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一体いつからSRE NEXTがSREだけのカンファレンスだと錯覚していた? / When di...
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VTRyo
June 27, 2025
Technology
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一体いつからSRE NEXTがSREだけのカンファレンスだと錯覚していた? / When did you ever get the idea that SRE NEXT was a conference just for SREs?
2025.6.27 Road to SRE NEXT@名古屋
https://sre-lounge.connpass.com/event/352229/
VTRyo
June 27, 2025
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Transcript
SREでなくともSRE NEXTの知見を現場に活かす方法 Road to SRE NEXT@名古屋 一体いつからSRE NEXTが SREだけのカンファレンスだと錯覚していた? Money
Forward, Inc - Platform and Reliability Engineering本部 VTRyo
VTRyo 2018年くらいからSREしています SRE NEXT 2022 ONLINE 一人から始めるプロダクト SRE Developers Boost
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presentation by VTRyo 4
今日の本題 SRE NEXTはSREだけの カンファレンスにあらず! Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by
VTRyo 5
SRE専門用語のむずかしさ バズワードによる互いの期待値のズレ 信頼性, SLI, SLO, CI/CD, Incident management, スケーラビリティなど なんとなくインフラに関する話が多そう、という印象
結果、自分にはあまり関係がないかも?と思われる 自社のチームから「SREが何をしているのかわからない」という意見…… Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 6
そもそもSREとは何だったか? SREは対象の信頼性を制御・向上しようと あらゆることに取り組む人 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo
7
信頼性が高いとは? ユーザが 「いつどんなときも安心して自分の目的を 達成できる」 と思えている状態 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation
by VTRyo 8
高い信頼性の例 コンピューターがインターネットに接続されているかを確認する Google Public DNSへの信頼 ping 8.8.8.8 基本的にいつでも使えて、その目的(接続テスト)が果たせる(正しく機能する) と考えられる Road
to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 9
最近のSREって何をされている方なの? 超絶多様化してしまったのである!! Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 10
今回の発表をいくつかにカテゴライズしてみましょう おそらくもっとも多いのは現場課題解決 • 現場の課題解決の話: 障害対応、コストカットなど現場に関するもの • 実践的な技術の話: パフォーマンス、スケールアウトなど技術そのもの • 組織の話:
キャリア、組織構成など人に関するもの Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 11
SRE NEXTの範囲がシステムやサービス以外にも派生 SREがこれらに関心を持つのは 「そのアプローチが最終的に信頼性の制御 につながる」から Road to SRE NEXT@名古屋 presentation
by VTRyo 12
SRE NEXTから学びを得るために 信頼性を制御するために、SREの多くは「観察」から始める OODAループ: 観察 -> 判断 -> 行動 ->
観察 この法則を知っていると、SREがどんなアプローチで話を進めるのか理解できる 仮に「なんでこの話になったんだろう」と迷子になったとき、OODAループのど の辺に当てはまるのかを考えるだけでも違う 監視系 -> 状況の観察がしたい。これからどうすべきかを知りたい エラーバジェット -> 判断の高速化、障害未然防止、具体的な行動を促す CI/CD, スケールアウト -> 実際の行動(ただし自動) 。安定性の向上や高速リ リース 組織系の話 -> 信頼性の対象をシステムではなく人に。SREの考えを応用した事例 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 13
発表は「奥に隠された目的」を意識して聞いてみる 技術系よりも、組織やプラクティスそのものに関する発表は真似だけしようとす ると難しい 専門用語が邪魔をしがち 例「エラーバジェットポリシー運用までの取り組み」: エラーバジェットポリシー の本質は「重大な問題が起きた時にやるべきことを決めておく」である 観察したあとの判断・行動がセットになったプラクティス この目的は 「意思決定を最小限にすること」「サービスをなるべく速く安定
させること」 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 14
たとえばVTRyoの発表 60以上のプロダクトを持つ組織における開発者体験向上への取り組み -チームAPIとBackstageで構築する組織の可視化基盤- プロダクトの数が多すぎるゆえの認知負荷課題解決の一歩 「意思決定を最小限にすること」 「情報整理による開発者の負担軽減」など 組織がスケールし始めたなと感じている開発者、マネージャーといった 同じ課題を持つ人にオススメ。SREとは限らない Road to
SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 15
たとえば信頼性の高い組織の例 高信頼性組織(HRO)の特徴 航空管制システム、原子力発電所、送電所、石油化学プラント、救急医療センター ① 失敗に注目する -> 失敗を教訓に ② 解釈の単純化を嫌がる ->
多様な解釈を取り入れるメンバーを歓迎 ③ オペレーションに敏感になる -> 不測の事態に常に気を配れる状態 ④ 回復に全力を注ぐ -> 何をやるべきか明確。自律的に行動可能 ⑤ 専門知識を尊重する -> もっとも適切な人材に権限を委譲 引用元:「高信頼性組織」という言葉をご存知ですか。 https://www.ginsen-risk.com/narage/newsletter/SI20090721.pdf Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 16
私たちは知らずにSREしている時がある 「あれ、これってSREじゃないか?」と思わなくても、もはや良い あなたが責任を持っていることに対して徹底的に考え抜いたとき、自然と行動と して生まれるのかもしれない Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by
VTRyo 17
SREプラクティスは…… ノウハウの高速道路! Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by VTRyo 18
SRE NEXTへ行こう いざ集合知へ! オンライン配信もあるぞ! Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by
VTRyo 19
一体いつからSRE NEXTが SREだけのカンファレンスだと錯覚していた? 完 Road to SRE NEXT@名古屋 presentation by
VTRyo 20