Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
テクノロジーとヒトのあいだに
Search
yuiseki
April 23, 2025
Business
0
260
テクノロジーとヒトのあいだに
yuiseki
April 23, 2025
Tweet
Share
More Decks by yuiseki
See All by yuiseki
Gyazoの最近の生成AI関連の研究開発を全部見せます
yuiseki
1
410
実践のコミュニティとしての UN Smart Maps Group
yuiseki
2
350
Other Decks in Business
See All in Business
事業計画及び成長可能性に関する事項 2025年6月25日
cynd
0
870
アウトカムファーストな専門技術組織の構築と運用のための取り組み / Efforts to Build and Operate an Outcome-First Technical Expertise Organization
lycorptech_jp
PRO
5
480
株式会社BALLAS 会社案内
ballas_inc
0
20k
처음 시작하는 사람들을 위한 GA4 핸즈온 | 2025년 7월 세미나
datarian
0
440
15 Effective Ways to Speak to a Live 24/7 QuickBooks Payroll Support Experts
herry0o4
0
120
株式会社kubellパートナー 会社説明資料 (MINAGINE事業版)
kubell_partner
2
610
250626_HR Tech Vision 2025
hiroyuki1973
PRO
1
100
KINTOテクノロジーズ OsakaTechLab説明資料 / ktc-osakatechlab-introduction.pdf
ktc_creative
0
750
LW_brochure_engineer
lincwellhr
0
34k
AWS Summit Japan 2025 社内コミュニティによる企業文化創り ~MAWS-UGの挑戦とこれから~
yukiogawa
2
900
Things - Company Deck
things2109
0
1.3k
私が変えてきたこと、変えなかったこと
akatsuki174
2
710
Featured
See All Featured
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
42
7.4k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
83
9.1k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
47
9.6k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
271
27k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
331
22k
Building Adaptive Systems
keathley
43
2.7k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
110k
Bash Introduction
62gerente
613
210k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
233
17k
Designing for Performance
lara
610
69k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
48
2.9k
Building an army of robots
kneath
306
45k
Transcript
テクノロジーとヒトのあいだに yuiseki Gyazo プロダクトマネージャー
テクノロジーとヒトのあいだに 前提 • 主にBtoC PLG SaaSにおける話をします • BtoB SLG SaaSなどでは全く事情が異なります
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……!
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率 未顧客がプロダクトを使い始める確率 既存ユーザーがプロダクトを選んで使う確率 ※ある⼀定の期間において
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率 買い物したい
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率 暇だなー
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率 お腹すいた
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 無数の様々な選択のタイミングがある 過去 現在
None
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率 買い物したい ここに⼊っていなかったら 絶対に選ばれない
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率 買い物したい ここに⼊っているものから 完全にランダムに⼀つ取り出す
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率 • 常に完全にランダムに⼀ つ取り出す • ただし、取り出したもの と同じものを追加する •
それをN回繰り返す
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率 • N回繰り返し後 • 常に完全にランダムに⼀ つ取り出す • 次のタイミングで取り出
される確率が最も⾼いの はどれでしょう?
None
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! カテゴリーエントリーポイント(CEPs) 過去 現在 本 ⾷ 服 暇 ⾷
機
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! カテゴリーエントリーポイント(CEPs) 過去 現在 暇 暇 暇 暇 暇
暇
None
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい と選択確率
テクノロジーとヒトのあいだに
テクノロジーとヒトのあいだに : Monthly Recurring Revenue : Monthly Active Users :
Paid User Rate (per MAU) : Average Revenue Per Paid User
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい を⾼めたい を⾼めたい を⾼めたい!
