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「いい感じにしといて」を支える技術
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shimobayashi
August 09, 2023
Business
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「いい感じにしといて」を支える技術
プロダクト開発の課題発見と管理の仕方について、具体例を交えながら紹介します。
shimobayashi
August 09, 2023
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Transcript
「いい感じにしといて」を 支える技術 id:shimobayashi はてなエンジニアセミナー #26 2023/08/09 1
自己紹介 • id:shimobayashi • 2023/2 EMになった&異動 ◦ やったことない働き方を、2つの知ら ないチームでやることになった 2
before/after • before: 課題が示されていることが多かった • after: 「いい感じにしといて」になった • マインドチェンジが必要になった 3
EMについて改めて考えた • EMとは、プロダクト開発をいい感じにする人 • いい感じにするとは、課題を発見・管理・解 決すること 4
話したいこと • プロダクト開発の課題を発見・管理・解決す る方法について、やったことを話したい ◦ 何かの参考になれば、と思います 5
「いい感じ」にするステップ 1. 情報収集 2. 課題発見 3. 課題管理 4. 課題解決 実際はこの間を行ったり来たりしながら進める
テクニックも色々ある 6
情報収集する 7
情報収集する • 何も分からないので、まずは情報収集する • とはいえ、闇雲にやっても効率が悪い • →プロダクト開発のメンタルモデルに沿うこ とで必要な情報を集めた 8
プロダクト開発のメンタルモデル 個人的には、 MVV, 売上 > 戦略 > 作戦 > 計画
> 体制・予算 というのがしっくりくる 9
しっくりくるメンタルモデルが大事 • 現場ごとにしっくりくるメンタルモデルを選 べると整理しやすい ◦ ウォーターフォール(Vモデル)、反復型開発、アジャ イルソフトウェア開発、…… • 参考資料: 自分の考え
◦ 現代ソフトウェア開発の地図 ◦ 開発プロセスの変遷モデル 10
情報収集の様子 11 自分でまとめたり、コメントをもらったりして集めた
課題発見する 12
課題発見する • 集めた情報を整理すると、課題が見えてくる • 整理の手法として、以下のようなものがある ◦ ロジックツリー ◦ 現状問題構造ツリー 13
自分の場合のイメージ 14 MVV 企画的戦略 企画的作戦 計画 技術的戦略 技術的作戦 施策 施策
施策 体制・予算 人員 お金 etc… 改めてプロダクト開発のメンタルモデルに沿って整理する そうすると、弱いところ=課題が見えてくる 売上
課題発見の様子 15 課題にうまく対処できていそうだが 一時的なマンパワー不足が課題 企画的戦略を中心とした他要素との整合性に 課題感あり
課題管理する 16
課題管理する • 図は扱いづらいので、リスト化して管理する ◦ どんな課題があってどんな着手順か、認識をすり合わ せる • 一般的には以下のように呼ばれている ◦ 課題管理表
◦ 妨害リスト 17
着手順の考え方 18 やる 1 予定する 2 任せる 3 やらない 4
緊急 緊急ではない 重要 重要ではない いわゆるアイゼンハワーマトリクスに当てはめると考えやすい
着手順の考え方 • 緊急とは、締め切りが近いかどうか • 重要とは、MVVへの貢献が大きいかどうか 19
課題管理の様子 20
(再掲)課題発見の様子 21 課題にうまく対処できていそうだが 一時的なマンパワー不足が課題 企画的戦略を中心とした他要素との整合性に 課題感あり
自分の場合 • マンパワー不足解消を最優先 ◦ 一時的に雑用を引き受ける判断をした • その次に企画的戦略・技術的戦略整理を並行 ◦ 企画的戦略がすぐに整理できなさそうだったので、そ れまで技術的戦略を放置できないという判断をした
22
23 課題解決する
解決法の見つけ方 • 課題によって違うので、一概に言えない • 世間や他のチームとのギャップに着目する と、ヒントが見つかることが多い ◦ 例: 当初立てた計画通りに開発を進行できない ▪
世間的には反復型の開発プロセスが流行っている ▪ 他のチームはバッファを積みまくることで対処してるかも 24
解決法の見つけ方 • しかし、解決法だけを真似るのは危険 ◦ 「スクラムが良いらしいからやるぞ!」みたいな ◦ 課題と解決法が本当に合っているか考えないと、効果 が無いことにコストを割いてしまう懸念 25
26 まとめ
「いい感じ」にするステップ 1. 情報収集 2. 課題発見 3. 課題管理 4. 課題解決 実際はこの間を行ったり来たりしながら進める
テクニックも色々ある 27