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Azure Cloud Adoption Framework(計画編)
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tomokusaba
September 19, 2025
Technology
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Azure Cloud Adoption Framework(計画編)
Azure Cloud Adoption Framework(計画編)
なごあずの集い#6
https://75az.connpass.com/event/366330/
tomokusaba
September 19, 2025
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Transcript
Azure Cloud Adoption Framework (計画編) Future One株式会社 草場 友光 なごあず
自己紹介 • コミュニティ活動を通じて知識を アップデートしています。 • 2022/08-2026 Microsoft MVP (Developer Technologies)
• tomo_kusaba • ドラクエ大好き ドラクエ10のプレイ時間→ 1キャラ目:2642時間 2キャラ目:914時間 3キャラ目:789時間 4キャラ目:190時間(配信用)
本日の目的 • Azure向けCloud Adoption Frameworkとは何か?概要を 知る • Well-Architected FrameworkとともにAzureの導入をし てその設計と構築に役立つことを知る
• Cloud Adoption Frameworkをすべて解説しているとLTで はとても収まらないので準備の部分の概略のみをお話しします。
Cloud Adoption Frameworkとは? • Azure導入に向けて成功するためのStep by Stepのガイド • 人・プロセス・テクノロジーそれぞれの側面についての意思決定に ついて語られている
• Azureを使用するすべてのユーザーに提供されるガイド • 以下、CAFと略します
CAFで語られていること(手法) CAF手法 説明 導入戦略 ビジネス上の正当な理由と期待される結果を定義します 計画 戦略で定義されたビジネス目標をもとにクラウド導入計画をします 準備 Azure環境とランディングゾーンを定義します 実施
Azureでマイグレーション、モダナイゼーション、イノベーションを進めます ガバナンス リスクを管理するガバナンスを確立します セキュリティ Azure環境を保護します 運用 クラウド環境を運用して最適化します
CAFで語られていること(シナリオ) • 特定のクラウドテクノロジーを導入するためのガイダンス シナリオ例 説明 AzureでのAI導入 AzureでAIを正しい方法で使用する方法 Azure VMware Solution
VMwareワークロードをAzureに移行する ハイブリッドとマルチクラウド オンプレミスとクラウドのシステムを接続する Azure上のOracle DB AzureでOracleワークロードを移行および管理する SAP on Azure クラウドネイティブツールを移行してAzureでSAPを実行します Virtual Desktop Azure Virtual Desktopに移行して大規模なデスクトップを管 理する ハイパフォーマンスコンピューティ ング Azureでハイパフォーマンスコンピューティングワークロードを実行 します
戦略段階 • 戦略段階でどのようにクラウドを導入していくのか? • どのような目的でクラウドを導入するのかが明らかになりまし た! • 計画段階ではその目的に沿った計画をしていきます。
計画 手順 タスクの概要 組織を準備する チームの責任・利害関係を明らかにしてそれらを明確化する ユーザーを準備する クラウド化に向けてのスキルギャップを明らかにしてそれを埋める 移行を計画する 既存のワークロードの移行を計画する クラウドコストの見積もり
Azureアーキテクチャーを計画し適切なサービスを選択、サイジング・サー ビスレベルを選択デプロイ戦略を選択してコストを見積もる 導入計画を文章化する 導入計画を文章化する。 いわゆる、プロジェクト計画書
移行計画(何があるかを調べる) 手順 各ワークロードと境界を定義 自動検出ツールを使用 すべての環境のすべてのコンポーネントを対象にする 自動化できないとき手動で
移行計画(どのように移行するか?) 移行戦略 ビジネス戦略 主な指標 Retire 冗長または低価値 使用を停止する必要がある ビジネス価値が制限されている 移行または最新化のコストがビジネス上の利点を上回る Rehost
ビジネスの中断を最小限に抑え近い将来 に最新化をする必要がない ワークロードはAzureと互換性がある 最新化の即時の必要性なし Azureの経験がない データーセンタースペースの解放 Replatform ビジネス目標を達成するためにPaaSソ リューションと最小限のコード変更が必要 信頼性とディザスターリカバリーを簡素化。OSとライセンスのオーバーヘッドを削 減。アプリをコンテナー化する。 Refactor ビジネス目標を達成するためにコード変 更が必要 メンテナンスコストの削減。技術的負債の削減。クラウド設計パターンの適用。 Rearchitect ビジネス目標のためにアーキテクチャーの 変更が必要 アプリケーションのモジュール化またはサービス分解が必要。アーキテクチャーは 将来のイノベーションに備える Replace 運用を簡素化するためにSaaS・AIソ シューションが必要 カスタマイズの必要性がほとんどない。 Rebuild 要件を満たすため新しいクラウドネイティ ブソリューションが必要 レガシーシステムが古すぎるか柔軟性に欠ける。アプリケーションの迅速な構築・ 運用コストの削減・最新のフレームワークとツールが必要 Retain 安定性を必要とし変更を回避する ワークロードは安定している。ビジネスニーズを満たしている。移行する短期的な ドライバーなし。移行からのROIが低い
移行計画のフローチャート https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cloud-adoption-framework/plan/prepare-organization-for-cloud?WT.mc_id=%3Fwt.mc_id%3DDT-MVP-5004827#map-your- cloud-adoption-journey
Retire(廃止) • ビジネス価値を提供しなくなったシステムを廃止すること。 • ビジネス価値がない・使用されていない・冗長である場合 • 他システムに重大な影響を与えない
Rehost(移行) • 最小限の変更でワークロードをAzureに移行する • オンプレミスの仮想マシーンをIaaSに移動する • 他クラウドのIaaSをAzureのIaaSに移動する • 他クラウドのPaaSをAzureのPaaSに移動する •
ワークロードが最新化を必要としないことを確認します。 モダナイズの可能性が高い場合は重複する投資を避けるために再 設計を検討します。
Replatform(ホスティング環境の最新化) • コードの変更を最小限に抑えてIaaSからPaaSに移行します • インフラ管理費用を削減しスケーラビリティを向上させます。 • PaaSに載せるために最小限のコードの変更が必要になります カルチャーの考慮・UTC・・・
Refactor(コードの最新化) • レガシーコードを最新化して技術負債を削減します。 • Azureでの長期的な運用のために保守容易性を確保するのに役 立ちます。 • Azure SDKやサービスを活用することでパフォーマンスや可観 測性を向上させることができます。
• コードコストを最適化したり、クラウド設計パターンを適用するこ とができます。
Rearchitect(アーキテクチャとコードの最新化) • マイクロサービスの導入などのためにアーキテクチャーの再設計 をします。 • 主にビジネス目標を達成するのに必要なスケーリングする能力が 不足している場合にアーキテクチャーの再設計を検討します。
Replace(SaaS代替) • 商用SaaSソシューションを使用してカスタム開発と継続的なメン テナンスを排除します。 • SaaSソリューションが同等の機能を提供して要件を満たす場合 これを適用します。
Rebuild(クラウドネイティブのビルド) • クラウドネイティブソリューションを使用した完全な再開発です。 • レガシーシステムが古い場合や最新化が不可能な場合に選択しま す。
Retain(保持) • ワークロードが安定しており、現在および将来にわたって現状の ままでビジネスニーズを満たしている場合に選択します。 • ビジネスの継続性の要件のため移行できない場合に選択します。 • この制約が取り払われたあとで再度検討します。
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おしまい おしまい