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誰も置いて行かない、freee QAのAI活用戦略 / Inclusive freee QA'...
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ropQa
December 03, 2025
Business
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誰も置いて行かない、freee QAのAI活用戦略 / Inclusive freee QA's AI Strategy
2025/11/30にフリー株式会社の大崎オフィスで行われたイベント「freee技術の日 2025」での登壇資料
https://freee.connpass.com/event/364367/
ropQa
December 03, 2025
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Transcript
誰も置いて⾏かない、freee QAのAI活⽤戦略 ren 2025年11⽉30⽇
ren 2022年11月freee入社。 支出管理領域のQA Tech Leadを 務めながらAI駆動QAチームを兼務 しfreee QAのAI活用を推進。 ⽀出管理QA テックリード
1. freee QAのAI活⽤探索の軌跡 2. ⼤規模なQA組織における、AI活⽤の問題 3. 誰も置いて⾏かないための「場」のデザイン 誰も置いて⾏かない、freee QAのAI活⽤戦略
freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、 統合型経営プラットフォームを開発‧提供し、 だれもが⾃由に⾃然体で経営できる環境をつくっていきます。 起業やビジネスを育てていくことを、もっと魅⼒的で気軽な⾏為に。 個⼈事業や中⼩企業などのスモールビジネスに携わるすべての⼈が、 じぶんらしく⾃信をもって経営できるように。 ⼤胆にスピード感をもってアイデアを具現化できるスモールビジネスは、 今までにない多様な価値観や⽣き⽅、 新しいイノベーションを⽣み出す起爆剤だと私たちは考えています。 スモールビジネスが⼤企業を刺激し、社会をさらにオモシロク、
世の中全体をより良くする流れを後押ししていきます。 Mission スモールビジネスを、世界の主役に。
5 だれもが⾃由に経営できる 統合型経営プラットフォーム。 だれもが⾃由に⾃然体で経営できる環境をつくるために、「統合型経営プラットフォーム」を開発‧提供します。 バックオフィス業務を統合することで、⾃動化と業務全体の効率化。さらに経営全体を可視化することで、 これまでにないスマートかつ最適なアクションまで実⾏できるプラットフォームへと進化させていきます。 また外部サービスとも連携したオープンプラットフォームとして、多様なビジネスニーズに対応。 ユーザーネットワークの中における相互取引の活性化も強化していきます。 プラットフォームの提供のみならず、スモールビジネスに携わる⼈の環境そのものを
より良くしていく取り組みを⾏うことで、世の中の変化を促します。 Vision
6 スモールビジネスの ⼈事管理市場において 売上⾦額シェアNo.1(3) スモールビジネス向けに統合型クラウド(1)ERPを提供 注: 1. クラウドサービス:ソフトウェアやハードウェアを所有することなく、ユーザーがインターネットを経由して ITシステムにアクセスを行えるサービス 2.
リードプラス「キーワードからひも解く業界分析シリーズ:クラウド会計ソフト編」( 2022年8月) 3. 「freee人事労務」は ITRが今年調査発行した「 ITR MARKET VIEW:人事・給与・就業管理市場 2022」の人事管理市場において、従業員 100人未満および従業員 100~300人未満の企業で売上金額シェア No.1(2020年度)を獲得しています。 統合型クラウド会計ソフト 統合型クラウド⼈事労務ソフト その他サービス 2013年3⽉〜 経費精算 決算書 予実管理 ワークフロー 内部統制 勤怠管理 ⼊退社管理 給与計算 年末調整 マイナンバー 管理 2014年10⽉〜 2022年11⽉〜 ⽇本のクラウド 会計ソフト市場 シェアNo.1(2) 統合型クラウド販売管理ソフト 【国内初】 クラウド会計ソフトと ⼀体型で使える 販売管理サービス ⽀出管理 ⼈事労務 ⼯数管理‧労務費管理 福利厚⽣ 申告書作成 ⾒積‧発注‧請求 法⼈⼿続き クレジットカード 開業⼿続き 電⼦契約
01 freee QAのAI活⽤探索の軌跡
AI駆動QAチームの設置 2025年3⽉に、「3ヶ⽉以内に、AI駆動QAを実戦投⼊すること」を⽬標に 専⾨チームが発⾜。(AI駆動QAとは、agentic AIにQAプロセスを⾏わせることを指す) QA部の部⾨⻑を中⼼に、当時AI活⽤に挑戦していたQAメンバーが兼務す る形で組成された。 QAエンジニアが最も⼯数を使っていた「テスト分析」と「テスト実⾏」 ⼯程をメインターゲットとし、AIの⼒を最⼤限活かす⽅法の探索を始め る。
2025年3月 AI駆動QA チーム発足
AI駆動QAチームの活動 2025年3月 AI駆動QA チーム発足 2025年4月 方向性を まとめ、 全体共有
AI駆動QAチームの活動 2025年3月 AI駆動QA チーム発足 2025年4月 方向性を まとめ、 全体共有 2025年5月
PoC開始
AI駆動QAチームの活動 2025年3月 AI駆動QA チーム発足 2025年4月 方向性を まとめ、 全体共有 2025年5月
