Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
データベースのメモリ管理周り〜OutofMemoryを撲滅したい〜
Search
Sankyo Toshio
July 20, 2024
Technology
0
130
データベースのメモリ管理周り〜OutofMemoryを撲滅したい〜
最近DB周りで起きたインシデントへの考察と対策をお話します。
Sankyo Toshio
July 20, 2024
Tweet
Share
More Decks by Sankyo Toshio
See All by Sankyo Toshio
スタートアップの開発とクラウドサービス
tsankyo
0
170
水産業ドメイン可視化と実装のコツ〜釣って捌いて食べてみる〜
tsankyo
1
780
素早く価値を届けるために スタートアップのプロダクトデリバリー戦略
tsankyo
0
590
水産業の辛いポイント、Railsがいてくれたから乗り越えられた
tsankyo
1
1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Roo Codeにすべてを委ねるためのルール運用
pharma_x_tech
1
230
GoogleのAI Agent
shukob
0
140
ITエンジニアを取り巻く環境とキャリアパス / A career path for Japanese IT engineers
takatama
4
1.5k
Data Hubグループ 紹介資料
sansan33
PRO
0
1.7k
Introduction to Bill One Development Engineer
sansan33
PRO
0
240
大手企業のAIツール導入の壁を越えて:サイバーエージェントのCursor活用戦略
gunta
19
5.4k
積み上げられた技術資産と向き合いながら、プロダクトの信頼性をどう守るか
plaidtech
PRO
0
940
Contract One Dev Group 紹介資料
sansan33
PRO
0
6k
GitHub Coding Agent 概要
kkamegawa
1
1.7k
大規模PaaSにおける監視基盤の構築と効率化の道のり
lycorptech_jp
PRO
0
180
テストを実施する前に考えるべきテストの話 / Thinking About Testing Before You Test
nihonbuson
PRO
14
2.1k
Bill One 開発エンジニア 紹介資料
sansan33
PRO
4
12k
Featured
See All Featured
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
231
18k
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
84
5.5k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
329
39k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
331
21k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
12k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
55
5.6k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
233
17k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
110k
Facilitating Awesome Meetings
lara
54
6.4k
Speed Design
sergeychernyshev
30
970
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
180
53k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
172
14k
Transcript
データベースのメモリ管理周り by さんきょー(@t3qyo) Road to SRE NEXT@広島 LT
• さんきょー @t3qyo • PdMとたまにエンジニア • カープファン • 広島Uターンで水産業関連のスタートアップに 自己紹介
2 今、気仙沼(宮城)の カツオが脂のっててお すすめです✨
今日話すこと 3 こういうチューニングもあるよ。 というのがあればぜひ教えてください🙏 最近DB周りで起きたインシデントへの考察と対策をお話します。 本業はDB畑ではないんですが、このインシデントを解決したくて今回の登壇を機 にいろいろ調べました。
最近Sentry がこいつをちらほら 4
あかんやつです😢 5
考察 6 • ここ最近で発生するようになった • 発生タイミングはだいたい決まっている ◦ 一括アップロードを行っているタイミングが怪しいが Staging環境で負荷テストを行っても再現しない(そもそも完全 に本番環境を再現できていない)
一括アップロード単独で発生するわけでもなさそう。 • データベースのスペックは(まだ)問題なさそう。 平時は問題ないので、単純にスケールアップはしたくない ◦ 最大コネクション数 ◦ メモリ
やったこと 7 • Scout APMで重たい処理を確認して、 APIレベルのN+1潰す。使用メモリ削減 • Slow DB Queryを確認して対策
• 小さいクエリでも、毎回DB問い合わせ不要なものはキャッシュを使 う • Postgresの作業メモリ(work_mem)をデフォルト値から増やす
やったこと 8 • Scout APMで重たい処理を確認して、 APIレベルのN+1潰す。使用メモリ削減 •
やったこと 9 • Scout APMで重たい処理を確認して、 APIレベルのN+1潰す。使用メモリ削減 •
やったこと 10 • Slow DB Queryを確認して対策 謎のCOPY文 BIへの定期的な自前コピー処理が原因😭 → 外して、Replicaを使うように
• 小さいクエリでも、毎回DB問い合わせ不要なものはキャッシュを使 う やったこと 11
やったこと 12 • Postgresの作業メモリ(work_mem)をデフォルト値から増やす ◦ work_memが小さいとメモリを使ったクイックソートなどができ ず、実行計画が高くなる(参考) ◦ データ量が増えるにつれて適切な作業メモリを設定する必要があ る(参考)
学び 13 • ScoutAPMでAPIのメモリ使用状況可視化しておいてよかった ◦ ただ、(当たり前だが)DBに直接接続しているクライアントのクエリな どはDB側の監視ツールで把握する必要がある →API、DB両軸での対応が必要 • 単発のSQLでは発生しなくても、ユーザー数増加、他処理との組み合わせで
Out Of Memoryが発生する • Postgresではサービス拡大に合わせた作業メモリ(work_mem)の設定が必 要 • DBバックアップ、コピーの処理もメモリに影響を与えている
これから 14 • DBレベルでのSlow Query、メモリ利用状況をもっとわかりやすく取れるよ うにしたい💪 • AutoScaleしてくれるサービスへの移行も検討していきたい
ありがとうございました Road to SRE NEXT@広島 LT by さんきょー(@t3qyo) こういうチューニングもあるよ。 というのがあればぜひ教えてください🙏