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界面よもやま話 ──アクセシビリティの実装を解釈する / kaimen-yomoyamabanashi

Yu Morita
August 14, 2020

界面よもやま話 ──アクセシビリティの実装を解釈する / kaimen-yomoyamabanashi

これは2020年8月14日開催、10人規模くらいの小さなライトニングトークイベントで発表したものです(配布版としてじゃっかん再構成しています)。アクセシビリティの実装に通じる界面にまつわる雑多なトピックを、僕なりの解釈でゆるくお話するものです。

Yu Morita

August 14, 2020
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Transcript

  1. お前は誰だ。そしてお前の趣味は何だ。 • 株式会社ツルカメ代表取締役社長にして株式会社ネコメシ代表取締役CEO、そし て株式会社草冠CXOの森田雄です。IAおよびUXデザインの専門家を名乗ってお ります。 • Webにまつわる「ものづくり活動」がそもそも趣味ですが、趣味というには ちょっと業務に足を突っ込みすぎています。 • しかしながら、特に「アクセシビリティ」の領域は完全に趣味だといえます。

    • 趣味で、25年以上やっています。 • もちろん、業務でアクセシビリティをやることもあります/ました。 • 本日は、アクセシビリティに通じる界面の話を、僕なりの解釈でお話しようと思 います。 2020/8/14 界面よもやま話 2 ※スライド内で使用している写真・スクショは自分で撮影したものです(いらすとやを除く)。表紙はパワポの素材です。
  2. 界面とは何か • 何かと何かの境目のことを界面といい、コンピュータサイエンスの 領域では「インターフェース」ともいいます。 • 界面がいかにも界面っぽくなるためには、異なる相(そう)同士の 境目であることが必要です。 • 界面の代表格は「ユーザーインターフェース」です。コンピュータ とそれを利用する人間が情報をやりとりする(ないし操作する)際

    の界面を意味していて、情報を得ようとする意思がこの界面を通過 してフィードバックを得ることを「インタラクション」といいます。 じゃっかん鶏卵ですが、インタラクションが発生しうるコンテクス トに応じて界面が発現するため、概念的には界面はレイヤーがごと く幾重にも折り重なっているといえます。 2020/8/14 界面よもやま話 3
  3. 世の中には、自分が馬鹿になったのではない かと錯覚するオブジェクトが無数にあります。 • そうしたオブジェクトと人間の境目には「クソUI」という界面があります。 • 本日はライトニングトークということで、そうしたクソUIを界面レイヤー の解釈で解きほぐし、つくってしまったデザイナーのつもりになって自戒 していきたいと思います。 • ちなみに、人間は生きているだけで、無数のクソUIに遭遇しますので、そ

    のたびに自戒して改善案を講じるのは、効率のいいトレーニングです。 • なお、界面を薄くすることがアクセシビリティの勘所なので、それを阻害するデザ インは何であれアクセシビリティ品質の低下につながります。ユーザビリティの問 題でもUXデザインの問題でもマーケティングの問題でも、何でもです。 • 非webにおけるクソUIも、転じてwebに生かせることが多々ありますので良い教訓 になります。 2020/8/14 界面よもやま話 10