Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
binary log と 2PC と Group Commit
Search
Sponsored
·
SiteGround - Reliable hosting with speed, security, and support you can count on.
→
Takanori Sejima
September 08, 2016
Technology
26
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
binary log と 2PC と Group Commit
http://marv-tech.connpass.com/event/36743/
でお話させていただいた内容です。
Takanori Sejima
September 08, 2016
More Decks by Takanori Sejima
See All by Takanori Sejima
(きっとたぶん)人材育成や教育のような何かの話
sejima
0
1k
互換性のある(らしい)DBへの移行など考えるにあたってたいへんざっくり
sejima
1
3.9k
NAND Flash から InnoDB にかけての話(仮)
sejima
0
34
InnoDBのすゝめ(仮)
sejima
0
39
さいきんのMySQLに関する取り組み(仮)
sejima
0
30
sysloadや監視などの話(仮)
sejima
0
29
さいきんの InnoDB Adaptive Flushing (仮)
sejima
0
32
TIME_WAITに関する話
sejima
0
41
MySQLやSSDとかの話 その後
sejima
0
32
Other Decks in Technology
See All in Technology
強化学習「理論」入門
enakai00
3
3.6k
【CEDEC2026】コードレビュー支援ツール開発から学ぶ:LLMを用いた業務システムの実践的な運用設計と誤出力対策
cygames
PRO
0
630
OSPN.JPバージョンアップ作業進捗のご報告 / 20260801-osc26kyoto
akkiesoft
0
420
Breaking the Seal: Static Deobfuscation of Compiled V8 JavaScript Bytecode Malware
hshrzd
0
660
Service Connect 上のサービスに ECS Service の外側から到達できなかった話
ota1022
1
160
Data Hubグループ 紹介資料
sansan33
PRO
0
3.1k
AIコーディングの次。コードレビューと理解負荷を解消して組織の開発生産性を高める
moongift
PRO
2
2.3k
【CEDEC2026】次世代デジタルカードゲームのサーバー設計と運用 〜『Shadowverse: Worlds Beyond』の舞台裏~
cygames
PRO
1
980
社内の7割が使うデータ基盤を、 データチーム2人で回すためにやったこと
koh_yoshi
4
1.2k
【CEDEC2026】ゲームシナリオライターを支援するAIツール開発の実践 ― 設計とプロンプトの工夫 ―
cygames
PRO
1
770
取引先から届く 「セキュリティチェックシート」の読み解き方
kamadamakoto
0
140
事業価値と Engineering 2026年度版
recruitengineers
PRO
44
22k
Featured
See All Featured
Faster Mobile Websites
deanohume
310
32k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
57
14k
30 Presentation Tips
portentint
PRO
1
360
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
162
16k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
96
14k
New Earth Scene 8
popppiees
3
2.5k
Data-driven link building: lessons from a $708K investment (BrightonSEO talk)
szymonslowik
1
1.2k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
55
10k
The SEO Collaboration Effect
kristinabergwall1
1
520
The #1 spot is gone: here's how to win anyway
tamaranovitovic
3
1.1k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
225
10k
A better future with KSS
kneath
240
18k
Transcript
binary log と 2PC と Group Commit 瀬島 貴則 瀬島
貴則
免責事項 - 本資料は個人の見解であり、私が所属する組 織の見解とは必ずしも一致しません。 - 内容の一部に偏ったものがあるかもしれません が、各自オトナの判断でよろしくお願いします。
自己紹介 - わりとMySQLでごはんたべてます - 一時期は Resource Monitoring もよくやってま した -
Twitter: @ts4th
ちょっと宣伝 - 最近はわりとスライドを公開してますので - よろしかったら参考までに - http://www.slideshare.net/takanorisejima
今日のお題 - 先日、 MySQL5.7 GA の Multi-threaded slave というお題目でお話させていただく機会があった のですが
- Multi-Threaded Slave 以外の部分、 Two-Phase Commit と Group Commit の部分 は、 5.7 も MTS も使わない人でも、知っといて 損はない内容なので、今日はそのお話を改めて させていただきます。
では、 はじめます
