Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Storybook との上手な向き合い方を考える
Search
Rintaro Itokawa
November 22, 2024
Technology
8
6.2k
Storybook との上手な向き合い方を考える
JSConf JP 2024 にて登壇した資料です。
スピーカーノートはこちら -> マダナイヨ
Rintaro Itokawa
November 22, 2024
Tweet
Share
More Decks by Rintaro Itokawa
See All by Rintaro Itokawa
oxc は次世代のJSツールチェイン開発基盤になり得るか
re_taro
5
2.5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
モバイルアプリ研修
recruitengineers
PRO
5
1.7k
なぜSaaSがMCPサーバーをサービス提供するのか?
sansantech
PRO
5
1.2k
攻撃と防御で実践するプロダクトセキュリティ演習~導入パート~
recruitengineers
PRO
3
1.8k
ガチな登山用デバイスからこんにちは
halka
1
200
TypeScript入門
recruitengineers
PRO
35
11k
カミナシ社の『ID管理基盤』製品内製 - その意思決定背景と2年間の進化 #AWSUnicornDay / Kaminashi ID - The Big Whys
kaminashi
3
720
生成AI時代のデータ基盤設計〜ペースレイヤリングで実現する高速開発と持続性〜 / Levtech Meetup_Session_2
sansan_randd
1
110
【 LLMエンジニアがヒューマノイド開発に挑んでみた 】 - 第104回 Machine Learning 15minutes! Hybrid
soneo1127
0
240
Figma + Storybook + PlaywrightのMCPを使ったフロントエンド開発
yug1224
10
3.6k
AWS環境のリソース調査を Claude Code で効率化 / aws investigate with cc devio2025
masahirokawahara
2
1k
Jaws-ug名古屋_LT資料_20250829
azoo2024
3
210
AI時代にPdMとPMMはどう連携すべきか / PdM–PMM-collaboration-in-AI-era
rakus_dev
0
250
Featured
See All Featured
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
44
2.5k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
126
53k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
77
5.9k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.5k
Bash Introduction
62gerente
614
210k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
185
54k
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
50k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
Faster Mobile Websites
deanohume
309
31k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
26
1.9k
BBQ
matthewcrist
89
9.8k
Transcript
Storybook との上手な向き合い方を考える りんたろー / re-taro Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf
JP 2024 1 / 28
自己紹介 りんたろー 三重県の高専で半導体を学んでいます 緑色の会社にて今はバイト、来春からちゃんと働き ます Twitter: @re_taro_ GitHub: re-taro すきなこと
開発者体験に思いを馳せること Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 2 / 28
話すこと 僕の考える Storybook と上手に向き合う方法 話さないこと 話せないこと その具体的な方法 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23
| JSConf JP 2024 3 / 28
突然ですが Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 4 /
28
zero-config 好きですか? Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 5
/ 28
zero-config の嬉しさ PoC を作る時 社内ツールをリポジトリ区切ってシュッと作る時 などなど... Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 |
JSConf JP 2024 6 / 28
なぜ zero-config の話をしたのか Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024
7 / 28
Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 8 / 28
Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 9 / 28
今日はそんな Storybook のお話をします Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024
10 / 28
Storybook という選択 レビュアーとの疎通を取るため view の実装に集中するため ブラウザ上で実行されるユニットテストを効率的に書くため などなど... Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23
| JSConf JP 2024 11 / 28
Storybook という選択の光 pnpm dlx storybook@latest init だけでセットアップが終わる!(諸説あり) Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23
| JSConf JP 2024 12 / 28
