Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
一体いつからSRE NEXTがSREだけのカンファレンスだと錯覚していた? / When di...
Search
VTRyo
June 27, 2025
Technology
0
21
一体いつからSRE NEXTがSREだけのカンファレンスだと錯覚していた? / When did you ever get the idea that SRE NEXT was a conference just for SREs?
2025.6.27 Road to SRE NEXT@名古屋
https://sre-lounge.connpass.com/event/352229/
VTRyo
June 27, 2025
Tweet
Share
More Decks by VTRyo
See All by VTRyo
一人から始めたSREチーム3年の歩み - 求められるスキルの変化とチームのあり方 - / The three-year journey of the SRE team, which started all by myself
vtryo
9
10k
2ヶ月かかるDBアップグレード検証を最大2週間に短縮した自作Go製CLIツール「Platinum」を紹介する / Introducing Go CLI tool "Platinum" for shortened DB upgrade validation
vtryo
3
1.4k
MySQLテーブル毎のデータサイズ集計をDatadog × Prometheus Exporter × Kubernetesを使って自動化する / Automate data size aggregation for each MySQL table using Datadog, Prometheus Exporter and Kubernetes
vtryo
0
370
自分だけの、誰も想像できないキャリアの育て方 ~懇親会で実践できる!偶然から始めるキャリアプラン~ / Career planning starting by luckly
vtryo
2
1.3k
なぜSREをはじめるのは難しいのか / Why is it hard to start SRE?
vtryo
1
590
Datadogでシステムとアプリケーション情報を民主化をはじめよう / System and Application information democratize with datadog
vtryo
2
3.5k
サービスと開発者に最も近いProduct SREsとして 取り組んでいるコト / Work as Product SREs closest to services and developers
vtryo
0
3k
一人から始めるプロダクトSRE / How to start SRE in a product team, all by yourself
vtryo
5
13k
へんなSlackスタンプMeetup
vtryo
0
410
Other Decks in Technology
See All in Technology
2025/6/21 日本学術会議公開シンポジウム発表資料
keisuke198619
2
470
Create a Rails8 responsive app with Gemini and RubyLLM
palladius
0
140
Navigation3でViewModelにデータを渡す方法
mikanichinose
0
200
AI技術トレンド勉強会 #1MCPの基礎と実務での応用
nisei_k
1
240
2年でここまで成長!AWSで育てたAI Slack botの軌跡
iwamot
PRO
2
140
TerraformをSaaSで使うとAzureの運用がこんなに楽ちん!HCP Terraformって何?
mnakabayashi
0
300
初めてのAzure FunctionsをClaude Codeで作ってみた / My first Azure Functions using Claude Code
hideakiaoyagi
1
180
IAMのマニアックな話 2025を執筆して、 見えてきたAWSアカウント管理の現在
nrinetcom
PRO
4
650
Amazon Bedrockで実現する 新たな学習体験
kzkmaeda
1
380
LinkX_GitHubを基点にした_AI時代のプロジェクトマネジメント.pdf
iotcomjpadmin
0
160
VCpp Link and Library - C++ breaktime 2025 Summer
harukasao
0
220
キャディでのApache Iceberg, Trino採用事例 -Apache Iceberg and Trino Usecase in CADDi--
caddi_eng
0
170
Featured
See All Featured
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
16k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
29
9.5k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.3k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
299
21k
Building an army of robots
kneath
306
45k
Done Done
chrislema
184
16k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
233
140k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
281
13k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
134
9.3k
Transcript
SREでなくともSRE NEXTの知見を現場に活かす方法 Road to SRE NEXT@名古屋 一体いつからSRE NEXTが SREだけのカンファレンスだと錯覚していた? Money
Forward, Inc - Platform and Reliability Engineering本部 VTRyo
VTRyo 2018年くらいからSREしています SRE NEXT 2022 ONLINE 一人から始めるプロダクト SRE Developers Boost
2023 自分だけのだけの誰も想像 できないキャリアの育て方 ベストスピーカー賞 SRE Kaigi 2025 一人から始めたSREチーム 3年間の歩み SRE NEXT 2025 (7/11) 2
人生で名古屋に降りたのは3回目! 2013年 -> ナゴヤドーム(中日戦) 2024年 -> ナゴヤドーム(BUMP OF CHICKEN ライブ)
