Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
「いい感じにしといて」を支える技術
Search
shimobayashi
August 09, 2023
Business
1
1.9k
「いい感じにしといて」を支える技術
プロダクト開発の課題発見と管理の仕方について、具体例を交えながら紹介します。
shimobayashi
August 09, 2023
Tweet
Share
More Decks by shimobayashi
See All by shimobayashi
コミュニティを育てて会社を変える
shimobayashi
10
5.8k
Other Decks in Business
See All in Business
他人が怖くて話せない私が、過去の寄り道に救われた『会話へのハードルを”割引”する方法』
aokiplayer
PRO
0
200
ITで設備を制御する
tmizushima
1
490
enechain company deck
enechain
PRO
9
140k
CREFIL Inc. / Company Profile
crefil
0
370
2025.10_中途採用資料.pdf
superstudio
PRO
2
86k
生成AI×個人情報保護法 ― 改正動向から読み解く実務の行方
seko_shuhei
2
490
「弁護士バイアス」とその対処法
nrryuya
1
890
2025年 コミュニティ×ビジネスのリアル_Mitz
comucal
PRO
0
170
スクラム再始動 〜場づくりで透明性を促進し、『形骸化』から脱出しよう!〜
nato
0
160
test_taiju
tami134
0
210
ゼネラル・パーチェス株式会社_ 会社説明資料
hr_team
0
450
20251012_社内でのMCT活動
ponponmikankan
1
870
Featured
See All Featured
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
54
7.9k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
348
40k
Facilitating Awesome Meetings
lara
57
6.6k
Scaling GitHub
holman
463
140k
The Invisible Side of Design
smashingmag
302
51k
Navigating Team Friction
lara
190
15k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
209
24k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
116
20k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
463
33k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.2k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
13
940
Transcript
「いい感じにしといて」を 支える技術 id:shimobayashi はてなエンジニアセミナー #26 2023/08/09 1
自己紹介 • id:shimobayashi • 2023/2 EMになった&異動 ◦ やったことない働き方を、2つの知ら ないチームでやることになった 2
before/after • before: 課題が示されていることが多かった • after: 「いい感じにしといて」になった • マインドチェンジが必要になった 3
EMについて改めて考えた • EMとは、プロダクト開発をいい感じにする人 • いい感じにするとは、課題を発見・管理・解 決すること 4
話したいこと • プロダクト開発の課題を発見・管理・解決す る方法について、やったことを話したい ◦ 何かの参考になれば、と思います 5
「いい感じ」にするステップ 1. 情報収集 2. 課題発見 3. 課題管理 4. 課題解決 実際はこの間を行ったり来たりしながら進める
テクニックも色々ある 6
情報収集する 7
情報収集する • 何も分からないので、まずは情報収集する • とはいえ、闇雲にやっても効率が悪い • →プロダクト開発のメンタルモデルに沿うこ とで必要な情報を集めた 8
プロダクト開発のメンタルモデル 個人的には、 MVV, 売上 > 戦略 > 作戦 > 計画
> 体制・予算 というのがしっくりくる 9
しっくりくるメンタルモデルが大事 • 現場ごとにしっくりくるメンタルモデルを選 べると整理しやすい ◦ ウォーターフォール(Vモデル)、反復型開発、アジャ イルソフトウェア開発、…… • 参考資料: 自分の考え
◦ 現代ソフトウェア開発の地図 ◦ 開発プロセスの変遷モデル 10
情報収集の様子 11 自分でまとめたり、コメントをもらったりして集めた
課題発見する 12
課題発見する • 集めた情報を整理すると、課題が見えてくる • 整理の手法として、以下のようなものがある ◦ ロジックツリー ◦ 現状問題構造ツリー 13
自分の場合のイメージ 14 MVV 企画的戦略 企画的作戦 計画 技術的戦略 技術的作戦 施策 施策
施策 体制・予算 人員 お金 etc… 改めてプロダクト開発のメンタルモデルに沿って整理する そうすると、弱いところ=課題が見えてくる 売上
課題発見の様子 15 課題にうまく対処できていそうだが 一時的なマンパワー不足が課題 企画的戦略を中心とした他要素との整合性に 課題感あり
課題管理する 16
課題管理する • 図は扱いづらいので、リスト化して管理する ◦ どんな課題があってどんな着手順か、認識をすり合わ せる • 一般的には以下のように呼ばれている ◦ 課題管理表
◦ 妨害リスト 17
着手順の考え方 18 やる 1 予定する 2 任せる 3 やらない 4
緊急 緊急ではない 重要 重要ではない いわゆるアイゼンハワーマトリクスに当てはめると考えやすい
着手順の考え方 • 緊急とは、締め切りが近いかどうか • 重要とは、MVVへの貢献が大きいかどうか 19
課題管理の様子 20
(再掲)課題発見の様子 21 課題にうまく対処できていそうだが 一時的なマンパワー不足が課題 企画的戦略を中心とした他要素との整合性に 課題感あり
自分の場合 • マンパワー不足解消を最優先 ◦ 一時的に雑用を引き受ける判断をした • その次に企画的戦略・技術的戦略整理を並行 ◦ 企画的戦略がすぐに整理できなさそうだったので、そ れまで技術的戦略を放置できないという判断をした
22
23 課題解決する
解決法の見つけ方 • 課題によって違うので、一概に言えない • 世間や他のチームとのギャップに着目する と、ヒントが見つかることが多い ◦ 例: 当初立てた計画通りに開発を進行できない ▪
世間的には反復型の開発プロセスが流行っている ▪ 他のチームはバッファを積みまくることで対処してるかも 24
解決法の見つけ方 • しかし、解決法だけを真似るのは危険 ◦ 「スクラムが良いらしいからやるぞ!」みたいな ◦ 課題と解決法が本当に合っているか考えないと、効果 が無いことにコストを割いてしまう懸念 25
26 まとめ
「いい感じ」にするステップ 1. 情報収集 2. 課題発見 3. 課題管理 4. 課題解決 実際はこの間を行ったり来たりしながら進める
テクニックも色々ある 27