はじめに - そもそも、 slave の SQL_Thread がシングルス レッドのとき、どのようにして replication で
master と同じ状態が復元されるのか? - いたってシンプル - master が注意深く binlog 吐いてる
例えば InnoDB の場合 1. master で更新処理実行中の各スレッドが、そ れぞれ transaction cache に更新内容をため
ていく 2. InnoDB で PREPARE する(5.7.10 以降、 innodb_support_xa は常に true) 3. 1. の transaction cache から一連の更新処理 を BEGIN&COMMIT で挟んで binlogに書く 4. InnoDBで COMMIT する
Two-Phase Commit & Group Commit - MySQL の Replication 開発者であらせられる
Dr. Mats Kindahl の blog この記事がわかりや すいですが - Binary Log Group Commit in MySQL 5.6 - (この後の話に関連して)大事なところを二つだ けかいつまんで解説すると
Two-Phase Commit(2PC) - 参考になるのは ha_commit_trans() や MYSQL_BIN_LOG::ordered_commit() あたり - Binary
Log Group Commit in MySQL 5.6 の Figure.1 のとおり - storage engine(InnoDBなど)に prepare して - binlog に 書いて - binlog に COMMIT(fsync) してから - storage engineに COMMIT する
Transaction Coordinator Log - ソースコード中に tc_log ってのが出てきますが - Transaction の順序を管理するための
Log の 抽象クラスが TC_LOG であって、その実装の ひとつが MYSQL_BIN_LOG - MYSQL_BIN_LOG::prepare() や MYSQL_BIN_LOG::commit() が、 Two-Phase COMMIT を実現するために必要 な関数を呼んでる
innodb_support_xa=true と 2PC - innodb_support_xa=true だと、 prepare のと き undo
log に xid が書き込まれる(5.7.10以降 は常にそうなる) - undo log に xid 書き込まれた PREPARED な transaction は、 クラッシュ後の再起動時、 binlog から xid 読み込んだ後、その xid 使って innobase_commit_by_xid() で最終的に COMMIT される
なんかややこしいですが - クラッシュリカバリ時、xid のない PREPARED は rollback の 対象になるんですが、 xid
つき の PREPARED は binlog からその xid が取得 できれば COMMIT にできるようです。詳しくは - innobase_xa_prepare() - MYSQL_BIN_LOG::recover() - innobase_xa_recover() - innobase_commit_by_xid()
というわけで、 MySQL の 2PC は - InnoDB のクラッシュリカバリ機能単体では実現 できず、 InnoDB
のクラッシュリカバリ機能と binlog のクラッシュリカバリ機能とが組み合わ さって、実現されてるようです - binlog のヘッダには open するときに立てて close する ときにリセットするフラグがあるので、正常に close した か(クラッシュしてないか)は、フラグをみて判断してます
Group Commit - Binary Log Group Commit in MySQL 5.6
の Figure.5 を参照 - flush/sync/commit という stage がある - binlog へ書き出す のが flush stage - binlog に fsync() する のが sync stage - storage engine に commit するのが commit stage - flush stage に書きだした順序で、 commit stage で commit することが保証されている
ソースコード的にいうと - Group Commit はまさに MYSQL_BIN_LOG::ordered_commit() - flush/sync/commit の stage
を queue で管理 することによって、 fsync() の回数を減らして、 binlog に event 書き出す順番と storage engine に commit する順番を担保している - そして、 binlog に書くとき、各 Transaction を BEGIN - COMMIT でシリアライズしてる
だから binary log は読みやすいし - そして slave の SQL_Thread は性能がでない
- master は Transaction を並列実行しながらも、 それらをひとかたまりの BEGIN - COMMIT に まとめシリアライズして binlog に吐いている - master では並列実行してる Transaction が、 slave だと BEGIN - COMMIT のひとかたまり が、ひとつずつしか実行できない - まぁ SQL_Thread はシングルスレッドだしね
ではちょっとデモ 1. debug build した mysqld を用意します 2. お手元の gdb
で attach します 3. MYSQL_BIN_LOG::sync_binlog_file() あたり に break point 張って continue します 4. 適当に INSERT などします 5. binlog を fsync() させたら gdb から kill します 6. innobase_commit_by_xid() 実行されます
公式ドキュメントちょっと悩ましい - XA PREPARE なトランザクションはロールバッ クする とか sync_binlog=1 のときの挙動 を書
いてるんですが、現状の実装と噛み合ってない ところもある。 - このへんバグレポートしようかと思ったけど、い やーなんていうのがいいんだろうむずかしい
おわり