PoC開始 2025年6月 丸1日のAI活用 ワークショップ
AI駆動QAチームの活動 2025年3月 AI駆動QA チーム発足 2025年4月 方向性を まとめ、 全体共有 2025年5月
PoC開始 2025年6月 丸1日のAI活用 ワークショップ 2025年8月 AI × APIテスト 実装のワーク ショップ
02 ⼤規模なQA組織における、AI活⽤の問題
AI活⽤の展開で直⾯した問題 AI活⽤のプラクティスとして使いやすいものを展開していたつもりだったが、 実際は思うように広がらなかった。 特に、テスト分析やテスト設計フェーズの取り組みの実践チームが増えない。 ⼀⽅で、ほとんどのメンバーが「もっとAIを活⽤したい」と考えている。 →メンバー個⼈のモチベーションの問題ではなく、チーム間のコミュニケー ションの設計や知⾒共有の仕⽅に問題があった。
⼤規模なQA組織を阻む「3つの壁」 規模の⼤きいQA組織ではチームごとに抱えている課題や置かれている状況も様々 で、より柔軟な、チームに寄り添うアプローチを取る必要があった。 1. <時間の壁> AI活⽤に時間を割きたいけど、時間が無くてキャッチアップできない 特にAI駆動QAというスタイルとこれまでの業務の進め⽅の乖離が⼤きく、取り組むハードルが⾼い 2. <ツール選択の壁>
社内で利⽤可能なAIツールが多く、何使えばいいか分からない ⾊々なチームの課題を解決するために間⼝を広げていたが、触り始める際のハードルになっていた 3. <サイロ化の壁> 別チームの知⾒に気づかずに「⾞輪の再発明」がいろんなところで発⽣ 良いプラクティスがあれば試してみたいが、そのような情報に辿り着けない
03 誰も置いて⾏かないための「場」のデザイン
チームごとの学びや課題を共有し、「AI活⽤したい」と思うQAメンバーに 情報獲得する機会を提供するために、AI4QA委員会を設置した。 後述するAI推進担当を中⼼に、各チームのQAメンバーが横断的に集まる場 となっている。 以下のように成功したことも失敗したことも扱うことで、どんどんトライし ていこうという⽂化醸成も推し進めている。 • RooCodeでAPIテスト112パターンを数分で⾃動化できた •
Ask Devinでリファクタリング案件の仕様洗い出しが捗った • コーディングエージェントによるテスト実⾏は、複雑な画⾯⼊⼒を伴うパターンではうまく いかなかった 「AI4QA委員会」という会話の場を設置
「AI推進担当」という推進役を各チームに設置 各チームのAI活⽤をリードするAI推進担当を設置した。 ハブとしてのAI4QA委員会と現場を繋ぐ役⽬を担い、他のチームで得られた 知⾒を⾃チームに還元し、また現場の課題を横断の場で共有する。 AI4QAの技術検証 また、各チームのAI活⽤⽀援 AI駆動QAチーム プロダクトチームA プロダクトチームB
AI推進担当 AI4QA委員会
現場の課題を定点観測し、次の⼀⼿を考える チームのAI活⽤状況と抱えている課題に関するアンケートを⽉次で取ってお り、活⽤トレンドや課題の変化を追っている。 上⼿くいく / いかない原因を分析し、次の⼀⼿に繋げている。
AI駆動QAに限らない、プラクティス集の作成 AI駆動QAはAgentic AIにQAプロセスを⾏わせる⼤振りな取り組みであるた め、より取り⼊れやすい、QA業務⽀援のプラクティスを集め始めた。 気軽に追加/参照可能なプラクティス集により、事例共有や知⾒活⽤を活発 にすることを⽬指している。
AI推進担当向けのワークショップ開催 参加⼈数が多くなると細部の質疑応答や踏み込んだ議論を⾏いづらくなるた め、AI推進担当に対象を絞ったワークショップを開催した。 ワークショップでは、AI駆動QAを⾏わせるために作っているコンテキスト 基盤の思想の説明から、実際に利⽤して成果物を作ってみるところまで⾏っ た。 → AI駆動QAに慣れたAI推進担当が、チーム内の他メンバーも巻き込んでAI 駆動QAを実践し始める事例も増えてきている。
→ AI推進担当が⼤規模QA組織における技術浸透に⼤きく貢献している。
AI初⼼者向けのワークショップ開催 AIをほとんど触ったことがないメンバー向けに、AIツールごとの特徴を学び 実践演習を⾏えるワークショップを開催した。 集中的に使うことで⼼理的なハードルを超えられるメンバーが多数おり、ど んどんAIを使って⾏こうというムーブメントに繋がっている。
1. <時間の壁> AI活⽤に時間を割きたいけど、時間が無くてキャッチアップできない 特にAI駆動QAというスタイルとこれまでの業務の進め⽅の乖離が⼤きく、取り組むハードルが⾼い →AI推進担当が⾃チームに役⽴つ知⾒を持って帰る形にし、キャッチアップ対象を選別 →AI駆動QAチームとAI推進担当の協業により、チームごと適切なAI駆動QAの導⼊を模索していく 2. <ツール選択の壁> 社内で利⽤可能なAIツールが多く、何使えばいいか分からない
⾊々なチームの課題を解決するために間⼝を広げていたが、触り始める際のハードルになっていた →⼊⾨レベルのコンテンツを充実させ、ツールごとの特徴をハンズオンで習得できるようにしている 3. <サイロ化の壁> 別チームの知⾒に気づかずに「⾞輪の再発明」がいろんなところで発⽣ 良いプラクティスがあれば試してみたいが、そのような情報に辿り着けない →AI4QA委員会という場やプラクティス集を設け、情報の流れを活発にしている ⼤規模なQA組織を阻む「3つの壁」への挑戦
[おまけ]リクエスト数/day の推移
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