Storybook という選択の闇 pnpm dlx storybook@latest init だけでセットアップが終わる! プロジェクトの構成に合わせた設定が必要 秘伝のタレとなった babel.config.js
やそれを使う webpackFinal プロジェクト固有の対応で肥大化した .storybook/preview.tsx msw や DI コンテナを使ったモックの設定 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 13 / 28
Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 14 / 28
Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 15 / 28
その結果... ロストテクノロジー化した、なんか知らんけど動いている Storybook 新しく Story が追加されることなく文鎮となった Storybook バンドラなどを刷新する際に足枷となるレガシーな Storybook Storybook
との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 16 / 28
Storybook と上手に向き合う == 天秤を釣り合わせる ってこと Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf
JP 2024 17 / 28
天秤を釣り合わせるためには Storybook を使う目的を明確にする 目的から逆算して、受ける恩恵を取捨選択する その恩恵を受けるために必要な設定を逆算して、保守する Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf
JP 2024 18 / 28
Storybook を使う目的を明確にする レビュー支援 コンポーネント単位での挙動確認 Story の網羅性をレビュアーが確認 == 仕様の網羅性 デザイナーのレビュープロセスに組み込む テストに使用する
VRT Portable stories を使った Play function の assertion Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 19 / 28
受ける恩恵 レビュアーとの疎通を取ることができる 実装する際のプレイグラウンド カバレッジの計測 インタラクションのテスト VRT Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 |
JSConf JP 2024 20 / 28
受ける恩恵の取捨選択 レビュアーとの疎通を取ることができる 実装する際のプレイグラウンド Storybook と テスト --> 時期尚早かなぁ... Storybook との上手な向き合い方を考える
カバレッジの計測 インタラクションのテスト VRT 2024-11-23 | JSConf JP 2024 21 / 28
時期尚早と感じる理由 Storybook runtime 上でテストする方法に統合されている感覚 Storybook v6 とかの頃: composeStory で play
function の中身を jest with testing-library でアサーション! Storybook v7 とかの頃: インタラクションテスト、a11y、カバレッジ計測を test-runner を使って行う! Storybook v8 とかの頃: @storybook/test が進歩してきたのでアサーションからカバレッジ計測までを test-runner で行う! --> だんだん Storybook を起動してあることを前提としたテストの形式になってきている Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 22 / 28
現在の Storybook とテストの付き合い方 Storybook とテストの分離 Story の肥大化の回避 テストにかかる時間の短縮 Storybook を利用したテストの例
composeStory で play function の中身を jest with testing-library でアサーション setup file に Storybook の依存が発生するがそこまでコストがかからない Storybook 自体の腐敗防止のためのテスト 各 Story が正常に描画されているか Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 23 / 28
受ける恩恵から逆算した設定たち レビュアーとの疎通を取ることができる view がレンダリングされていて、コンポーネントを動かせれば良い アプリケーションのバンドル設定よりも軽い設定や、別のバンドラをビ ルダーに使う選択肢もある モックの設定 実装する際のプレイグラウンド アプリケーションのバンドル設定と同じ環境である必要がある アプリケーションのバンドル設定をきちんと保守していれば自ずと
Storybookも保守される モックの設定 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 24 / 28
だいたいモックが大変 --> 今に始まったことではない。 僕らにできることは、設計でモックを必要とする箇所を狭めること。 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP
2024 25 / 28
モックに対するアイデア API との疎通を含む view に関係するロジックを切り出す API 疎通はアプリケーションの動作確認にて、ロジックは unit test で保証
切り出したロジックは DI コンテナを使ってモックが簡単になるようにする custom decorator を作成して DI を簡単にする Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 26 / 28
注意! ここまで話してきたことは、気楽な Storybook との付き合い方。 --> スタートダッシュの時にエイヤでいれた Storybook を腐らせないための方法 プロダクトが成熟したりチームの規模が大きくなった、もしくは基盤改善が好きな人 材が増えた場合などは、少しずつ天秤にかける重み(得る恩恵)を変えていくことが
大事。 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 27 / 28
まとめ Storybook は便利だが、使い方を間違えると足枷になる Storybook を使う目的を明確にし、受ける恩恵を取捨選択する Storybook とテストは分離して考えることが大事 (現時点では) 受ける恩恵から逆算して、必要な設定を整理する 徐々に
Storybook との付き合い方を見直していくことが大事 Storybook との上手な向き合い方を考える 2024-11-23 | JSConf JP 2024 28 / 28