Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

ゼロから作るアンサンブル学習(第1回)

tatamiya
March 28, 2019

 ゼロから作るアンサンブル学習(第1回)

tatamiya

March 28, 2019
Tweet

More Decks by tatamiya

Other Decks in Technology

Transcript

  1. このセミナーについて u ⽬的 u アルゴリズムの理解 u OSSから良い実装を学ぶ u スケジュール u

    第1回(3/28 本⽇) : 決定⽊・ランダムフォレストの理解と実装 u 第2回(4⽉下旬) : scikit-learnの読解 u 第3回(5⽉下旬) : 勾配ブースティング〜XGBoost, LightGBM
  2. 決定⽊とは︖ プロフィール 年齢 33歳 ⾝⻑ 168cm 体重 65kg 収⼊ 700万円

    !? ⾝⻑ > 170cm? 体重 > 70kg? 体重 > 100kg? 年齢 >30? 収⼊ >1000万円? No No Yes Yes No Yes No Yes No Yes モ テ ⾮ モ テ モ テ ⾮ モ テ モ テ ⾮ モ テ 閾値を設けてYes/Noで振り分けていく モテる︖モテない︖ 課題 - どの特徴量で切る︖ - 閾値はいくつにする︖
  3. 分類⽅法の決め⽅ 年齢 33歳 32歳 54歳 45歳 24歳 27歳 35歳 48歳

    38歳 ⾝⻑ 168cm 165cm 173cm 155cm 175cm 160cm 165cm 180cm 160cm 体重 70kg 50kg 70kg 55kg 65kg 130kg 80kg 75kg 60kg 収⼊ 400万円 600万円 550万円 800万円 300万円 500万円 250万円 700万円 1500万円 モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ <理想的なデータの分割> データをある特徴量のある閾値で⼆分割した時, それぞれの断⽚が1種類のクラスのみから構成されている あらかじめラベルづけされたデータを⼊れて学習をおこなう
  4. 分割の判断指標 u 「どれだけ単⼀クラス構成に近いか」を不純度として定量化する u データ中に占めるクラスの構成⽐率を# としたとき,全クラス数をとして, u Gini係数 :∑#&' (

    1 − # # = 1 − ∑#&' ( # , u Entropy : − ∑#&' ( # log # u いずれの指標も, u ある⼀つのクラスだけに偏っている時,最⼩値0をとる u #∗ = 1, # = 0 ( ≠ ∗) u 全クラスの構成⽐が等しい時,最⼤値log をとる u # = 1/ u 不純度が最⼩になる分割特徴量・閾値を探索する
  5. 分割の判断指標 モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ

    ⾮ モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ 収⼊ 250万円 300万円 400万円 500万円 550万円 600万円 700万円 800万円 1500万円 収⼊ ≦ 500万円 モテ = 1 4 , ⾮モテ = 3 4 ℎ; = 1 − 1 4 , − 3 4 , = 3/8 収⼊ > 500万円 モテ = 1 5 , ⾮モテ = 4 5 ℎ> = 1 − 1 5 , − 4 5 , = 8 25 A = 4 9 ℎ; + 5 9 ℎ> = 0.3444 … Gini係数の場合 …ここで分けると良さそう︖
  6. 分割の判断指標 モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ

    ⾮ モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ 年齢 35歳 24歳 33歳 27歳 54歳 32歳 48歳 45歳 38歳 ⾝⻑ 165cm 175cm 168cm 160cm 170cm 165cm 180cm 155cm 160cm 体重 80kg 65kg 70kg 130kg 70kg 50kg 75kg 55kg 60kg 収⼊ 250万円 300万円 400万円 500万円 550万円 600万円 700万円 800万円 1500万円 ℎ; = 0.444 … , ℎ> = 0, A = F G ℎ; + H G ℎ> = 0.296 … < 0.3444 むしろ,今回は以下の分割が最適︓
  7. どこで分割を⽌めるか︖ モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ

    ⾮ モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ 年齢 35歳 24歳 33歳 27歳 54歳 32歳 48歳 45歳 38歳 ⾝⻑ 165cm 175cm 168cm 160cm 170cm 165cm 180cm 155cm 160cm 体重 80kg 65kg 70kg 130kg 70kg 50kg 75kg 55kg 60kg 収⼊ 250万円 300万円 400万円 500万円 550万円 600万円 700万円 800万円 1500万円 年収 > 600万円? No Yes モ テ 年齢 27歳 35歳 32歳 33歳 54歳 24歳 ⾝⻑ 160cm 165cm 165cm 168cm 170cm 175cm 体重 130kg 80kg 50kg 70kg 70kg 65kg 収⼊ 500万円 250万円 600万円 400万円 550万円 300万円 ⾮ モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ ⾝⻑ >168cm? Yes モ テ ⾮ モ テ 不純度が最⼩になる特徴量・閾値の組み合わせを 探して分割 ↓ 分割後のデータをさらに分割していく <停⽌条件> - 不純度の減少量が⼀定値以下 - 分割後のデータ数が⼀定値以下 - 分割の「深さ」が⼀定値以上
  8. ランダムフォレスト概要 u 決定⽊の⽋点 u 学習データに強く依存する u ⽊を⼤量に集めて多数決を⾏う u 決定⽊よりは性能の劣る「弱学習器」を⼤量に作る u

    弱学習器の構築指針 u 学習に使うデータを変える u ブートストラップサンプリング u 分割につかう特徴量を変える u 全特徴量は使わず,⼀部のみ使⽤する u 分割ごとにランダムに選択する
  9. ブートストラップサンプリング u データをランダムに選択して新しいデータセットを量産する u 重複を許す(復元抽出) モ テ ⾮ モ テ

    ⾮ モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ モ テ モ テ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ ・・・
  10. 特徴量のランダム選択 u 分割の際に,⼀部のランダムに選んだ特徴量のみを⾒る モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ

    テ モ テ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ ⾮ モ テ 年齢 24歳 27歳 33歳 45歳 54歳 35歳 32歳 35歳 27歳 ⾝⻑ 175cm 160cm 168cm 155cm 170cm 165cm 165cm 165cm 160cm 体重 65kg 130kg 70kg 55kg 70kg 80kg 50kg 80kg 130kg 収⼊ 300万円 500万円 400万円 800万円 550万円 250万円 600万円 250万円 500万円