just do agile. Be agile. アジャイルは「〇〇をすればアジャイル」ではない。 価値観が浸透している状態かどうかが本質。 (1) 先人の教訓「Don't just do agile. Be agile.」 アジャイル界隈でまことしやかに伝えられている格言が「Don‘t just do agile. Be agile.」である。 アジャイルというバズワードに盲目的に乗っかって、「VUCAの時代、アジャイルを導入して本格的なDXを!」などと意気込んでアジャイル フレームワークのプロセスやツールを表面的に導入するだけでは、中身が実質的に「アジャイルになっていない」ためにアジャイルの効果が 発揮されずに迷走してしまうという、フロンティアを開拓してきた先人たちの教訓なのだろう。 経済産業省が2018年9月にリリースした『DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~ 』でも、2021年以降は 「アジャイル開発が主流に」なると言及されている。バズワードに乗っかるプレイヤーが今後さらに多く登場してくるであろう中で、この教 訓が示唆する失敗の二の舞も多く生産されてしまうだろうことを鑑みるに、強く心に刻むべきであると考える。 https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html (2)『なぜアジャイルか』を問い続け、価値観の浸透を図る アジャイルの本質は、原則に根差した価値観への共感浸透による戦域レベルでの組織レバレッジを効かせることにあると考える。そのうえで は、『なぜアジャイルか』に対して個々人に疑念や迷いが生じる状態はそれ即ち『アジャイルではない』状態である。 アジャイルの掲げる4つの価値観、12の原則に対して、真っすぐに向き合えるかどうかは 常に問いが立てられるべきであるし、もし向き合えない部分があるのだとしたら、 それはアジャイルではないべき取り組みなのかもしれない。