Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

20240829_KDHセミナー

Koito
September 06, 2024

 20240829_KDHセミナー

Koito

September 06, 2024
Tweet

More Decks by Koito

Other Decks in Business

Transcript

  1. 2 KDDI Agile Development Center Corporation 本日の登壇者 所属チーム 2000年7月~2011年2月:世田谷レディース 2011年3月~2011年8月:ニュージーランドMarist

    St Pats RFC 2011年9月~2012年2月:カナダCapilano RFC 2014年4月~2020年3月:世田谷レディース 日本代表 2009年 東アジア競技大会(7人制) →準優勝 https://trc- adeac.trc.co.jp/WJ11F0/WJJS07U/1310375100/1310375100200010/mp600130 2010年 女子ラグビーW杯 アジア予選(15人制) →予選敗退 経歴 直塚 史子 KDDIウェブコミュニケーションズ 小糸 悠平 KDDIアジャイル開発センター チームのスクラムマスター
  2. 3 KDDI Agile Development Center Corporation KAGパートナー KAG社員 Graat KWC

    Fullback チーム紹介 チームメンバー 牧さん Fullbackチームは、KWCが提供するCPaaSサービスの代理店業務を 支援する周辺サービスの開発を担当しています 直塚さん 土居さん 政野さん 鶴味さん 小糸 関屋さん 武田さん PO サービス デザイナ SM Dev 開発サービス 顧客向け KWC社内向け 顧客申込フォーム 契約情報管理 (UNICON) 料金計算請求 電話番号管理(GryPhone) 取引時確認 各種CPaaS
  3. 4 KDDI Agile Development Center Corporation 開発の背景 • KWC社内でアジャイル開発を初めて実施するプロダクト •

    KDHグループ内で連携したプロダクト開発 良い意味で社内から興味を集めており 協力体制を整えやすい環境にあった
  4. 8 KDDI Agile Development Center Corporation 組織としてアジャイルに動くために • アジャイル未経験の会社でPOがどこまで「決定」できるのか •

    いきなり決定するのは難しいだろう • 情報の不足、組織の文化 など POが決定するのではなくPOが決定をリードできる体制に
  5. 11 KDDI Agile Development Center Corporation ステークホルダーとの関係性 • 距離が近すぎると・・・ •

    全てのイベントに出てもらおう • 時間が取られすぎる • 距離が遠すぎると・・・ • チームが何かやってるなぁと傍観者になってしまう • ジブンゴトにならない ステークホルダーといい感じの距離感でありたい
  6. 13 KDDI Agile Development Center Corporation 大事にしていたこと • ステークホルダーとチーム、お互いに納得感を持って進めていこう •

    お互いのこれまでのやり方を尊重しよう • (納得していない状態で)スクラム、私たちのやり方はこうだからと 押し付けない 物理的だけでなく感情的にもいい感じの距離感を構築していく
  7. 16 KDDI Agile Development Center Corporation ①ステークホルダーの特定 • ステークホルダーを洗い出す •

    ご近所さんマップを作成し、ステークホルダーを洗い出す 1回目 2回目(3ヶ月後)
  8. 18 KDDI Agile Development Center Corporation ①ステークホルダーの特定 • 各ステークホルダーの期待値を整理する 役割

    担当者名 業務上の責務 関心事(責務) 事業部長 Aさん 売上・利益の達成 ・売上・利益を伸ばしたい ・計画通りリリースできるかを知りたい 開発部長 Bさん アジャイルの社内拡大 ・アジャイル開発を詳しく知りたい ・アジャイルマインドを社内に広めたい 開発課長 Cさん 開発内容の把握 プロダクトの品質担保 ・自分たちが使っている言語で書いてほしい ・コードの品質をチェックをしたい 企画担当 Dさん 新規施策検討 ・顧客の需要を把握したい ・既存顧客の分析をしたい 営業担当 Eさん 契約の成立、継続 ・営業業務を効率化したい ・契約時の業務を簡素化したい ・顧客の傾向を把握したい Ops担当 Fさん 定常業務の遂行 ・Ops業務を効率化したい ・誰でも出来るようにしたい カスタマー サポート Gさん 顧客問合せ対応 ・CS業務を効率化したい ・顧客満足度を向上したい ・顧客の問合せを減らしたい
  9. 20 KDDI Agile Development Center Corporation ②マネジメント計画を立てる • スクラムイベントに当てはめる 役割

