保守や拡張作業で本番環境に何らかの変更を加えるとき、事前に別環境で検証したいと考えます。 しかしネットワークの場合においては、検証環境を準備するためのコストが大きく、運用速度のボトルネックになります。 そこで私たちはコンテナルータやオープンソースソフトウェアを組み合わせて、本番環境を検証環境として再現するシステムを作成しました。 システムの中で重要なネットワーク設定の変換と移植については、あらかじめトポロジを抽象化し解決しました。 これにより数分オーダといった短時間で検証環境を用意できるようになりました。
本セッションではシステムの概要と、ネットワーク設定の抽象化を用いた設定の変換について説明します。 また、そもそも検証環境に求められる要件はいくつかの側面があるため、検証環境はどのような要件を満たすべきかについても議論したいです。