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M&Aクラウドにおける AWS ElasticBeanstalkの活用
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y-tsuzaki
February 27, 2020
Technology
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M&Aクラウドにおける AWS ElasticBeanstalkの活用
Coral Capital主催「AWS×スタートアップ オンラインLT大会(Coral Developers Night #3)」 一般LT枠
y-tsuzaki
February 27, 2020
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Transcript
M&Aクラウドにおける AWS ElasticBeanstalkの活用 つざき Twitter : @ytzk_ Qiita : zackey2
株式会社M&Aクラウド つざき @ytzk_ SIer -> Web受託開発会社 -> ITスタートアップ(1年目) WEBフロントエンド・バックエンド・ちょっとインフラ 銭湯・サウナ・キャンプが好き
自己紹介
話すこと ・M&AクラウドのElasticBeanstalkを活用した環境構成 ・ElasticBeanstalk選定理由 ・ElasticBeanstalkのメリット・デメリット ・ElasticBeanstalk ワーカー環境の活用 話さないこと 他のアーキテクチャやクラウドサービスとの比較 対象 新規サービスをこれから作ろうとしてる方
M&Aクラウド?
M&Aクラウドは、 M&Aクラウドという M&Aのマッチングプラットフォームを運営する スタートアップ企業です
設立 5期目 サービスローンチから 2年目 従業員数 21名 エンジニア 5名
None
None
サーバーサイド PHP7.2, Laravel6.4, MySQL5.7 フロントエンド JavaScript, sass, Vue.js, 一部Nuxt.js(Typescript) 開発ツール
GitHub CircleCI
ローンチ当初の環境構成
None
ElasticBeanstalkとは
(釈迦に説法だと思うので割愛)
ElasticBeanstalk選定の理由
- エンジニア一人だけ - インフラはそれほど詳しくない - 早くサービスをローンチしたい - サービスが当たるかどうかわからない - サービスの機能追加が優先
- 本番環境でDockerを使うことがそれほど一般的ではな かった - どうやらElasticBeanstalkが良さそう(口コミ)
ElasticBeanstalkのいい点
- 簡単に冗長構成のWebサイトを公開できる - LBやセキュリティグループやサブネットなどの細々し た設定をしなくていい - ミドルウェアのインストールなども自動でやってくれる - PHPプラットフォームを選択すればPHPの動作に必 要なミドルウェアが自動でインストールされる
- リリースが楽 - eb コマンドで簡単にコードをデプロイできる - Webコンソールから環境変数の追加変更 - 複数環境作るときに楽 - Webコンソールからオートスケールの設定
ElasticBeanstalkのいまいちな点
- リリースに時間がかかる - インスタンス1台5分程度かかる 2台構成で10分程度 - 環境変数を変更するだけでも同じくかかる - PHPのバージョンアップが遅い -
PHP7.3リリースからおよそ8ヶ月後に追加
現在の環境構成
None
全文検索機能追加 ワーカーサーバーの導入 Nuxt.jsによる一部ページの 置き換え
1年半経ってもElasticBeanstalkを使ったWebサーバで問 題なく機能拡張できている
ワーカー環境の活用
- ElasticBeanstalkの2種類の環境枠 - ウェブサーバー環境 - ワーカー環境 - ワーカー環境はバックグラウンド処理専用のサーバ - インターネットに公開されないサーバ
- SQSのキューを監視してジョブをlocalhostのアプリケー ションにPOSTしてくれる - ジョブの並列実行可能 - Cronのように指定時刻にアプリケーションにPOSTしてく れる機能もある
- M&Aクラウドでは 非同期メール送信、定時メール送信をワーカー環境で実行 するようにした - ワーカー環境導入の結果 - メール送信 100通 /
分 → 800通 / 分 - 並列数を増やせばもっと早くできそうだがSESの上限を 超えないくらいに設定
まとめ Elasitic Beanstalkは - 素早くサービスを始められる - サービスが成長しても使い続けられる インフラに割くリソースがなく スモールスタートでサービスをローンチしたい場合に 適切なソリューション