    担当者名 業務上の責務 関心事(責務) 事業部長 Aさん 売上・利益の達成 ・売上・利益を伸ばしたい ・計画通りリリースできるかを知りたい 開発部長 Bさん アジャイルの社内拡大 ・アジャイル開発を詳しく知りたい ・アジャイルマインドを社内に広めたい 開発課長 Cさん 開発内容の把握 プロダクトの品質担保 ・自分たちが使っている言語で書いてほしい ・コードの品質をチェックをしたい 企画担当 Dさん 新規施策検討 ・顧客の需要を把握したい ・既存顧客の分析をしたい 営業担当 Eさん 契約の成立、継続 ・営業業務を効率化したい ・契約時の業務を簡素化したい ・顧客の傾向を把握したい Ops担当 Fさん 定常業務の遂行 ・Ops業務を効率化したい ・誰でも出来るようにしたい カスタマー サポート Gさん 顧客問合せ対応 ・CS業務を効率化したい ・顧客満足度を向上したい ・顧客の問合せを減らしたい スプリントレビュー スプリントレビュー スプリントレビュー スプリントレビュー
  10. 21 KDDI Agile Development Center Corporation ②マネジメント計画を立てる • イベントに当てはまらない部分の解決方法を決める 役割

    担当者名 業務上の責務 関心事(責務) 事業部長 Aさん 売上・利益の達成 ・売上・利益を伸ばしたい ・計画通りリリースできるかを知りたい 開発部長 Bさん アジャイルの社内拡大 ・アジャイル開発を詳しく知りたい ・アジャイルマインドを社内に広めたい 開発課長 Cさん 開発内容の把握 プロダクトの品質担保 ・自分たちが使っている言語で書いてほしい ・コードの品質をチェックをしたい 企画担当 Dさん 新規施策検討 ・顧客の需要を把握したい ・既存顧客の分析をしたい 営業担当 Eさん 契約の成立、継続 ・営業業務を効率化したい ・契約時の業務を簡素化したい ・顧客の傾向を把握したい Ops担当 Fさん 定常業務の遂行 ・Ops業務を効率化したい ・誰でも出来るようにしたい カスタマー サポート Gさん 顧客問合せ対応 ・CS業務を効率化したい ・顧客満足度を向上したい ・顧客の問合せを減らしたい スプリントレビュー スプリントレビュー スプリントレビュー スプリントレビュー 意思決定ミーティング 意思決定ミーティング 課題仕様確認ミーティング 課題仕様確認ミーティング 課題仕様確認ミーティング 課題仕様確認ミーティング 課題仕様確認ミーティング
  11. 22 KDDI Agile Development Center Corporation ②マネジメント計画を立てる • イベントに当てはまらない部分の解決方法を決める 課題仕様確認ミーティング

    ・業務を行う上での課題ヒアリング ・PBI作成時の仕様、要望についての確認 意思決定ミーティング ・チーム、プロダクトの状況共有 ・今後の開発内容の優先順位の意思決定 ・大枠の開発スコープの合意
  12. 23 KDDI Agile Development Center Corporation ②マネジメント計画を立てる • イベントに当てはまらない部分の解決方法を決める 役割

    担当者名 業務上の責務 関心事(責務) 事業部長 Aさん 売上・利益の達成 ・売上・利益を伸ばしたい ・計画通りリリースできるかを知りたい 開発部長 Bさん アジャイルの社内拡大 ・アジャイル開発を詳しく知りたい ・アジャイルマインドを社内に広めたい 開発課長 Cさん 開発内容の把握 プロダクトの品質担保 ・自分たちが使っている言語で書いてほしい ・コードの品質をチェックをしたい 企画担当 Dさん 新規施策検討 ・顧客の需要を把握したい ・既存顧客の分析をしたい 営業担当 Eさん 契約の成立、継続 ・営業業務を効率化したい ・契約時の業務を簡素化したい ・顧客の傾向を把握したい Ops担当 Fさん 定常業務の遂行 ・Ops業務を効率化したい ・誰でも出来るようにしたい カスタマー サポート Gさん 顧客問合せ対応 ・CS業務を効率化したい ・顧客満足度を向上したい ・顧客の問合せを減らしたい スプリントレビュー スプリントレビュー スプリントレビュー スプリントレビュー 意思決定ミーティング 意思決定ミーティング 課題仕様確認ミーティング 課題仕様確認ミーティング 課題仕様確認ミーティング 課題仕様確認ミーティング 課題仕様確認ミーティング 個別の開発ルール策定
  13. 24 KDDI Agile Development Center Corporation ②マネジメント計画を立てる • イベントに当てはまらない部分の解決方法を決める •