None
テクノロジーとヒトのあいだに ここに注⽬
テクノロジーとヒトのあいだに ここに注⽬ 有料顧客率 有料顧客単価
テクノロジーとヒトのあいだに と を⾼めたい
テクノロジーとヒトのあいだに と のジレンマ を⾼めたい! • 値下げをする ◦ → は⾼まるが…… ◦
→ は減少
テクノロジーとヒトのあいだに と のジレンマ を⾼めたい! • 値上げをする ◦ → は⾼まるが…… ◦
→ は減少
テクノロジーとヒトのあいだに と のジレンマ を⾼めたい!(1/2) と • 既存有料機能をしっかり伝える ◦ → これまでより多くのヒトに買ってもらえる
テクノロジーとヒトのあいだに と のジレンマ を⾼めたい!(2/2) と • 「真正の需要」のある新機能を開発 ◦ → 値上げをしても買ってもらえる
テクノロジーとヒトのあいだに と のジレンマ • 適切な価格設定 • 適切なコミュニケーション • プロダクトの提供価値向上 と
を同時に⾼めるには
None
テクノロジーとヒトのあいだに 掛け算
テクノロジーとヒトのあいだに ここをいくら上げても…… こっちが下がると は⾼まらない
None
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい
テクノロジーとヒトのあいだに
テクノロジーとヒトのあいだに : New Users (per monthly) : Total Users :
Retention Rate (per monthly) : Monthly Active Users
テクノロジーとヒトのあいだに : Total number of consumers と を導⼊
テクノロジーとヒトのあいだに 未顧客がプロダクトを使い始める確率 既存ユーザーがプロダクトを選んで使う確率
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい を⾼めたい を⾼めたい を⾼めたい!
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい! を⾼めれば は⾼まる は の従属変数
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい を⾼めたい を⾼めたい
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい を⾼めたい 新規顧客定着 既存顧客リテンション 新規顧客獲得
None
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい! • ヘビーユーザー向け施策? • ライトユーザー向け施策? • 新規ユーザー定着施策?
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい! • ヘビーユーザー向け施策 • ライトユーザー向け施策 • 新規ユーザー定着施策
テクノロジーとヒトのあいだに を⾼めたい を⾼めたい!
テクノロジーとヒトのあいだに
テクノロジーとヒトのあいだに ⼀度も使っていない ユーザーのほうが 圧倒的に多い 休眠しているのは ライトユーザー ヘビーユーザー向けの施策は MAUにほとんど全く影響しない
テクノロジーとヒトのあいだに ヘビーユーザー向けの 痒いところに⼿が届くこだわりの施策は、 MAU向上、ひいてはMRR向上には寄与しない
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率 未顧客がプロダクトを使い始める確率 既存ユーザーがプロダクトを選んで使う確率 ※ある⼀定の期間において
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率 お腹すいた ここでUber Eatsが 選ばれなければ こんなヘビーユー ザー向けのオプショ ンは必死で⽤意して
も使われない ニンニク ヤサイマシマシ アブラカラメ
None
テクノロジーとヒトのあいだに AIのような新テクノロジーが現れても関係ない • ⼈間の認知や本能は何も変わらない • ヘビーユーザー向けのAI機能はMRRに⼤きく寄与しない • AIサービスですら選択確率に応じて選ばれる
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! AIで調べ物しよう 選択確率
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率を客観視してみる • スマホのホーム画⾯ • ブラウザのブックマークバー • Windowsのタスクバー •
macOSのDock • ショートカットキー • スマートTVのリモコン
テクノロジーとヒトのあいだに テクノロジーとヒトのあいだに……あるのは……! 選択確率を客観視してみる • 想起集合(エボークトセット) ◦ 第⼀想起(トップオブマインド) • カテゴリーエントリーポイント(CEPs) •
メンタルアベイラビリティ • フィジカルアベイラビリティ
None
テクノロジーとヒトのあいだに プロダクトエンジニアの役割とは 選択確率を最⼤化するという課題に取り組むこと 数学的に記述できるんだからエンジニアリングの対象
テクノロジーとヒトのあいだに プロダクトエンジニアの役割とは ⾃分の仕事がどの変数に寄与するのか、説明できますか?
テクノロジーとヒトのあいだに プロダクトエンジニアの役割とは • あなたの開発しているアプリ‧サービス ◦ スマホのホーム画⾯に置きたいですか? ◦ ブラウザのブックマークバーに置きたいですか? ◦ Windowsのタスクバーに置きたいですか?
◦ macOSのDockに置きたいですか? ◦ ショートカットキー割り当てたいですか?