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AI開発の定着を推進するために揃えるべき前提

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November 25, 2025

 AI開発の定着を推進するために揃えるべき前提

「AI開発の定着を推進するために揃えるべき前提」について説明します。
AI開発の整備って本当にそれはSDDのプロンプトから始めていいんだっけ・・・?という話をしています。次のイベントの登壇内容です。

https://forkwell.connpass.com/event/374914/

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November 25, 2025
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  1. © MOSH Inc. MOSH Tech Highlights MOSHの開発に関わる内容をお届けします! ・テックブログ ・ポッドキャスト ・各種レポート

    ・CTOの「今月の振り返り」 ・今後のイベント予定 https://forms.gle/d1t3ft2eSQrKjirq6 PRESENTATION SLIDES
  2. PRESENTATION SLIDES © MOSH Inc. 【効率化マシン】としての定着 開発プロセスを極限まで標準化・最適化する • 「厳密な構造化」や「手戻り防止」が最も効力を発揮 •

    「仕様書のフォーマットを統一し、AIが迷う時間を何秒削れますか?」 • 「レビュー工程を自動化するために、どの判断基準をアルゴリズム化できます か?」 • 一般的にエンジニアが期待するのはこれだと思う
  3. PRESENTATION SLIDES © MOSH Inc. 【拡張マシン】としての定着 人間の認知能力と創造性の拡張 • 効率よりも「思考の深さ」が問われる。「構造化」は、AIのためというより、人間 が複雑な問題を整理するための「思考補助線」になる

    • 「AIにコードを書かせることで空いた認知リソースを使って、ドメイン(業務領 域)の理解をどれだけ深められましたか?」 • PdMやテックリード、EMあたりはこの辺りに期待値がある
  4. PRESENTATION SLIDES © MOSH Inc. 【探索マシン】としての定着 新規事業やアイデアの高速検証(プロトタイピング) • 「厳密なSDD」「構造化」はボトルネック(悪) になる可能性がある

    • 「仕様を固めるのに時間を使うくらいなら、AIに3パターンのコードを書かせて 選んだ方が速くないですか?」 • 「その『構造化』は、今のフェーズにおける『使い捨てコード』に対してオーバー スペックではありませんか?」 • 経営者の期待は大体このあたりにあることが多い
  5. PRESENTATION SLIDES © MOSH Inc. 【効率化マシン】としての定着(2回目) 開発プロセスを極限まで標準化・最適化する • 「厳密な構造化」や「手戻り防止」が最も効力を発揮 •

    「仕様書のフォーマットを統一し、AIが迷う時間を何秒削れますか?」 • 「レビュー工程を自動化するために、どの判断基準をアルゴリズム化できます か?」 • 一般的にエンジニアが期待するのはこれだと思う
  6. PRESENTATION SLIDES © MOSH Inc. 【効率化マシン】としての定着 どこから整備すべきか? • 今までの開発フローの可視化+過去のプルリクエストのレビューをghコマンドな どで収集してAgent.mdなどにAIツールに必要なDocに反映する

    • 「厳密な構造化」や「手戻り防止」がわかるようにKPIを整備して可視化 ◦ PRのコメントが入って返された回数などがわかりやすい • 組織で利用されているプロンプトをMCPなどを利用して収集する ◦ MCPで認証したら、DBに保存する系のものを作成するとかおすすめ
  7. PRESENTATION SLIDES © MOSH Inc. 【拡張マシン】としての定着(2回目) 人間の認知能力と創造性の拡張 • 効率よりも「思考の深さ」が問われる。「構造化」は、AIのためというより、人間 が複雑な問題を整理するための「思考補助線」になる

    • 「AIにコードを書かせることで空いた認知リソースを使って、ドメイン(業務領 域)の理解をどれだけ深められましたか?」 • PdMやテックリード、EMあたりはこの辺りに期待値がある
  8. PRESENTATION SLIDES © MOSH Inc. 【拡張マシン】としての定着 どこから整備すべきか? • コードを書く以外のAgentやプロンプトがなければ追加する •

    ClaudeCodeにおけるSubAgentを整備して渡す • 一次レビューをAIにして、他の設計などの選択肢を増やすようにする • ドメイン領域の情報収集をAIにやらせるためのツールをDifyなどで作成して連 携できるようにする
  9. PRESENTATION SLIDES © MOSH Inc. 【探索マシン】としての定着(2回目) 新規事業やアイデアの高速検証(プロトタイピング) • 「厳密なSDD」「構造化」はボトルネック(悪) になる可能性がある

    • 「仕様を固めるのに時間を使うくらいなら、AIに3パターンのコードを書かせて 選んだ方が速くないですか?」 • 「その『構造化』は、今のフェーズにおける『使い捨てコード』に対してオーバー スペックではありませんか?」 • 経営者の期待は大体このあたりにあることが多い
  10. PRESENTATION SLIDES © MOSH Inc. 【探索マシン】としての定着 どこから整備すべきか? • さっと書いたプロンプトで形になるようにジェネレート系のコマンドと連携できるコ マンド(ClaudeのCommandやSkillなど)を作成する

    • 既存コードへの追加は、どのように追加をするかを同意をとる • git worktreeを使った開発がやりやすいように整備する ◦ dockerなどを使う場合はportずらしなどが難関かも • 必要な開発のみ並列開発できるよう仕様を先に策定するフローへ変更する