    個別の開発ルール策定 (一部) • チームのPRは全て開発課長がレビューする • レビュー依頼後翌営業日までに確認する • バックエンドの開発言語はGoにする 一旦KWCさんの従来のやり方でやってみて 上手く行かなかったらそん時に考えよう
  14. 28 KDDI Agile Development Center Corporation ④マネジメントの実施状況を監視 • 定量的な監視は実施していなかった •

    各イベント内で改善点を確認するくらいのゆるめの監視 • 個別の開発ルール策定は定期的なイベントがないため、 スプリントごとに意見交換を実施しながら最適な状態を模索していった • 数スプリント実施し、チームのコード品質と課長の稼働状況から 変更提案あり →PR単位ではなくアーキテクチャのレビューのみにするよう変更
  15. 29 KDDI Agile Development Center Corporation 成果 • ステークホルダーにも状況が共有され早期に課題に対する対策が打てた •

    例:スコープ見直し • 立上げ直後からバーンダウンを共有 • リリースよりかなり早い段階で スコープ調整を実施 • 個別の運用ルール作成はこれまでのやり方で 上手く回らないことを経験し、納得した上で進め方を合意できた • 全てのイベントにPO、サービスデザイナ、SMが参加することによって、 ステークホルダーがチームとの距離感を近く感じてもらえた
  16. 31 KDDI Agile Development Center Corporation 気付き • 無理強いしないことで物理的にも感情的にもいい感じの距離感を築けた •

    いい感じの距離感を維持するためには、、、 • チームが早い段階で成果を出すこと • また、チームが成果を出し続けていくことが重要
  17. 33 KDDI Agile Development Center Corporation スクラム啓蒙活動 • 社内での取り組み 1.

    スクラムショーワークショップ 2. サービスブループリント&アジャイル勉強会 • 社外への発表 1. RSGT2023 2. スクフェス大阪2024
  18. 34 KDDI Agile Development Center Corporation 1.スクラムショーワークショップ • 目的 •

    KWC内にスクラムを広める。 • スクラムを知らない方、知ってはいるが経験したことがない方に、ワークショップ 内で実際にスクラムイベントを体験してもらうことで、スクラムがどんなものか体 感してもらう • 概要 • スクラムの説明をするための最大90秒の動画を成果物として、実際にスクラムのイ ベントを回しながら作成するワークショップ。 • 講師・参加者 • 講師:KAG小糸さん、須田さん、KWC直塚 • 参加者:KWC6部署から10名が参加
  19. 37 KDDI Agile Development Center Corporation 2.サービスブループリント&アジャイル勉強会 • 目的 •

    スクラムの知見を深める&広める • 概要 • グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社(Graat)鈴木 雄介さん • 『サービスブループリント入門』~みんなでサービスブループリントを書いてみよう~ • クラスメソッド 藤村 新さん • 『某コーヒーチェーンのモバイルオーダー開発から学ぶMVP』 • 参加者 • KWC:3部署から15名が参加 • KAG:4名(Fullbackチーム)
  20. 38 KDDI Agile Development Center Corporation ワークの流れ • サービスデザイナーサービスブループリントのご説明 •

    ワーク:白雪姫のストーリーをサービスブループリントで書いてみよう! 引用元:グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社 ワークショップ資料
  21. 40 KDDI Agile Development Center Corporation スクラム啓蒙活動 • 社内での取り組み 1.

    スクラムショーワークショップ 2. サービスブループリント&アジャイル勉強会 • 社外への発表 1. RSGT2023 2. スクフェス大阪2024
  22. 42 KDDI Agile Development Center Corporation RSGT2023 • ゴール •

    ラグビーに興味を持ってもらおう • テーマ
  23. 43 KDDI Agile Development Center Corporation スクフェス大阪2024 • チームが発足して2年弱の2024年6月 •

    FullBackチームのメンバー3名で発表 • PO:直塚(株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ) • サービスデザイナー:牧(グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社) • 開発メンバー:高崎(KDDIアジャイル開発センター株式会社)
  24. 45 KDDI Agile Development Center Corporation 組織にスクラムを広める取り組み まとめ • 社内での取り組み

    • ワークを入れると、盛り上がる!記憶に残る! • 社外への発表 • 自分たちの知識の整理になるため、定期的に発表の場があると良い!