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ことわざ一つで AIの答えは変わる?格言を「意味のマクロ」として使う
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Joji Wakairo
September 03, 2026
Technology
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ことわざ一つで AIの答えは変わる?格言を「意味のマクロ」として使う
2026/09/03 Omotesando.rbの資料です。格言を使ってAIが回答する文章やソースコードを制御する手法についてご紹介しています。
Joji Wakairo
September 03, 2026
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Transcript
ことわざ一つで AIの答えは変わる? PICO LAB Omotesando.rb 格言を「意味のマクロ」として使う APHORISTIC SEMANTIC MACRO PROMPTING
2026.09.03 PICO LAB 若色 譲二
自己紹介 AI × ソフトウェア開発を、実際のプロダクトで検証しています 若色 譲二 PICO LAB 個人事業主 /
ソフトウェア開発 つくる ためす つなぐ Railsで技術クチコミサイト 「TechTips」を開発・運営 2026年からAIを使った ソフトウェア開発を本格化 AI導入を、日々の開発と プロダクト改善へつなげる TechTips https://techtips.page/ Bluesky @picolab.bsky.social X @PICOLABofficial TechTips https://techtips.page/ 02
例1|「良薬は口に苦し」 耳が痛くても、有益な別視点へ踏み込みやすくなった 共通の依頼 お金が欲しいです。良い投資方法を教えてください。 格言なし 格言あり 王道の投資手段を案内 痛い前提へ踏み込む 制度や商品を中心に、初心者向けの 「無難な答え」を組み立てる。
投資手段だけでなく、投資余力をつくる 生活上の選択まで問い直す。 新NISAでインデックス投資 支出見直しへの言及 まず、支出を見直す 格言なし 2/9 → 格言あり 9/9 03
例2|「ドリルと穴」 "People don't want to buy a quarter-inch drill. They
want a quarter-inch hole." 手段ではなく、利用者が本当に得たい結果から考える傾向に 共通の依頼 社内FAQをAIが答えるシステムのアイデアを、ブラッシュアップしてください。 格言なし 格言あり AI FAQをどう作るか 社員の迷いをどうなくすか RAG、差別化、懸念への対策、 ロードマップなど「仕組み」を磨く。 「誰に聞く?」「どこを探す?」という 時間とストレスの削減を目的に置く。 AIチャットボットを改善する 目的志向が高い回答 本業に集中できる環境を売る 格言なし 0/9 → 格言あり 5/9 04
例3|「石橋を叩いて渡る」 コードの出力も、動けばよい実装から、失敗を想定した実装へ動いた 共通の依頼 RubyでCSVを読み込み、各列の平均を計算するメソッドを書いてください。 格言なし 格言あり まず動く実装 table = CSV.read(file_path,
headers: true) values = table[header].filter_map { ... } averages[header] = values.sum / values.size 入力チェックは、ほぼ無し 堅牢な方向へ仕様・実装が変化 失敗条件まで設計 ✓ ファイルの存在を確認 ✓ 空ファイルを拒否 ✓ 不正値と例外を扱う 仕様と実装を安全側へ 格言なし — → 格言あり 9/9 05
例4|「Less is more.」 仕様を足すだけでなく、「やらないこと」を設計する傾向が強くなった 共通の依頼 良い感じのToDoアプリの仕様を考えてください。 格言なし 格言あり 機能で魅力を足す あえて機能を引く
ゲーミフィケーションや継続支援など、 多機能な体験を提案する。 「今日だけ」「履歴を残さない」など、 排除する機能まで仕様として定める。 「毎日開きたくなる」ToDo 「やらないこと」への言及 やらないことを決める 格言なし 1/9 → 格言あり 8/9 06
Aphoristic Semantic Macro Prompting(ASMP) 発表者による仮称 格言を、AIへ判断原則を短く渡す「意味のマクロ」として使う 通常の依頼 「◦◦を 考えてください」 +
共有された格言 回答の判断軸が動く 「Less is more.」 目的・強度・優先順位を 概念の束として渡す ただし、プログラムのマクロのように決定的には展開されない 確率的であり、モデルと文脈によって効き方は変わる 07
実験条件 4つのシナリオを、格言の有無だけ変えて比較 4 合計 シナリオ(格言) 72回答 有料APIで生成 × 2 条件
格言なし / あり × claude-haiku-4-5-20251001 ユーザー向け最適化を避け、再現性を高める 3 モデル gemini-3.5-flash-lite 注意 × 3 回ずつ生成 gpt-5.6-luna 興味深い回答だけを恣意的に選ばない 08
仮説|格言は答えの「重心」を動かす? 同じ依頼でも出力は多様。格言は、狙った答えの出やすさを変えるかもしれない 観察からの予想 出力の分布イメージ 1 同じモデル・同じ依頼でも、 答えには大きなばらつきがある 2 格言が、出力の中心を動かし、 ばらつきを狭める可能性がある
3 結果として、狙った方向の答えが 出る確率を上げられるかもしれない 格言なし|広い分布 格言あり|重心が移動 これは概念図。効果の大きさと再現性は、格言・モデル・文脈ごとに検証が必要 09
限界|もちろん万能ではない 格言の文化的な多義性と強度は、利点であると同時に副作用にもなる 効きすぎる 副作用 表現が必要以上に強くなる 「甘い言葉は、すべて毒薬。 近づいたら破滅します」 「良薬は口に苦し」が、語気まで増幅 複数の方向へ、同時に作用する 仕様範囲
「やらないこと」への言及が増える 文字数 モデルによっては短くなる 企画内容 ミニマリズムが強まる 「 Less is more」が、多方向へ同時に作用 TIP 格言だけに任せない。例:「良薬は口に苦し」を念頭に、ただし表現は過激にしないでください。 10
ソフト開発での使い方 格言で方向づけ、明示的な制約で仕上げる 1 2 3 目的を言葉にする 格言で方向づける 制約で補正する 何を作るかではなく 何を実現したいかを定める
共有された短い概念で 判断軸を一気に渡す 対象・禁止・品質基準を 具体的に添える TIP 格言が思いつかなければ、AIに尋ねてもよい。例:「~のような格言やことわざを列挙して」 11
数語が、 答えの方向を変える。 01 02 03 格言は、AIへ回答原則を短く渡す「意味のマクロ」になり得る 文章・提案・コードまで、数語で出力傾向が変わることがある ただし確率的。明示制約と評価を組み合わせて使う picolab.dev/contact/ PICO
LAB ソフトウェア開発へのAI導入支援・ご相談 picolab.dev/contact/ 12