2025年 -> マネーフォワード名古屋 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 3
名古屋で食べたことのある名物! 誰かオススメおしえてください これまでの2回: 駅ホームのきしめんのみ!! ※ 住よしは美味しい Road to SRE NEXT@名古屋
presentation by VTRyo 4
今日の本題 SRE NEXTはSREだけの カンファレンスにあらず! Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by
VTRyo 5
SRE専門用語のむずかしさ バズワードによる互いの期待値のズレ 信頼性, SLI, SLO, CI/CD, Incident management, スケーラビリティなど なんとなくインフラに関する話が多そう、という印象
結果、自分にはあまり関係がないかも?と思われる 自社のチームから「SREが何をしているのかわからない」という意見…… Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 6
そもそもSREとは何だったか? SREは対象の信頼性を制御・向上しようと あらゆることに取り組む人 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo
7
信頼性が高いとは? ユーザが 「いつどんなときも安心して自分の目的を 達成できる」 と思えている状態 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation
by VTRyo 8
高い信頼性の例 コンピューターがインターネットに接続されているかを確認する Google Public DNSへの信頼 ping 8.8.8.8 基本的にいつでも使えて、その目的(接続テスト)が果たせる(正しく機能する) と考えられる Road
to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 9
最近のSREって何をされている方なの? 超絶多様化してしまったのである!! Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 10
今回の発表をいくつかにカテゴライズしてみましょう おそらくもっとも多いのは現場課題解決 • 現場の課題解決の話: 障害対応、コストカットなど現場に関するもの • 実践的な技術の話: パフォーマンス、スケールアウトなど技術そのもの • 組織の話:
キャリア、組織構成など人に関するもの Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 11
SRE NEXTの範囲がシステムやサービス以外にも派生 SREがこれらに関心を持つのは 「そのアプローチが最終的に信頼性の制御 につながる」から Road to SRE NEXT@名古屋 presentation
by VTRyo 12
SRE NEXTから学びを得るために 信頼性を制御するために、SREの多くは「観察」から始める OODAループ: 観察 -> 判断 -> 行動 ->
観察 この法則を知っていると、SREがどんなアプローチで話を進めるのか理解できる 仮に「なんでこの話になったんだろう」と迷子になったとき、OODAループのど の辺に当てはまるのかを考えるだけでも違う 監視系 -> 状況の観察がしたい。これからどうすべきかを知りたい エラーバジェット -> 判断の高速化、障害未然防止、具体的な行動を促す CI/CD, スケールアウト -> 実際の行動(ただし自動) 。安定性の向上や高速リ リース 組織系の話 -> 信頼性の対象をシステムではなく人に。SREの考えを応用した事例 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 13
発表は「奥に隠された目的」を意識して聞いてみる 技術系よりも、組織やプラクティスそのものに関する発表は真似だけしようとす ると難しい 専門用語が邪魔をしがち 例「エラーバジェットポリシー運用までの取り組み」: エラーバジェットポリシー の本質は「重大な問題が起きた時にやるべきことを決めておく」である 観察したあとの判断・行動がセットになったプラクティス この目的は 「意思決定を最小限にすること」「サービスをなるべく速く安定
させること」 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 14
たとえばVTRyoの発表 60以上のプロダクトを持つ組織における開発者体験向上への取り組み -チームAPIとBackstageで構築する組織の可視化基盤- プロダクトの数が多すぎるゆえの認知負荷課題解決の一歩 「意思決定を最小限にすること」 「情報整理による開発者の負担軽減」など 組織がスケールし始めたなと感じている開発者、マネージャーといった 同じ課題を持つ人にオススメ。SREとは限らない Road to
SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 15
たとえば信頼性の高い組織の例 高信頼性組織(HRO)の特徴 航空管制システム、原子力発電所、送電所、石油化学プラント、救急医療センター ① 失敗に注目する -> 失敗を教訓に ② 解釈の単純化を嫌がる ->
多様な解釈を取り入れるメンバーを歓迎 ③ オペレーションに敏感になる -> 不測の事態に常に気を配れる状態 ④ 回復に全力を注ぐ -> 何をやるべきか明確。自律的に行動可能 ⑤ 専門知識を尊重する -> もっとも適切な人材に権限を委譲 引用元:「高信頼性組織」という言葉をご存知ですか。 https://www.ginsen-risk.com/narage/newsletter/SI20090721.pdf Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 16
私たちは知らずにSREしている時がある 「あれ、これってSREじゃないか?」と思わなくても、もはや良い あなたが責任を持っていることに対して徹底的に考え抜いたとき、自然と行動と して生まれるのかもしれない Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by
VTRyo 17
SREプラクティスは…… ノウハウの高速道路! Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 18
SRE NEXTへ行こう いざ集合知へ! オンライン配信もあるぞ! Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by
VTRyo 19
一体いつからSRE NEXTが SREだけのカンファレンスだと錯覚していた? 完 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by
VTRyo 20