管シードから生成した乱 数で土管の隙間の位置を計算 LOOP: 下向きの速度から次のy座標を計算 重力加速度による下向きの速度を加える IF ジャンプ: 上向きの速度を加える IF 土管に衝突: 潜った土管の数がスコアになる RERURN
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 16 / 17
追加の防止策 | プレイ時間検証 早すぎる ☺適切なプレイ時間☺ 遅すぎる 時間かけて攻略することの防止 ゲーム速度を落としの防止 60FPSでの最速の終了時間 30FPSでの最遅の終了時間 防止策の強化としてプレイ時間の検証も併せて実施 開始・終了時にクライアントからリクエストを遅らせサーバ側でプレイ時間を計算し適切 なプレイ時間か検証 time
フルスタックGoでスコア改ざんを防いだ話 | ponyo877 2026-02-18 | golang.tokyo #43 17 / 17
まとめ ブラウザゲームのスコア改ざん問題を以下の解決策で防いだ • スコアではなくjumpHistoryを送信 • サーバー側でシミュレーション クライアントとサーバでのGoのコード共有というレア実装で実現できた 理論的な詳細はZennにまとめの記事があり ブラウザゲームでハイスコアに挑 戦!https://flappy-ranking.pages.dev