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Coding Agentに値札を付けろ

Coding Agentに値札を付けろ

Zenncafe#2日比谷 - 生成AIで変わる仕事・知見の伝え方 #zenncafe でお話しした内容になります。
https://zenn.connpass.com/event/351131/

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watany

May 12, 2025
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Transcript

  1. About Me 渡邉 洋平(@watany) • 所属:NTTテクノクロス株式会社 ◦ 「AWS 500 APN

    Certification Distinction」に認定 • AWS Ambassadors(2024~) • Zenn.devで書いた記事 https://zenn.dev/watany
  2. Q. Vibe Codingでツール実装、何円かかったか? 🔧 Hawkling(Golang) • Hawkling は、未使用の AWS IAM

    ロールの可視化・整理 に特化した CLI ツール です。 ✅ 主な機能 • IAMロールの一覧取得 • 未使用IAMロールの検出 • ロールの安全な削除(個別/一括)
  3. A. $179.76 (140円/$ = ¥25,166) • 条件:Claude Code (Claude 3.7

    Sonnet + Prompt Caching) ◦ 詳細はZennに記載 • 期間:3日 ◦ 1日目:$68.59 ……実装 ◦ 2日目:$18.17……CI、性能改善 ◦ 3日目:$49.44……壊したコードの復旧 • 復旧? ◦ .gitignoreで誤って無視したSDKラッパー部分 ◦ 肌感覚として、新規スクラッチより掛かった https://zenn.dev/watany/articles/ee616e6c3d1cd5
  4. Coding Agentの採用情報(公開事例) • Coding Agentの採用目的 ◦ 開発を加速できるか ◦ チームの人数を減らせるか ◦

    採用すると見栄えが良い • とはいえROI a.k.a. コスパが語られる事例は少ない ◦ e.g. 3ヶ月Devinを使う見積もりが出せるか? ◦ 今は、値札を見ないままCoding Agentが採用されている ▪ 小銭なら全部賭けてもたかが知れている
  5. 従量課金系 Cline / Roo Code / Claude Code /… •

    LLM APIのラッパーなので従量課金 • 目安:$5 ~ $25/day ◦ 出典:Full-Power AI Development: Why Cline Doesn't Limit Your Model's Potential Devin • Team: $500(250 ACU)/Month、Core: $20(9 ACU) 以降は完全従量課金 ◦ あくまで従量課金であり、適切なクレジット(ACU)量の見積りは不明
  6. 定額系 GitHub Copilot • Pro/Business: $10/月 • Pro+/Enterprise: $39/月 Cursor

    • Pro :$10/月 • Pro+:$39/月 Windsurf • Pro : $15/月 • Teams : $30/月 • Enterprise : $60/月 Claude Code • Claude MAX : $200/月 Amazon Q Developer • Pro : $19/月
  7. 昨今の料金改定 値上げ/価格改定/新プラン/etc… GitHub Copilot • Premium request (2025/06/04~) プラン毎の所定の 実行回数の超過毎に追加請求

    Cursor • 新プラン(v0.50~) - request課金への 統合 - MAXのToken課金 Windsurf • 「flow action credit」廃止 (2025/04/22~) Agentへの依頼数相当の 「Prompt credit」に一本化 Claude Code • (None) Amazon Q Developer • Chat(Agent Coding) 2025/06/01以降の有料化を示唆
  8. 値上げしたなら他を選べばいい? • サンクコストを捨てられるか ◦ 個人利用なら”β版ジプシー”でもよい ◦ 企業利用では多大な調整を伴う場合も ▪ ROI/データ保管/事業者審査/etc… •

    「安いから試してみよう」は高くなった場合に問題になる ◦ 支払が数百~数千ドルとなった時、何をもって安いと判断するか
  9. まとめ・提言 • Coding Agentの支払いには動的な部分が多く、見積りが難しい ◦ 定額型も”定額+従量課金”型へのシフトも見られる ◦ パブリッククラウドと違い、”開発者のワークロード”の算出が難しい • 技術記事の執筆時はCoding

    Agentのコストを載せて欲しい ◦ i時間利用/j回呼び出し/月額がk円 ◦ 使用方法/使ったタスクサイズ/難易度 /…… • コスパがわかると採用が判断できる ◦ Zennなどにナレッジが増え、好循環に繋がる ◦ ひとりの時間・財布には限界があるのでみんなも教えてくれ(懇願)